三河ごーすと 先生が贈る、異世界召喚がもたらす人生逆転物語。第2巻は精霊の国に足を
伸ばした“湊”たちが学生らにより不穏な空気をもたらすかの国に対処する顛末を描きます。
(イラスト:シロタカ 先生)
【 http://dash.shueisha.co.jp/bookDetail/index/978-4-08-631144-1 】
“麻梨果”が吐露した心情を補うべく向かった《ガーデン》は精霊王を差し置いて“エマ”
のクラスメイトが奴隷制度を敷く国へと変貌を遂げており、またその現状を見た“エマ”も
態度によそよそしさが見られ、“湊”も問題解決に乗り出さざるを得ない状況に陥ります。
《ガーデン》を治めるはずの“精霊王”は洗脳されているワケでもなく、では誰が現状を
作り上げたのかを突き詰めるうちにあらわとなる、ある人物の闇のような感情。その感情に
よって苦しめられたことを明らかにした“エマ”の気持ちに胸が締め付けられる思いです。
参加者の意思統一が鍵を握るアンティゲーム「民主主義戦争ゲーム」でクラスメイトらと
対決する“エマ”を後押しし、黒幕となる人物を完膚なきまでに叩き潰す“湊”の容赦の
無さに爽快感を覚えました。見返した口絵が魅せる“エマ”の笑顔が実に素敵に映りました。