機村械人 先生が贈る超王道ファンタジー。第2巻は大嵐に見舞われた街で“レイガス”が
助けた亜人の少女に感じる懐かしさは、更なる前世の悲劇と因縁を呼ぶのでありました。
(イラスト:兎塚エイジ 先生)
【 http://www.sbcr.jp/products/4797389548.html 】
“レイガス”にしがみつくほどべったりで、騎士団の女子陣に敵愾心むきだしの“マフ”。
亜人とは言え、その由来が全く分からない彼女が実はこの物語の、世界の鍵を握っている
ことに気付かされると、彼らの因縁の強さを感じさせると共に謎が更に深まっていきます。
今巻も“レイガス”がヤクザであった過去とオークとして生きる現在を交互に見せて真実
へと導いていく構成で、“マフ”の救われない生い立ちを知ることになります。“龍平”
としての生き様が彼女だけでなく色々と繋がっていくのが分かる話運びで魅せてきます。
物語の陰で“イーヴィ”に接触してきた半狼の魔女“ベロニカ”。怪しい笑顔を浮かべる
“ベロニカ”が“イーヴィ”よりも2つの世界のことに詳しいことは明白ですが、まさか
名乗りでその人が出てくるとは。ここからどう話が動いていくのか続きが気になる所です。