2016年11月02日

『超人高校生たちは異世界でも余裕で生き抜くようです!4』

海空りく 先生が贈る異世界革命物語。 第4巻は帝国との休戦協議、更に四カ国通商会議
を経てエルム臨時政府を後押しする“司”たち超人高校生の暗躍ぶりと葛藤を描きます。
(イラスト:さくらねこ 先生)

http://www.sbcr.jp/products/4797389418.html


全権委任された帝国元帥“ネウロ”との会談。想定外の展開と彼の発言に一瞬浮足立つ者
もいれば訝しく思う者もあり。この場面で言えるのは「異世界のことを知らなさすぎる」
という現状。そのせいで思わぬ借りも作ることになって、超人の利点が問われる結果に。

通商会議を前に“ジャンヌ”のある覚悟と、それを押し通す場面を目の当たりにすること
となる“リルル”。“林檎”と正々堂々、向き合うことを決めた彼女の精神的な成長が
垣間見えると共に、二人らしさを感じさせる喧嘩っぷりが微笑ましい。挿絵指定も完璧。

超人たちに頼ってばかりはいられないと奮闘する“エルク”たちの健闘むなしく各国の
上手ぶりにジリ貧となる展開を“勝人”ではないある人物がひっくり返そうとする場面
に驚きと空恐ろしさを感じました。そして彼の内に秘める思惑がどう転ぶか見ものです。

posted by 秋野ソラ at 00:24 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル

2016年11月01日

『七星のスバル4』

田尾典丈 先生が贈る革新的青春オンライン・ストーリー。第4巻は合流した“クライヴ”
の次として「スバル」の元メンバー“希”にも復帰を促すため“陽翔”らが動き出します。
(イラスト:ぶーた 先生)

http://www.shogakukan.co.jp/books/detail/_isbn_9784094516371


表紙の女の子、誰!? ということでかつての面影からは想像もできないほど綺麗で社交的
になった“希”。自分なりに新しい世界を構築した彼女を「リユニオン」に呼び戻すのは
過去を思い出させるようで一筋縄ではいきません。・・・“貴法”も人のこと言えないぞ。

ゲームでは一大イベント「フェスティバル」が始まり、“旭姫”のためにギルドホームを
そして移動の幅を広げるため転送装置の獲得を目指すべく活動するスバルの面々。数々の
催し物を堪能しつつ着々と金稼ぎを進める“陽翔”たちが実に楽しそうで微笑ましい所。

“旭姫”の能力が持つ可能性、「グノーシス」の意向、“エリシア”の助言。イベントの
終わりに自分の気持ちを見つめ直すきっかけを得た“陽翔”たちの青春ぶりが嵐の前の
静けさとも言わんばかりのエピローグ。悪い予感しかしない続きが待ち遠しい限りです。

posted by 秋野ソラ at 00:04 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル