三門鉄狼 先生が贈る新作はラブコメディ。エロゲの主人公役、ラノベのヒロイン役、各々
突如役を割り振られた少年と少女の出会いが、まちがいだらけの恋物語を紡いでいきます。
(イラスト:掃除朋具 先生)
【 http://www.mediafactory.co.jp/bunkoj/book_detail/1468 】
18歳を迎えた“アユム”に告げられた宣告はハーレムエロゲの主人公としてヒロインたち
と出会い、その1人とHシーンを経てエンディングを迎えること。時を同じくして“都”は
彼と1年間級友として過ごすことを宣告されるが、彼女は「ラノベ」のヒロインで──。
腐れ縁の“佐亮”や幼馴染の“那月”、妹の“睦美”にからかわれながらもアプローチを
かけてきた“都”に期待が高まる“アユム”。そもそもラノベのヒロインを知らない彼女
が見せる不器用な積極性が微笑ましくて可愛らしい。イラストも逐一、狙ってきてます。
期待が高まる“アユム”に水を差す、“都”の「役振り」が持つ意味。“サンディ”先生
からの助言や“睦美”からの指摘で「まちがい」を強く認識した彼がどんな道を選ぶのか。
次々増えていくヒロインの機微も含めて落とし所は難しく、この先の展開が興味深いです。