望公太 先生が贈る新作は、悪党が強者を倒す痛快ジャイアントキリング・ストーリー。
新世代の異能競技に参加する最弱選手があらゆる手を駆使して容赦なく勝ち上がります。
(イラスト:へいろー 先生)
【 http://www.sbcr.jp/products/4797387384.html 】
「悪魔」に対抗する攻魔騎士を育てる聖海学園。その学生たちが覇を競う異能競技に鳴り物
入りで挑んだ注目株の新入生“リザ”は無名の“双士郎”にあっさりと完全試合を決められ
屈辱の結果に。更にチーム戦の仲間になれ、と誘われ彼に激昂するが他に選択肢もなく──。
どこまでも勝ちにこだわる“双士郎”のしたたかさ。その裏にある過酷な過去を垣間見た
“リザ”が「馬鹿おっぱい」などと言われながらも次第に目が離せなくなっていく様子が
良いです。そんな彼女の気持ちすら勝負の駆け引きに使う彼の徹底ぶりも見所であります。
学園の理事長“乱華”との賭け、裏工作も何のその勝ち進んでいく“双士郎”が学園最強の
好青年“ルイ”との一戦は裏の読みあいで魅せてくれます。“檸檬子”のアシストを受け、
冷徹な勝負師はジャイアントキリングを続けていけるか、時間との勝負も気になる話です。
2016年07月11日
2016年07月08日
『押し入れの中のダンジョンクラフト ―幸福で不幸で幸福な兄妹―』
『マカロン大好きな女の子がどうにかこうにか千年生き続けるお話。』のからて 先生が
贈る新作は、死んだはずの妹と押し入れのダンジョンで出会う少年の幸不幸を描きます。
(イラスト:namo 先生)
【 http://www.mediafactory.co.jp/bunkoj/book_detail/1439 】
妹“亜紀”の死が受け入れられず、寮で一人暮らしをする“透”。幼なじみの“由美”の
支えもあって妹のいない日常をどうにか過ごす彼の部屋の押し入れがなぜかダンジョンに
繋がっており、その珍妙な空間を歩き続けて辿り着いた先には見慣れた少女の姿が──。
ダンジョンを自由に変えられる能力をもつ“亜紀”との楽しい時間を優先していく“透”。
また「以前の彼に戻ってしまうのでは」と危惧する、“由美”を始めとする周囲の人々。
そこに転校生の“真緒”が加わり、思わし気な彼女の行動が事態を動かしていきます。
“由美”の一途な想いでも動かせない“透”の固い決意。約束を守ってくれて嬉しく思う
反面、兄を想うがゆえに究極の選択を迫られる“亜紀”の決断。切ないけれど、未来を
託された彼を応援したくなる物語でした。雰囲気に合う namo 先生の挿絵も良かったです。
贈る新作は、死んだはずの妹と押し入れのダンジョンで出会う少年の幸不幸を描きます。
(イラスト:namo 先生)
【 http://www.mediafactory.co.jp/bunkoj/book_detail/1439 】
妹“亜紀”の死が受け入れられず、寮で一人暮らしをする“透”。幼なじみの“由美”の
支えもあって妹のいない日常をどうにか過ごす彼の部屋の押し入れがなぜかダンジョンに
繋がっており、その珍妙な空間を歩き続けて辿り着いた先には見慣れた少女の姿が──。
ダンジョンを自由に変えられる能力をもつ“亜紀”との楽しい時間を優先していく“透”。
また「以前の彼に戻ってしまうのでは」と危惧する、“由美”を始めとする周囲の人々。
そこに転校生の“真緒”が加わり、思わし気な彼女の行動が事態を動かしていきます。
“由美”の一途な想いでも動かせない“透”の固い決意。約束を守ってくれて嬉しく思う
反面、兄を想うがゆえに究極の選択を迫られる“亜紀”の決断。切ないけれど、未来を
託された彼を応援したくなる物語でした。雰囲気に合う namo 先生の挿絵も良かったです。
2016年07月07日
『うちの居候が世界を掌握している!14』
七条剛 先生が贈る超無敵アットホームラブコメ。第14巻は正月気分を味わう“真哉”が
逮捕されたり“キルマン”が不在になったり、と“雅”の存在がちらつく展開を見せます。
(イラスト:希望つばめ 先生)
【 http://www.sbcr.jp/products/4797387360.html 】
偽刑事こと“麻布”から執拗に逮捕を迫られる“真哉”。「預けてあるものを貰いに行く」
と母から伝言を受けた彼が向かったのは、かつて日本にいたころ住んでいた家。父“徹”が
書いた論文に注目する傍ら、“莉子”が映っている写真を見つけ、その謎に探っていきます。
一方、“雅”はかつての研究仲間である“キルマン”にもアプローチを掛け、驚くべき事態
を引き起こします。彼女が何に気づいたのか、実に気になるところですが、先に判明する
のは論文と写真の謎。関連図に引かれる新たな線が実によく考えられていると感心します。
“雅”が考える家族の形。飯山家の面々が思い描く家族の形。決定的に違うその思いを前に
“真哉”は、“莉子”たちはどう向き合うのか。今後の争点になるポイントも見えてきた
ところで“キルマン”の抜けた穴をどう埋めていくのか。「彼女」の手腕も気になります。
逮捕されたり“キルマン”が不在になったり、と“雅”の存在がちらつく展開を見せます。
(イラスト:希望つばめ 先生)
【 http://www.sbcr.jp/products/4797387360.html 】
偽刑事こと“麻布”から執拗に逮捕を迫られる“真哉”。「預けてあるものを貰いに行く」
と母から伝言を受けた彼が向かったのは、かつて日本にいたころ住んでいた家。父“徹”が
書いた論文に注目する傍ら、“莉子”が映っている写真を見つけ、その謎に探っていきます。
一方、“雅”はかつての研究仲間である“キルマン”にもアプローチを掛け、驚くべき事態
を引き起こします。彼女が何に気づいたのか、実に気になるところですが、先に判明する
のは論文と写真の謎。関連図に引かれる新たな線が実によく考えられていると感心します。
“雅”が考える家族の形。飯山家の面々が思い描く家族の形。決定的に違うその思いを前に
“真哉”は、“莉子”たちはどう向き合うのか。今後の争点になるポイントも見えてきた
ところで“キルマン”の抜けた穴をどう埋めていくのか。「彼女」の手腕も気になります。
2016年07月06日
『姉(かのじょ)と妹(カノジョ)の下着事情。3』
柚本悠斗 先生が贈る青春煩悩系ラブコメ。第3巻は“羽織”からの好意を前に、自分が
誰の想いを受け止めればよいのか“彰人”が三姉妹との旅の中で考えることになります。
(イラスト:けけもつ 先生)
【 http://www.sbcr.jp/products/4797386721.html 】
“瑞穂”のお仕事で「ウエディング特集」を組む、ということで写真撮影のモデルになる
服部三姉妹。ここに“リサ”も加わって騒々しい軽井沢旅行となるワケですが、モデルの
仕事を受けた“羽織”の心情だけでなく女性陣に関する機微の描写が大詰めを迎えます。
“羽織”と“彰人”の心の距離感が変わったことに気づいた“リサ”の過激なアプローチ
ですとか“七緒”や“振袖”の身内かつ同じ想いを抱く側からのやりとりなど、どれだけ
モテるのかという彼は“羽織”に合うビスチェを作るに至ります。いつもの手を使って。
どこまでも下着にこだわる“彰人”だからこそ引き出せた「かのじょ」と「カノジョ」の
笑顔であったな、と感じさせてくれる幕引きでした。彼ら彼女らがどのような未来を選ぶ
のか気になりつつ、完結を祝わせてもらいます。次回作にどんな物語を紡ぐか期待です。
誰の想いを受け止めればよいのか“彰人”が三姉妹との旅の中で考えることになります。
(イラスト:けけもつ 先生)
【 http://www.sbcr.jp/products/4797386721.html 】
“瑞穂”のお仕事で「ウエディング特集」を組む、ということで写真撮影のモデルになる
服部三姉妹。ここに“リサ”も加わって騒々しい軽井沢旅行となるワケですが、モデルの
仕事を受けた“羽織”の心情だけでなく女性陣に関する機微の描写が大詰めを迎えます。
“羽織”と“彰人”の心の距離感が変わったことに気づいた“リサ”の過激なアプローチ
ですとか“七緒”や“振袖”の身内かつ同じ想いを抱く側からのやりとりなど、どれだけ
モテるのかという彼は“羽織”に合うビスチェを作るに至ります。いつもの手を使って。
どこまでも下着にこだわる“彰人”だからこそ引き出せた「かのじょ」と「カノジョ」の
笑顔であったな、と感じさせてくれる幕引きでした。彼ら彼女らがどのような未来を選ぶ
のか気になりつつ、完結を祝わせてもらいます。次回作にどんな物語を紡ぐか期待です。
2016年07月05日
『中古でも恋がしたい!6』
田尾典丈 先生が贈る「小説家になろう」発の学園ラブコメ。第6巻は文化祭で“古都子”
へ何か仕掛けてくる“亜恋”の悪意に巻き込まれる“優佳”の複雑な心境を描きます。
(イラスト:ReDrop 先生)
【 http://www.sbcr.jp/products/4797386738.html 】
“古都子”のイメージ改善を狙い、文化祭ではメイドカフェを開くことになった“清一”
たち。そこへ“亜恋”が合同文化祭の実施を提案し“優佳”に生ラジオ放送の担当を依頼
していることを知った彼は、彼女が不良を根深く敵視している姿勢を目の当たりにします。
生放送で扱うテーマの不穏さ。それを断れない“優佳”の消せない過去。加えて、彼女が
“清一”のことを好き、という“古都子”の気持ちを分かっているからこそ公言できない
想い。彼女の悩みを図り切れぬまま、“古都子”は文化祭のひと時を楽しんでいきます。
気づいた時には手遅れで生放送を迎えたとき“優佳”はどんな気持ちでお手紙を読むのか。
悩みぬいた末の彼女の決断をぜひ見届けていただきたい。恋する女の子は強い。とはいえ
“亜恋”の「本命」は文化祭2日目にある、とのことで予断を許さない状況は続きます。
へ何か仕掛けてくる“亜恋”の悪意に巻き込まれる“優佳”の複雑な心境を描きます。
(イラスト:ReDrop 先生)
【 http://www.sbcr.jp/products/4797386738.html 】
“古都子”のイメージ改善を狙い、文化祭ではメイドカフェを開くことになった“清一”
たち。そこへ“亜恋”が合同文化祭の実施を提案し“優佳”に生ラジオ放送の担当を依頼
していることを知った彼は、彼女が不良を根深く敵視している姿勢を目の当たりにします。
生放送で扱うテーマの不穏さ。それを断れない“優佳”の消せない過去。加えて、彼女が
“清一”のことを好き、という“古都子”の気持ちを分かっているからこそ公言できない
想い。彼女の悩みを図り切れぬまま、“古都子”は文化祭のひと時を楽しんでいきます。
気づいた時には手遅れで生放送を迎えたとき“優佳”はどんな気持ちでお手紙を読むのか。
悩みぬいた末の彼女の決断をぜひ見届けていただきたい。恋する女の子は強い。とはいえ
“亜恋”の「本命」は文化祭2日目にある、とのことで予断を許さない状況は続きます。