『ひとつ海のパラスアテナ』の 鳩見すた 先生が贈る新作は新感覚異世界ファンタジー。
モンスターを治療する少女とその行為を禁忌として改心を迫る少年が織りなす物語です。
(イラスト/アマガイタロー 先生)
【 http://dengekibunko.jp/newreleases/978-4-04-865882-9/ 】
ラズの書に記された害獣を倒し、異端者を捕らえるエイル教会の巡礼騎士“アッシュ”。
害獣討伐に失敗し命を落としかけた彼は通り掛かった美少女“フィジカ”に救われるも
高額な治療費を請求され、しかも害獣を治療する旅を続ける有名な異端者だと気づき──。
エイル教会の教えを信じて生きてきた“アッシュ”のほうが、読み手からすれば「異常」
なワケですが、医学的見地としては上をゆく“フィジカ”に嫌味を言われつつも少しずつ
その認識を正されていく様子が見どころの一つとなります。治療費はかさんでいきますが。
生真面目バカの“アッシュ”をなぜ助けたのか。そこには“フィジカ”の生い立ちと固い
決意が起因しているのですけど、印象に残る理由はぜひ読んで確かめて頂きたいところ。
小編が続く構成になっていることもあり全体的に読みやすく、オススメできる一冊です。