2016年05月13日

『セブンスターズの印刻使い 3』

涼暮皐 先生が贈るダンジョン系王道ファンタジー。第3巻は“シャル”たちをあしらう
“ピトス”に割り込む“アスタ”が彼女の治療魔術師と思えぬ技能と本音にぶつかります。
(イラスト/四季童子 先生)

http://hobbyjapan.co.jp/hjbunko/lineup/detail/660.html


“ピトス”の強さがケタはずれなことと、かなり容赦のない性格に若干引き気味にはなる
ワケですが、そこに至る背景を考慮すると致し方ない所もあります。ボコボコにした相手
に責任を取ってもらう、というのも剛毅ですが果たして彼にその甲斐性はあるのか否か。

七星旅団を目の敵にする七曜教団の要員が次々に登場しては怪我にまみれる“アスタ”。
場当たり的に対処する彼を他所に、フットワークの軽さと奇知を武器に気になる情報を
次々と掴む“メロ”の活躍が光ります。その上をゆく魔法使いは謎が多いままですが。

“メロ”の機転から“アスタ”たちの窮地を救うことになる「あの人」の振舞い。まさに
驚異かつ脅威。“マイア”のネーミングセンスが微笑ましい。七曜教団の確執が本格化
することを予感させたかと思えば“アスタ”にまさかの事案発生。続きが気になります。

posted by 秋野ソラ at 00:20 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル