2016年07月01日

『不戦無敵の影殺師(ヴァージン・ナイフ)7』

森田季節 先生が贈る異能力者の光と闇を描くリアル・アクション。第7巻は“小手毬”が
人間になるため、“朱雀”が「天上」の頂点に君臨する人物と戦いを挑むことになります。
(イラスト:にぃと 先生)

http://www.shogakukan.co.jp/books/detail/_isbn_9784094516159


「天上」レベルの異能力者たちは「天上」が管理すべき。頂点に君臨する“神代”の思想
ゆえに、“小手毬”が人間になった後「天上」引退を決めていた“朱雀”は消される恐れ
があるとして大いに悩む2人。彼女の夢のため、決心する彼の力はどこまで通用するのか。

“天児奈”がトリックスターのような動きを見せますが、それは「天上」のことを考えて
のもの。一時はどうなることかと思いましたが、後々分かるとスッキリします。“朱雀”
も期待に応える、まさに常人離れした戦いを魅せてくれました。2人だからこそですね。

構成について「あとがき」で言及されております通り、“小手毬”が幸せになった所まで
描いてくれたことが良い読了感を味わわせてくれました。大いに悩んで、大いに頑張った
彼女が報われないと切なすぎますから。素敵な大団円を迎え完結したことを祝う次第です。

posted by 秋野ソラ at 01:19 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル