2016年07月15日

『魔王の始め方 4』

笑うヤカン 先生が贈るダークファンタジー。新章突入となる第4巻は東にある新大陸へ
自ら偵察に赴く“オウル”が、謎の予知や勇者扱いされて振り回される顛末を描きます。
(イラスト:新堂アラタ 先生)

http://ktcom.jp/bn/bn021


大陸全土を手中にした“オウル”が“リル”と共に海を渡り乗り込んだ新大陸。言葉も
違えば文化も違う、そんな中でもやることは変わらないのが彼らしい。とは言え、まさか
ダンジョンで赤子を拾うことになるとは思わんでしょう。しかも普通じゃないところも。

原住民の“ユツ”を攫い、魂を繋げたら勇者だと呼ばれ、そう仕向けたのが彼女の祖母、
“テナ”で“オウル”に様々な予知を授けることになる流れ。彼が定められた道を安穏と
進むはずもなく、興味深いやり方で覆していくのが面白いです。何でもアリですね、彼は。

やがて避けられないと気づいた「ヤツ」との激戦。まさかそんな結末を用意しているとは
思いも寄りませんでした。それでも抜け目なく準備を進めていたのが流石“オウル”と
いう所でしょうか。“ローガン”が今巻もイイ所を持っていってくれて満足しています。

posted by 秋野ソラ at 00:12 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル