2016年09月30日

『うちの居候が世界を掌握している!15』

七条剛 先生が贈る超無敵アットホームラブコメ。第15巻は“キルマン”が抜けて金銭面で
危機を迎えるオリオンリュートを救う人物とその起死回生の策がもたらす結果を描きます。
(イラスト:希望つばめ 先生)

http://www.sbcr.jp/products/4797388886.html


社員たちからの支持を受けてCEOに就任。そして数々の肩書を活かし、というか活かされて
“真哉”とのお見合いに臨む“ルファ”。ようやく彼女に報われる時が来たかという事態に
“桃香”たちが焦りを見せるのは必定。彼女たちの気持ちを彼が知るのは如何ばかりか。

そんな中、未来を明確に描けていないと感じる“莉子”の動揺と焦りが顕著に見えはじめ
ます。頑張る彼女と、彼女の想いを受け止めて温かく見守る“ルファ”と“真哉”の言動
に微笑ましいものを感じます。確かに“莉子”が一番「一般人」に近い立ち位置ですし。

“キルマン”の、そして母“雅”の真意を探る“真哉”。対峙する“キルマン”から忠告
された、ある論文が導き出していた一つの推論。“キルマン”が“雅”と手を組んだ意味
も分かった今、“真哉”に何ができるのか。次巻でいよいよ区切りがつく物語に注目です。

posted by 秋野ソラ at 00:43 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル

2016年09月29日

『ゴブリンスレイヤー3』

ドラマCD化が決定した、蝸牛くも 先生が贈るダークファンタジー。第3巻は収穫祭を前に
浮つく女性陣や“ゴブリンスレイヤー”の日常と、その裏で暗躍するある計画を描きます。
(イラスト:神奈月昇 先生)

http://www.sbcr.jp/products/4797388343.html


ゴブリン退治に同行する“女神官”。“ゴブリンスレイヤー”と共にいる時間の長さを
羨みながらもその立場に立てない自分に、そして彼に憤る“妖精弓手”の八つ当たり具合
が微笑ましい。素直になれない彼女なりのアピールも魅せてくれるので面白いワケですが。

そんな二人を差し置いて、収穫祭で“ゴブリンスレイヤー”と時間を共にするのは午前の
“牛飼娘”と午後の“受付嬢”。浮ついた気持ちのない彼ではありますが、彼女たちに
それなりの心に残る思い出を残すあたり、やってくれます。思わぬ一言も頂けましたし。

そんなほのぼのとした日常を楽しむ裏側で辺境の街に迫る危機。それに直面し、見抜いた
“ゴブリンスレイヤー”の「教育」ぶりは相変わらず容赦がなくて圧巻。物語に挟まれる
間章とその意味を気にしつつ、次なる冒険はどう転がり込んでくるのか楽しみであります。

posted by 秋野ソラ at 00:22 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル

2016年09月28日

『我が驍勇にふるえよ天地2 〜アレクシス帝国興隆記〜』

あわむら赤光 先生が贈るファンタジー戦記。第2巻は南へ進軍する“レオナート”たちに
四公家の一人、そして風変わりだが屈強な傭兵団が立ちはだかる、新たな戦いを描きます。
(イラスト:卵の黄身 先生)

http://www.sbcr.jp/products/4797388893.html


プレアデト教導傭兵団。雇われた先の兵士を鍛え上げることで戦績に貢献し、名を上げる
団をまとめる“サイモン”、そして切り込み隊長の女傑“マチルダ”は天下を取る夢に
向かって“グレンキース”公を唆し、“レオナート”たちと対峙する道を突き進みます。

一方、“レオナート”は“シェーラ”の仕掛ける伝説伝承によって民衆の好感を得つつ
有力な人材と資材を更に取り込んで勢力を拡大していきます。両勢力の激突が見せる
熱い戦いと人間ドラマ、そして意外な展開が面白さに拍車を掛けます。見どころです。

その過程で重要な鍵を握ることになる少女“アリスティア”と彼女に付き添うことに
なる色男、白銀の騎士と名乗るちょっと胡散臭い“クルス”。2人の奇妙な関係が導く
驚きの結末も“レオナート”たちの助力になるところにご注目あれ。次巻も期待です。

posted by 秋野ソラ at 00:02 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル

2016年09月27日

『中古でも恋がしたい!7 小冊子付き限定版』

田尾典丈 先生が贈る「小説家になろう」発の学園ラブコメ。第7巻は合同文化祭後半戦、
執拗に“古都子”を追い詰めようとする“亜恋”に対し、遂に“清一”が灸をすえます。
(イラスト:ReDrop 先生)

http://www.sbcr.jp/products/4797387421.html


文化祭1日目で吹っ切れた“優佳”からの熱烈なアプローチに困惑する“清一”。“外崎”
が嫉妬するのも分かります。「ロミオとジュリエット」で“ロミオ”を演じる“三賀本”に
モヤモヤした気持ちを抱き、持て余す“清一”ですが、どこまで二次元にこだわれるやら。

“八百谷”も“亜恋”たちの動向に目を光らせるものの、彼女がシークレットイベントで
何を仕掛けてくるか分からないまま決定的な事件が勃発。静かにキレた“清一”が尻尾を
掴み、先手を打つ過程に、彼の小学生時代に見せた片鱗を垣間見れる瞬間が見どころです。

「ラブレター事件」を始めとする過去があるからこそ今がある。それに気づいた“清一”
たちの力強さに勇気をもらったような気がします。限定版でも見せた“才谷”の女子力の
高さに注目しつつ、“古都子”の新しい噂の発生源が物語をどう動かすか期待したいです。

posted by 秋野ソラ at 00:53 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル

2016年09月26日

『りゅうおうのおしごと!4』

「第28回将棋ペンクラブ大賞(文芸部門)優秀賞」を受賞した、白鳥士郎 先生が贈る熱血
将棋コメディ。第4巻は「マイナビ女子オープン」に挑戦する“あい”たちを描きます。
(イラスト:しらび 先生)

http://www.sbcr.jp/products/4797388183.html


相手が強ければ強いほど実力を発揮し、時には“銀子”すら凌駕する《捌きのイカヅチ》
こと“雷”が登場。しかも“八一”と将棋を指すことにご執心で元カノ疑惑まで浮上と
なれば姉弟子や愛弟子が黙っているワケもない、ということでちょっとした爆発しろ案件。

将棋が「ニコニコ動画」の有力コンテンツという背景を活かし、実際に実況しているかの
ような臨場感をもって“あい”たちの対局を描写していく熱さの中にもコミカルな演出を
忘れない 白鳥 先生の力量が今巻も存分に発揮されております。イラストもまた実に良い。

“あい”は譲れない人を、“愛衣”は負けられない自尊心を、“桂香”は捨てられない夢を
賭けてこれまで以上の激戦に臨みます。その様子をあのページ数でよく収めてきたものだと
脱帽。師匠思いな弟子の心遣いも胸を打ちました。ということで、次は“八一”の番です。

posted by 秋野ソラ at 00:12 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル

2016年09月23日

『新説 狼と香辛料 狼と羊皮紙』

支倉凍砂 先生のデビュー作にして出世作となる本作が10周年を迎えて新シリーズへ突入。
前作主人公2人の娘“ミューリ”と、聖職者を目指す“コル”の2人旅を描いていきます。
(イラスト/文倉十 先生)

http://dengekibunko.jp/newreleases/978-4-04-892356-9/
http://hasekuraisuna.jp/


惜しまれながら“ロレンス”が営む湯屋『狼と香辛料亭』を後にした“コル”は神の教えを
正すべく動き出したウィンフィール王国に協調すべく南へ向かう船に乗る。一人旅のはずが
“ミューリ”が船に紛れ込んでおり、聞けば一緒に旅がしたくて家出したと言うのだが──。

まさに天真爛漫と言うにふさわしい“ミューリ”の闊達さと、学があるものの視野は狭い
“コル”とのやりとりが“ロレンス”たちとはまた違った楽しさ、面白さを魅せてくれて
あっという間に読み終えた感じです。彼女の自由奔放さが羨ましく映るというものです。

教会が徴収する「十分の一税」に疑義を唱える“ハイランド”に助力し、聖典を翻訳して
皆が見れるようにする活動を進める“コル”が陰謀に巻き込まれ、機転を利かせて逆転に
繋げる活躍は熱い。彼の節制は“ミューリ”に対してもどこまで貫けるか、見ものです。

posted by 秋野ソラ at 12:00 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル

2016年09月22日

『狼と香辛料XVIII Spring Log』

支倉凍砂 先生が贈る“ホロ”と“ロレンス”の物語。共に世に登場してから10年の時を
経て待望の続編が登場。雑誌掲載の短編3編に加え、書き下ろし中編を収録した一冊です。
(イラスト/文倉十 先生)

http://dengekibunko.jp/newreleases/978-4-04-892355-2/
http://hasekuraisuna.jp/


衝撃的なシーンから始まる「旅の余白」。完結してから随分経つというのに“ホロ”も
“ロレンス”も変わりないと分かるやりとりが実に良い。「黄金色の記憶」で逗留した
謎の客の真意を図り、満足させるあたり、首を突っ込むところも相変わらずというもの。

「狼と泥まみれの送り狼」では、ニョッヒラの近くに新しい温泉街が出来るという話に
探りを入れる2人が、思わぬところで将来を考えされられたり、降りかかってきた危機
を前にある奇跡を起こしたりします。しおらしい“ホロ”も見られたりして興味深い。

“ホロ”が使う独特の言葉遣いを見ると「やはり“ホロ”だよな」と今でも感じられる
キャラクター性がすごいと再認識しました。同時発売の新シリーズ『狼と羊皮紙』にも
繋がる「羊皮紙と悪戯書き」はそちらを読むより先に堪能しておくことをお薦めします。

posted by 秋野ソラ at 00:08 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル

2016年09月21日

『魔装学園H×H 9』

TVアニメも絶頂放映中となる 久慈マサムネ 先生の大人気ハイブリッド・バトル。第9巻は
機械神“オシリス”に洗脳された“ユリシア”を取り戻すため“傷無”が全力で挑みます。
(イラスト:Hisasi 先生 イラスト/メカデザイン:黒銀 先生)

http://sneakerbunko.jp/bookdetails/?pcd=321605000162


異世界の鉱石から無限のエネルギーを得て発展したある王国が、その副作用とも言える影響
で迎える緩やかな死の末路。生き延びるために機械と融合し、生き延びた“オシリス”には
生けるものが残っていなかった。その悲しみから見せる彼女の言動の数々に哀愁を感じます。

悲壮な機械神の想いにまきこまれた“ユリシア”は彼女の娘として振舞い、“傷無”たちを
容赦なく攻撃してくるほど洗脳されており、さてどうするか・・・というところでSMですか。
相変わらずぶっ飛んでますね(誉め言葉)。ご主人様と呼ばせてしまう彼の所業が鬼畜です。

精神支配を得意とする“オシリス”を、洗脳の解けた“ユリシア”を契機にどう攻略して
いくかは読んでご確認いただくとして。それにしても短編でも魅せる“ゼルシオーネ”の
気の強さと羞恥心とのギャップが実にハンパない。挿絵も刺激の強さがエロノベル級です。

posted by 秋野ソラ at 00:01 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル

2016年09月20日

『エクスタス・オンライン 01.魔王はクリアを許さない 』

『魔装学園H×H』の 久慈マサムネ 先生が「エクスタシーVRMMOファンタジー」と称する
新シリーズを始動。VR世界で魔王となった少年が攻略対象として狙われる顛末を描きます。
(イラスト:平つくね 先生)

http://sneakerbunko.jp/bookdetails/?pcd=321605000167


次世代VRシステムを使った世界遺産巡りをする社会科見学に臨む“駆流”。気がつけば
アルバイト先の会社が作成したゲーム世界に魔王として君臨し、倒せばクリアできると
級友から狙われる始末。クリアに潜む危険と板挟みになった彼は戦うか? それとも──。

ログアウトできない。死んでも生き返るがペナルティがシビア。クリアには“駆流”の死
が要求されるが、現実では肉体に戻る手段が確立されておらず、今クリアされると即死亡。
無理ゲー設定の中で皆を救うために立ち回る、“駆流”の裏方的な頑張りにまずご注目。

そして 久慈 先生の作品として今作もエロさ炸裂。催淫魔法などを駆使してバイトの上司
“愁子”やクラスの女子“凛々子”“乃音”などを次々と蹂躙していく様子はまさに魔王。
痛々しいセリフに込められた皆を救いたい想いは報われる時が来るのか、続きに注目です。

posted by 秋野ソラ at 12:00 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル

2016年09月19日

『響け! ユーフォニアムシリーズ 立華高校マーチングバンドへようこそ 後編』

2016年10月からTVアニメ第2期放映が始まる 武田綾乃 先生の人気作、新シリーズ第2巻。
“あみか”との関係の変化を機に「“久美子”にとっての友人とは何か」を掘り下げます。
(イラスト:アサダニッキ 先生)

http://tkj.jp/book/?cd=72587401
http://anime-eupho.com/


“桃花”から鬼のような指導を受ける“あみか”。そんな様子を見守る“梓”と“志保”。
“志保”がついに告げた“梓”の友達観が、彼女がかつて築いてきた“芹菜”との関係と
その結果をフラッシュバックしていく過去と重なる展開からその危うさが露呈してきます。

そんなことはない、と音楽に、マーチングに打ち込む“梓”の両極端さを読み手も危ぶむ
中で部を襲うまさかの事態。頑張りすぎる彼女に的確な助言をしていく“未来”に応える
形で見せた本音、そして変わっていく様子が印象的。こんな先輩いたら惚れます、確かに。

“あみか”との距離感も、“芹菜”との距離感も掴み直した“梓”が見せる、生き生きと
した力強さだけでなく“太一”たちも成長して立華高校高校の吹奏楽部の名を高めていく
ラストの展開、そしてエピローグで受け継がれていく伝統が眩しく、羨ましく映りました。

posted by 秋野ソラ at 00:06 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル

2016年09月16日

『さよなら、サイキック 1.恋と重力のロンド』

『時載りリンネ!』の 清野静 先生が約7年の歳月を経て贈る新作は青春ファンタジー。
「最後の魔女」と関わる少年の、奇妙な出会いと出来事に遭遇するひと夏を描きます。
(イラスト:あすぱら 先生)

http://sneakerbunko.jp/bookdetails/?pcd=321606000262


病床の少女“ロンド”はある野望を持ち、見舞う少年“ログ”はそれを助けると誓う仲。
その彼は「ある写真を撮ってくれたら(ちょっとエッチな)お礼をする」と学校で有名な
美少女“軍乃”の甘言に乗り、命の危険に晒され、しかも隠し事を指摘されてしまう──。

“軍乃”とのあらぬ関係を“ロンド”に疑われたり、“ロンド”のドッペルゲンガーだと
言う謎の黒い影に付きまとわれたり、と踏んだり蹴ったりな“ログ”。それでも想い人の
ためにいろいろと尽力する所に好感が持てます。それを受けての“ロンド”も実に可愛い。

“グラ”と名付けられた黒い影の意図と“ロンド”の運命との関係。そっけない“軍乃”
が見せる緩やかな心境の変化。そして、“ログ”たちが持つ能力に関する決定的な事実。
“ロンド”と“ログ”にとって思わぬ方向に進む話はどこへ向かうのか、気になる話です。

posted by 秋野ソラ at 00:59 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル

2016年09月15日

『いつかの空、君との魔法』

藤宮カズキ 先生の「第21回[春]スニーカー大賞・優秀賞」受賞作。精霊の存在度合いで
左右される魔術文明の世界を常に覆う雲を払う、ある魔法使いの少年少女を描くお話です。
(イラスト:フライ 先生)

http://sneakerbunko.jp/bookdetails/?pcd=321604000317


有翼鯨や箒乗りが空を飛び交う都市アリステル。その力の源となる精霊たちはダスト層雲
に覆われた都市には降りられず雲を払う儀式を行い呼び込む必要がある。その役割を担う
ヘクセの一人“カリム”は幼馴染の“揺月”が示す態度の変化に悩みを抱えていて──。

ある出来事がきっかけで容姿だけでなく生活に支障が出る体質になった“揺月”。彼女の
ことを少なからず想っていて気遣う“カリム”に対し、機嫌の悪い態度を示す“揺月”。
かと思えばあんな行動に至る彼女のちぐはぐさが二人の関係の不安定さを感じさせます。

精霊不足を補う「ミラー・ツリー」完成と共に訪れる異常事態が“カリム”と“揺月”の
関係を解き明かし、解きほぐしていき、そして奇跡の現象を生み出す後半の展開が圧巻。
ぜひ一緒に精霊の漂う夜空に勝る風景を堪能していただきたいと思う素敵なお話でした。

posted by 秋野ソラ at 00:06 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル

2016年09月14日

『灰と幻想のグリムガル level.9 ここにいる今、遥か遠くへ』

十文字青 先生が綴る見知らぬ世界の冒険譚。第9巻は寝返った“ランタ”との決別を意識
させられた“ハルヒロ”たちもまた離散していく撤退戦で各々を繋ぎとめる何かを掴みます。
(イラスト:白井鋭利 先生)

http://over-lap.co.jp/Form/Product/ProductDetail.aspx?pid=9784865541496


死闘を繰り広げた“ランタ”と“ハルヒロ”。お調子者の彼がなぜ刃を向けてきたのか、
その真意を図りかねる“ハルヒロ”たちではありますが、彼にも今の立ち位置を選んだ
理由があるワケで。そこがまた少し読み取れる興味深い展開を魅せてきたかと思います。

“ジャンボ”と一時休戦できるか、と思いきや手勢の猛攻に遭い分断された“ハルヒロ”
たちが仲間と過ごしてきた日々の大切さ、絆の重みを認識する挿話の数々。厳しい状況下
ではありましたが、パーティとして生き残るために重要な過程だったのかもしれません。

とか言ってる中で“ハルヒロ”に思わぬ女難の悩みが浮上。“メリイ”が頭を悩ませる
その様子が微笑ましかった。その直後にまたとんでもない敵と遭遇することになってもう
どうなることやら、というところで“ランタ”のあの決断。彼の動向が気になります。

posted by 秋野ソラ at 00:03 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル

2016年09月13日

『俺が好きなのは妹だけど妹じゃない』

『女の子に夢を見てはいけません!』の 恵比須清司 先生が贈る新作はラブコメディ。兄妹
のイチャイチャラブコメを書きラノベ作家になった妹と、それを目指す兄の苦悩を描きます。
(イラスト:ぎん太郎 先生)

http://www.fujimishobo.co.jp/bk_detail.php?pcd=321605000256


ラノベ作家を目指す“祐”にはよくできた妹“涼花”がいる。でも兄への風当たりは強い。
ある日、兄を溺愛する妹を描いた作品で大賞を取った、と相談された妹の代わりに矢面に
立つこととなった兄の女性関係は激変。それを見聞きした妹の心境は複雑なようで──。

優秀だが、どこか常識はずれな担当編集“篠崎”。“涼花”が書いた作品の面白さを研究
するため“祐”のストーキングに及ぶ級友で同業の“舞”。エロゲンガーも務める美少女
“アヘ顔Wピース”。実にキャラが濃い。地元書店員の“江坂”がまともに見えるくらい。

大賞受賞を誤解を解く契機としたい“涼花”の想いとは裏腹に、“祐”との認識祖語を更に
こじらせていく二人の行く末がどうなるか、作中作の2巻が出るときに明らかとなります。
彼女が素直になればこんなに簡単なことはないのに、と思えるラブコメぶりをご堪能あれ。

posted by 秋野ソラ at 00:53 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル

2016年09月12日

『精霊幻想記 5.白銀の花嫁』

tenkla 先生によるコミック連載が9月からスタートする、北山結莉 先生の異世界転生譚。
第5巻は政略結婚させられる“セリア”の事情を知った“リオ”がそこへ全力介入します。
(イラスト/Riv 先生)

http://hobbyjapan.co.jp/hjbunko/lineup/detail/680.html


“美春”たちを連れ、精霊の民が暮らす里に戻ってきた“リオ”。彼女たちの安全も確保
できた所で“雅人”が志願した、守りたいもののための剣術の習得。命のやり取りを含む
その厳しさを突きつけた“リオ”のスゴみが印象的。“アイシア”のフォローも光ります。

久しぶりにベルトラム王国へ足を伸ばした“リオ”は王都の情勢変化を瞬時に把握し恩師
“セリア”が置かれている立場も理解します。嬉しいはずの再会なのに、一方的な別れを
告げた彼女の「本心が見えない」と動き出す彼を応援せずにはいられない事態が続きます。

やってくれた! と拍手を送りたくなる話の落としどころはぜひ読んでご確認のほどを。
“セリア”の花嫁衣裳も素敵ですし、更に満面の笑みを見せる彼女自身もまた素晴らしい。
“弘明”を値踏みする“リーゼロッテ”の様子を気にしつつ、続きを楽しみに待ちます。

posted by 秋野ソラ at 00:01 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル

2016年09月09日

『S級御曹司たちがゆく、異世界契約支配者生活《ルーラーズ・ライフ》』

『最弱無敗の神装機竜』の 明月千里 先生が贈る新作は異世界転生ファンタジー。向かう所
敵なしの御曹司が、金がものを言う異世界でもその才能を発揮する支配者生活の始まりです。
(イラスト:蔓木鋼音 先生)

http://www.sbcr.jp/products/4797387308.html


何をさせても最高の結果を残す大財閥の「最高位の御曹司」として広く知られる“シン”。
突如発生した怪現象を経て、気がつけば異世界でギルドを営む“セルティ”に助けられた
彼はその窮状を見かねて代行役として、交渉人として、そして指導者として力を振るう──。

「現代の三強」として現代世界を極めた“シン”のほか“冥夢”“凛紅”も共に異世界へと
放り出されていて、同じように才能を存分に発揮して異世界をも謳歌する勢い。あてもない
3人が仕方なく手を取り合い弱小ギルドを救っていく過程は爽快感を味わえるかと思います。

神々の通貨「霊貨」によってあらゆることが成り立つ世界「オーバーガイア」だからこその
戦い方、そして“セルティ”が弱小ギルドの地位に甘んじるその理由に“シン”が気づいて
からの展開が熱く、彼の生き様をも変えていく様子は見どころ。オススメできる作品です。

posted by 秋野ソラ at 00:00 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル

2016年09月08日

『今日から俺はロリのヒモ!』

『異世界とわたし、どっちが好きなの?』を上梓した 暁雪 先生が贈る新作は、何となく
漫画家を目指す少年が、美少女小学生たちと甘いヒモ生活を過ごす勝ち組人生を描きます。
(イラスト:へんりいだ 先生)

http://www.mediafactory.co.jp/bunkoj/book_detail/1458


担当編集がついた漫画家の卵“ハル”は、画力はあるものの、それ以外はいま一つの状態。
打合せ帰りに出会った少女“藤花”は彼の大ファンであると共に、投資などで財を成す超
お金持ち。パトロンになると言う彼女の誘いに飛びついた彼の生活は一変することに──。

“藤花”とのヒモ生活にどっぷり浸かる“ハル”のダメ人間っぷりを蔑みつつ、彼に献身
する彼女の一途さに「もっとイイ男いるでしょ・・・」と憐れみたくなる日常が続きます。
もちろん、その献身に繋がる想いはありますので読んでご確認いただければと思います。

監査にきた同級生の“千鶴”や“紗那”もいつの間にか騙され・・・もとい懐柔される始末で
ダメ人間っぷりを加速させていく“ハル”は、納得のいく漫画を描くことが出来るのか。
そのあたりも焦点になるかと。それにしても へんりいだ 先生のイラストが実にエロい。

posted by 秋野ソラ at 00:06 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル

2016年09月07日

『だからお兄ちゃんと呼ぶなって!』

『四百二十連敗ガール』の 桐山なると 先生が贈る新作はドメスティック・ラブコメディ。
記憶を失った兄と、彼の回復を願い過剰な愛を注ぐ妹との、奇妙で異常な関係を描きます。
(イラスト:あなぽん 先生)

http://fbonline.jp/08shinkan/08shinkan.html#_02


ベッドで目が覚めた“アキ”に飛びついてきた少女。妹の“萌々”だと言うが記憶はなく。
記憶喪失と診断され日常生活で回復を図る彼が登校すると過去の所業ゆえに嫌われまくり。
家に帰ってみると妹の日記をつけていることも判明し、自分の謎は深まるばかりで──。

