古宮九時 先生が「藤村由紀」名義で「小説家になろう」に投稿していた人気作の書籍版。
異世界に迷い込んだ女子大学生が助けられた魔法士と共に戻る方法を探すため旅をします。
(イラスト/森沢晴行 先生)
【 http://dengekibunko.jp/newreleases/978-4-04-892277-7/ 】
【 http://ncode.syosetu.com/n4660bi/ 】
本好きの“雫”は姉や妹と見比べられて目立たない印象を持たれる女の子。ある日拾った
本の穴に吸い込まれ、気がつけば彼女はドラゴンが空を飛ぶ砂漠の中に一人。水もなく
歩き疲れ倒れた彼女を助けた魔法士“エリク”は異世界の文化に興味津々のようで──。
ということで、旅の道すがら“雫”からもたらされる異世界の話をやりとりする二人の
様子に微笑ましさと興味深さを覚えつつ、まず辿り着いたネビス湖の異変を契機として
シェーラ教の恐るべき陰謀に奇しくも非力な彼女が立ち向かっていくことになります。
流行り病や禁呪といったキーワード、度々出会う傭兵“ターキス”や緑の髪の少女“メア”
といった人物が騒動の結末に繋がっていく中、まだ回収されていない伏線もありそうで
どう展開していくのか気になる所。“雫”を見守ってくれる“エリク”にキュンとします。