2016年10月13日

『楽園【ハレム】への清く正しき道程【ルート】 国王様と楽園【らくえん】の花嫁たち』

野村美月 先生が贈るファンタジー・ハーレム(予定)コメディ。第4巻は想いを持て余し
“ルドヴィーク”のもとを離れた“カテリナ”の真意と様々な謎を解き明かす最終巻です。
(イラスト:竹岡美穂 先生)

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4047269611/eb-novel-22


“フロリン”のことを知っていた“アーデルハイド”からの諫めを振り切って、大雪の中
王妃探しに乗り出す“ルドヴィーク”。しかし足場を崩してあわや大惨事かと思った瞬間
彼の前に再び青い髪の少女が現れ、そして実に不思議な体験をしていくことになります。

「七番目は永遠に手に入らない」「七番目を得るには他のすべてを捨てなければならない」
と宣告されたその意味を特別な時間軸の中で掴んだ“ルドヴィーク”。なるほど、という
想いの強さを得て“カテリナ”の本心を引き出し、首肯させたあの場面は拍手ものでした。

“ミーネ”“テレーゼ”“エヴァリーン”“アーデルハイド”“ロッティ”“カテリナ”
そして“ルドヴィーク”と誓いの言葉を答えていく様子は印象的でしたし、巻末の短編で
描写された初夜話も初々しくて素敵でした。見事な大団円を祝いつつ、新作を待望します。

posted by 秋野ソラ at 00:28 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル