『神様は異世界にお引越ししました』の アマラ 先生が贈る新作は「小説家になろう」にて
発表した短編作の書籍化。猫に育てられた一匹の竜と猫、そして人間が織り成す物語です。
(イラスト:大熊まい 先生)
【 http://tkj.jp/book/?cd=02530101 】
【 http://ncode.syosetu.com/s5614b/ 】
「しょしんしゃのもり」で母猫に育てられた火吹き竜はいつしか子猫を育てる立場になる。
ある時、毛皮を狙い大量の猫を殺した人間たちに激怒し、彼らが住む街を報復のため襲撃。
以来、火吹き竜と猫たちは「猫とそれに寄り添う竜」を紋章とする国と共生していく──。
ここで言う猫とは言葉も魔法も使えるケットシーを差します。ほぼ一行一文で構成される
小編の数々は母猫に育てられる火吹き竜の話から始まり、その母猫が別の場所に召喚される
話や、火吹き竜に育てられた猫たちが人間と関わって物語を形成していく話が綴られます。
様々な猫たちが次々とその先を想像させてくれるエピソードを魅せてくれるため、幾らでも
話が続けられそうな可能性を秘めています。また人間に気を許しきることのない火吹き竜が
時を経てその関係を満更でもなく思う変化が微笑ましく映ります。読みやすくオススメです。