鰤/牙 先生が贈るモンスター転生ファンタジー。第2巻は元の世界に戻る術を模索する中
出会った異世界の少女が、転校生として“恭介”たちに様々な知識と事実をもたらします。
(イラスト/すがのたすく 先生)
【 http://hobbyjapan.co.jp/hjnovels/lineup/detail/37.html 】
ダンジョン探索に限界を感じつつある中、協調性の無さゆえに“竜崎”たちを困惑させる
“犬神”が“恭介”たちに「アイツに気を許すのはやめておけ」という意味深長な忠告が
この物語の謎を解き明かす鍵となることにまず驚かされます。その真意はまだ不明ですが。
注目を浴びるも役立たずな“セレナーデ”が、ある局面を迎えてから状況を一気に動かす
存在となる過程が印象的。すがの 先生が要所で挿絵の後押しをします。彼女が“竜崎”と
“恭介”が似て非なる者と指摘するその意味も、後々で思わし気な様相を見せてきます。
異世界に転生してきたその意味を、異世界でどう生きていくのかを改めて考えさせられる
“竜崎”たち。“セレナーデ”が襲われた「赤い翼の悪魔」の真実を見せつけられたとき
“恭介”の立場も変革の時を迎えます。「アイツ」から語られる真実が気になる所です。