記憶を失う前の“アキ”の言動はいかばかりか、というエピソードの数々に読み手も驚く
ばかりです。“萌々”の好きすぎる兄への想いも気になるばかり。風当たりは強くても
面倒は見てくれる“真咲”や委員長の“紗良”に助けられる場面がまさに救いとなります。

記憶が戻らない兄にしびれを切らす“萌々”。記憶が戻らないことにいら立つ“アキ”。
衝突してしまう二人に不安感を煽られますが、献身的に寄り添ってくれる彼女の気持ちに
気づいた彼の熱さがそれを払拭してくれます。そしてあのラストカット、超気になります。

posted by 秋野ソラ at 00:01 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル

2016年09月06日

『君の名は。 Another Side:Earthbound』

2016年8月に上映開始となったアニメ映画『君の名は。』。その物語をより楽しむための
小編4つを収録したノベライズを、シナリオ協力で参加した 加納新太 先生が上梓します。
(キャラクター原案:「君の名は。」製作委員会 原作:新海誠 先生
 カバーイラスト:田中将賀 先生 イラスト:朝日川日和 先生)

http://sneakerbunko.jp/bookdetails/?pcd=321604000316


まず、この本はぜひ映画館で『君の名は。』を観てから読むことをオススメしておきます。
これまでの 新海誠 監督作品と一線を画すあのラスト、そこへ至る彗星と組紐が織り成す
奇跡の恋愛ストーリー、そして美麗な映像と深く印象に残る音楽を劇場でご堪能ください。

それを踏まえての“瀧”や“三葉”の機微、あの時こういうことを思っていたのか、とか
こんなシーンがあったのか、とかを内心ニヤニヤ堪能しながら読みました。“瀧”くん胸
揉みすぎです(苦笑)。“三葉”も対抗して報復したくなるのも分かるというものです。

その他“勅使河原”の思春期真っ只中な心境が窺えたり、姉を不安視する“四葉”が思わぬ
体験をすることになったり、父“俊樹”の過去と今との豹変ぶりの理由が垣間見えたりと
物語を補完する要素もあり、そういった面でも楽しめること請け合いの一冊かと思います。

posted by 秋野ソラ at 00:02 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル

2016年09月05日

『幻影の手術室 ─天久鷹央の事件カルテ─』

知念実希人 先生が贈る新感覚メディカル・ミステリー。第5巻は密室の手術室で透明人間
に殺されたという麻酔医の殺人容疑者に“鴻ノ池”が挙がり“鷹央”たちが動き出します。
(イラスト/いとうのいぢ 先生)

http://shinchobunko-nex.jp/books/180076.html


記録映像に映らない「見えない何か」。“鴻ノ池”が入院した清和総合病院の第八手術室
にまつわる幽霊話。その場所で死んだ麻酔医の死因の謎に加え、同じく手術を受け麻酔の
抜けた彼女の手に握られていたメス。謎はあるものの状況から彼女を送検しにかかる警察。

“鷹央”の介入に釘を刺す警察の裏をかく奇策で“鴻ノ池”から事情を聞き、彼女の心を
支えることになる“小鳥遊”がイイところを魅せます。人間関係も中々気になる点があり
疑わしさは増すばかりですが、得られる情報は限られ彼女の逮捕までも期限が迫ります。

“鷹央”にもたらされたある真実が謎解きを導くのが先か、“鴻ノ池”が逮捕されるのが
先か、手に汗握る展開に引き込まれました。謎解きの爽快感と意外性は圧巻の一言です。
落ち込んでいる“鴻ノ池”も新鮮でしたが、やはり明るく振舞うほうが良いと感じました。

posted by 秋野ソラ at 00:33 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル