2016年10月27日

『即死チートが最強すぎて、異世界のやつらがまるで相手にならないんですが。 1』

藤孝剛志 先生が贈る新作は「小説家になろう」発表作の書籍化。クラス全員が異世界召喚
でほぼ異能力を与えられる一方、恩恵を受けなかった少年がなぜか即死能力で無双します。
(イラスト:成瀬ちさと 先生)

http://www.es-novel.jp/booktitle/32sokushicheat.php
http://ncode.syosetu.com/n5691dd/


異世界を守る存在「賢者」。その一人“シオン”は召喚した“知千佳”の級友らに賢者に
なるミッションを課す代わりとして異能力を授ける。しかし彼女を含めた数名はその変化
がなく足手まといとして置き去りにされ、更にドラゴンの強襲に遭い死を覚悟するが──。

“シオン”からの説明を受けている間も寝ていた“夜霧”が自分たちを奴隷にしようと
する級友をけだるげに殺すところから彼の無双ぶりが始まり、それについていく“知千佳”
が振り回されるという構図。彼女の反応が実に面白い。落ち着いた彼との対比としても。

鉄壁の即死チート能力を無暗に振るわないわりには賢者も、異世界人も、賢者候補の級友も
敵意を向けられれば死に至らしめる“夜霧”が色々と目をつけられていく中、“知千佳”も
それなりに秘密はあって、それらがどう絡んで物語が動いていくのかが興味深い作品です。

posted by 秋野ソラ at 00:10 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル