むらさきゆきや 先生が贈る覇道戦記ファンタジー。第11巻は“ラトレイユ”と決別した
“レジス”が、命を狙われながらも第二皇子の皇帝即位に一石を投じるため暗躍します。
(イラスト:himesuz 先生)
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冒頭から衝撃的なシーンからスタートする今巻。急使から伝え聞いた“アルティーナ”は
納得いかない、と“ラトレイユ”のもとへ。渦中の人“レジス”は“フランツィスカ”や
“イェシカ”を説得してどうにか共闘体制を構築。説得の仕方がまた彼らしくて面白い。
しかも逃げるどころか帝都にあんな姿で乗り込んで、いつの間にか有名人なっていた身を
活かして次々と“ラトレイユ”の瑕を白日の下に晒すための準備を進めていきます。変装
した姿もそうですけど“バスティアン”とのやりとりなどは緊張感を和らげてくれてます。
国を変えるために必要なことは何か、時期は適切か、などを訥々と語る“レジス”。耳を
傾ける“バスティアン”たちにも響いたことでしょう。裏をかかれた“ラトレイユ”が
歯噛みした瞬間、詰めかける民衆、そして“アルティーナ”。緊張感が一気に増します。