川上稔 先生が贈る戦国学園ファンタジー。9話上巻は歴史再現の節目となる本能寺の変を
前にP.A.Oda、三征西班牙、そして武蔵など、様々な思惑が錯綜する様子を描いていきます。
(イラスト/さとやす 先生(TENKY))
【 http://dengekibunko.jp/newreleases/978-4-04-865886-7/ 】
“フアナ”ほか三征西班牙のメンバーを相手にする大事な会議で適用された「京ルール」。
これによる“正純”のややこしい発言などでコミカルな様子を見せつつ、相手の思惑を探り
駆け引きをした結果として戦争を回避する過程がまず最初の山場。実に混乱させられます。
そんな中、“トーリ”と“ホライゾン”の関係に決定的な転機が訪れます。というか、何て
アクロバティックにキメてくるのか、と思わず苦笑い。境界線のエピソードが印象的です。
碑石に関するやりとりにもご注目。“浅間”や“ネイト”が次を務めるのはいつのことか。
創世計画に対する考え方の違いも鮮明になっていく中で始まっていく賤ヶ岳の戦い。安土と
佐久間艦隊の応酬が続く戦いに本能寺の変へ突入する緊張感の高まりを感じつつ、遂にその
姿を見せた“羽柴”。その相貌が意味するものは何かを気にしながら下巻の刊行を待ちます。