2016年07月25日

『ねじ巻き精霊戦記 天鏡のアルデラミンX』

宇野朴人 先生が贈るファンタジー戦記。 大台に乗る第10巻はキオカ共和国に防戦一方で
追い込まれていく“シャミーユ”たちを、表紙にも遂に帰ってきたあの男が救い出します。
(イラスト/竜徹 先生 キャラクターデザイン/さんば挿 先生)

http://dengekibunko.jp/newreleases/978-4-04-892196-1/


“イクタ”がいる、ただそれだけで得られる安心感を久々に味わえたのがまず嬉しい所で。
“シャミーユ”への態度にも遠慮がなくなって吹っ切れた様子にも思わずニヨニヨします。
早速釘を刺しに来た“トリスナイ”も容赦無い。そこでの彼女の反応がまたたまりません。

もちろん敵方の“ジャン”にとってすれば面白くない状況に。でも、そこが読み手として
待ちに待った知略の応酬へと繋がるワケです。話が進んでいくうちに帝国軍の士気が上昇
していく過程がこれまた楽しい。その裏で“ハロ”があれこれと暗躍を続けていきます。

そして、ずっともやもやしていた“ハロ”に対して言及する“イクタ”。まさに一騎打ち
とも言える彼女とのやりとりに繋げられたのは彼を支える知識ゆえ。まさに今巻の見所。
経緯ゆえに新たな人物が帝国を支えることになりますが、また一癖ありそうで楽しみです。

posted by 秋野ソラ at 00:14 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル