2016年07月04日

『29とJK 〜業務命令で女子高生と付き合うハメになった〜』

裕時悠示 先生が『俺の彼女と幼なじみが修羅場すぎる 11』との同時刊行で贈る新作は、
14歳年下の女子高生と業務命令で交際することになった社畜青年の生き様を描きます。
(イラスト:Yan-Yam 先生)

http://www.sbcr.jp/products/4797387537.html


目で人が殺せそうな人相の“鋭二”は保険会社のコールセンターでチームを預かるコーチ。
行きつけのネットカフェで趣味を満喫していたある日、名門女子高の生徒に説教する状況が
彼に訪れる。告白されて、会社から交際を業務命令される相手“花恋”とは知らずに──。

歳の差は14。女子高生を相手にするリスクを考えて警戒する“鋭二”へ果敢にアタックする
“花恋”。ある共通点から一緒にいる時間を作ることになる彼がコーチとしても信頼されて
いくことになる過程が面白い。他にも好かれている相手がいるにも関わらず羨ましいもので。

仕事面でも叩き上げで頑張ってきた自負を胸に、上に噛みつくこともあれば無理難題を前に
歯を食いしばって乗り越えていこうとする社会人としての心意気を魅せる場面もあり色々な
意味で「お仕事ラノベ」として楽しめるラブコメ作品だと思います。続きが実に楽しみです。

posted by 秋野ソラ at 00:30 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル

2016年07月01日

『不戦無敵の影殺師(ヴァージン・ナイフ)7』

森田季節 先生が贈る異能力者の光と闇を描くリアル・アクション。第7巻は“小手毬”が
人間になるため、“朱雀”が「天上」の頂点に君臨する人物と戦いを挑むことになります。
(イラスト:にぃと 先生)

http://www.shogakukan.co.jp/books/detail/_isbn_9784094516159


「天上」レベルの異能力者たちは「天上」が管理すべき。頂点に君臨する“神代”の思想
ゆえに、“小手毬”が人間になった後「天上」引退を決めていた“朱雀”は消される恐れ
があるとして大いに悩む2人。彼女の夢のため、決心する彼の力はどこまで通用するのか。

“天児奈”がトリックスターのような動きを見せますが、それは「天上」のことを考えて
のもの。一時はどうなることかと思いましたが、後々分かるとスッキリします。“朱雀”
も期待に応える、まさに常人離れした戦いを魅せてくれました。2人だからこそですね。

構成について「あとがき」で言及されております通り、“小手毬”が幸せになった所まで
描いてくれたことが良い読了感を味わわせてくれました。大いに悩んで、大いに頑張った
彼女が報われないと切なすぎますから。素敵な大団円を迎え完結したことを祝う次第です。

posted by 秋野ソラ at 01:19 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル