入間人間 先生が贈る「ガール・ミーツ・ガール」ストーリー。第6巻は“しまむら”と
仲直りした“安達”が距離をさらに詰めるべく、ある決意を胸に花火大会へと臨みます。
(イラスト/のん 先生)
【 http://dengekibunko.jp/newreleases/978-4-04-865946-8/ 】
“しまむら”を遊びに誘うも祖父母の家に行くと言われ、絶望的な数日を過ごす“安達”。
けれどへこたれず、合間に水着を新調して電話で“しまむら”と出かける約束をしようと
思ったら彼女に写真を送って、とお願いされ恥ずかしくも従うあたりは何とも愛が深い。
祖父母の家で飼われている老犬“ゴン”の仕草や表情に“安達”を感じ取った“しまむら”
は暇な時間を使って彼女の気持ち、そして自分の気持ちについて深く静かに考え抜きます。
達観するかのような、けれど幼いかのような、“しまむら”独特の考え方が印象深いです。
戻ってきた“しまむら”と水着でお風呂に入ったりと相変わらず空回り気味な“安達”の
想いと行動を見て少しずつ、でも唐突に変わっていく“しまむら”の心情。それが祭りの
夜に「まぁ、いいか」と形になったところで2人の関係はどうなるのか実に気になります。
2016年05月24日
2016年05月23日
『ストライク・ザ・ブラッド15』
三雲岳斗 先生が贈る大人気学園アクションファンタジー。第15巻は「聖殲編」最終章。
絃神島を滅ぼすと決めた聖域条約機構に対し“古城”と“浅葱”が別々に対抗します。
(イラスト/マニャ子 先生)
【 http://dengekibunko.jp/newreleases/978-4-04-865944-4/ 】
“グレンダ”の身を確保すべく聖域条約機構から遣わされた“アラダール”。真っ向から
抗う今の“古城”では勝てないと“イブリスベール”に教えを乞う結果として得た助言、
その意味が彼を第四真祖として更なる成長を遂げる熱い決闘、逆転劇を魅せてきます。
その戦いを“凪沙”が見届けてしまい、遂に“古城”が何者であるかを知るに至ります。
彼を助けるべく力を使う彼女、そしてアヴローラ。助けられるのか、それとも同じ過ちを
繰り返してしまうのか。“古城”の導き出せた答えには胸を熱くするものがありました。
何の因果か“古城”たちと対立することになった“浅葱”が“雪菜”と腹を割った喧嘩を
繰り広げたり、いよいよ報われる時が来たりと微笑ましさを覚える中、“ヴァトラー”と
「わたしたちの聖戦」に臨む2人の強さがやはり最大の見所。第二部の到来を待望します。
絃神島を滅ぼすと決めた聖域条約機構に対し“古城”と“浅葱”が別々に対抗します。
(イラスト/マニャ子 先生)
【 http://dengekibunko.jp/newreleases/978-4-04-865944-4/ 】
“グレンダ”の身を確保すべく聖域条約機構から遣わされた“アラダール”。真っ向から
抗う今の“古城”では勝てないと“イブリスベール”に教えを乞う結果として得た助言、
その意味が彼を第四真祖として更なる成長を遂げる熱い決闘、逆転劇を魅せてきます。
その戦いを“凪沙”が見届けてしまい、遂に“古城”が何者であるかを知るに至ります。
彼を助けるべく力を使う彼女、そしてアヴローラ。助けられるのか、それとも同じ過ちを
繰り返してしまうのか。“古城”の導き出せた答えには胸を熱くするものがありました。
何の因果か“古城”たちと対立することになった“浅葱”が“雪菜”と腹を割った喧嘩を
繰り広げたり、いよいよ報われる時が来たりと微笑ましさを覚える中、“ヴァトラー”と
「わたしたちの聖戦」に臨む2人の強さがやはり最大の見所。第二部の到来を待望します。
2016年05月20日
『猫と竜』
『神様は異世界にお引越ししました』の アマラ 先生が贈る新作は「小説家になろう」にて
発表した短編作の書籍化。猫に育てられた一匹の竜と猫、そして人間が織り成す物語です。
(イラスト:大熊まい 先生)
【 http://tkj.jp/book/?cd=02530101 】
【 http://ncode.syosetu.com/s5614b/ 】
「しょしんしゃのもり」で母猫に育てられた火吹き竜はいつしか子猫を育てる立場になる。
ある時、毛皮を狙い大量の猫を殺した人間たちに激怒し、彼らが住む街を報復のため襲撃。
以来、火吹き竜と猫たちは「猫とそれに寄り添う竜」を紋章とする国と共生していく──。
ここで言う猫とは言葉も魔法も使えるケットシーを差します。ほぼ一行一文で構成される
小編の数々は母猫に育てられる火吹き竜の話から始まり、その母猫が別の場所に召喚される
話や、火吹き竜に育てられた猫たちが人間と関わって物語を形成していく話が綴られます。
様々な猫たちが次々とその先を想像させてくれるエピソードを魅せてくれるため、幾らでも
話が続けられそうな可能性を秘めています。また人間に気を許しきることのない火吹き竜が
時を経てその関係を満更でもなく思う変化が微笑ましく映ります。読みやすくオススメです。
発表した短編作の書籍化。猫に育てられた一匹の竜と猫、そして人間が織り成す物語です。
(イラスト:大熊まい 先生)
【 http://tkj.jp/book/?cd=02530101 】
【 http://ncode.syosetu.com/s5614b/ 】
「しょしんしゃのもり」で母猫に育てられた火吹き竜はいつしか子猫を育てる立場になる。
ある時、毛皮を狙い大量の猫を殺した人間たちに激怒し、彼らが住む街を報復のため襲撃。
以来、火吹き竜と猫たちは「猫とそれに寄り添う竜」を紋章とする国と共生していく──。
ここで言う猫とは言葉も魔法も使えるケットシーを差します。ほぼ一行一文で構成される
小編の数々は母猫に育てられる火吹き竜の話から始まり、その母猫が別の場所に召喚される
話や、火吹き竜に育てられた猫たちが人間と関わって物語を形成していく話が綴られます。
様々な猫たちが次々とその先を想像させてくれるエピソードを魅せてくれるため、幾らでも
話が続けられそうな可能性を秘めています。また人間に気を許しきることのない火吹き竜が
時を経てその関係を満更でもなく思う変化が微笑ましく映ります。読みやすくオススメです。
2016年05月19日
『横浜ダンジョン3 世界を変える最初の五人』
瀬尾つかさ 先生が贈るダンジョン・ファンタジー。第3巻は異界神アグナガラグの調査を
進めていく上で発生する魔物の大暴走がエルダー・イービルとの戦いを予感させます。
(イラスト:やむ茶 先生)
【 http://sneakerbunko.jp/bookdetails/?pcd=321601000556 】
“響”のちょっとした気遣いの欠如が招いた魔人誕生の瞬間。やむ茶 先生のイラストが
またイイ感じで。女性陣へ、だけでなく自分自身にもその配慮がないことに“冬音”が
泣いて叱責する場面なども印象に残ります。だからこそ彼らしい、とも言えるのですけど。
“シンシア”たちを矢面に立たせて暗躍する“響”の成果もあって“春菜”たちも成長を
遂げ、特殊な状況下とは言えようやく出会えた“ナイルナーシャ”の助力も得て人類最大
の敵と果敢に戦っていく姿は勇ましいものがありました。ここまで来たかという気がして。
もちろん、物語の面白さとして欠かせない、ヒロインたちが形成する奇跡的なハーレム像
もニヨニヨできるものがあって実に微笑ましい。ちょっと物足りない感じでの幕引きと
なりましたがひとまずは無事の完結、お疲れさまでした。次回作に期待したいと思います。
進めていく上で発生する魔物の大暴走がエルダー・イービルとの戦いを予感させます。
(イラスト:やむ茶 先生)
【 http://sneakerbunko.jp/bookdetails/?pcd=321601000556 】
“響”のちょっとした気遣いの欠如が招いた魔人誕生の瞬間。やむ茶 先生のイラストが
またイイ感じで。女性陣へ、だけでなく自分自身にもその配慮がないことに“冬音”が
泣いて叱責する場面なども印象に残ります。だからこそ彼らしい、とも言えるのですけど。
“シンシア”たちを矢面に立たせて暗躍する“響”の成果もあって“春菜”たちも成長を
遂げ、特殊な状況下とは言えようやく出会えた“ナイルナーシャ”の助力も得て人類最大
の敵と果敢に戦っていく姿は勇ましいものがありました。ここまで来たかという気がして。
もちろん、物語の面白さとして欠かせない、ヒロインたちが形成する奇跡的なハーレム像
もニヨニヨできるものがあって実に微笑ましい。ちょっと物足りない感じでの幕引きと
なりましたがひとまずは無事の完結、お疲れさまでした。次回作に期待したいと思います。
2016年05月18日
『近すぎる彼らの、十七歳の遠い関係』
『黒崎麻由の瞳に映る美しい世界』の 久遠侑 先生が贈る新作は恋愛ストーリー。17歳の
少年が親戚の美少女が同居することで2人の、周囲の関係が変化していく様子を描きます。
(イラスト:和遥キナ 先生)
【 http://fbonline.jp/08shinkan/08shinkan.html#_02 】
仕事で海外に行く母親の元を離れ、通う女子高に近い“健一”の家に居候することとなった
“里奈”。一人暮らしをしている兄の“隆一”からは「ぜったい手を出すなよ」と言われる
ものの、黒髪の美少女で女子高育ちな無防備さを見せる彼女を意識せざるを得ない訳で──。
誤解を招くことを恐れ、同居していることを同級生に知られたくない“里奈”と“健一”。
彼女は友人の“愛子”に知られ、彼は幼なじみの“由梨子”に知られることとなりますが、
特に後者との関係が大きく揺らいでいく過程が実に分かりやすくてこそばゆい感じです。
女性関係にちょっとだらしない“隆一”が気づいた“由梨子”の心情の変化。しかしそれに
気づかない“健一”だからこそあの梅雨明けの日を迎えてしまうのがこの物語の肝でしょう。
和遥 先生の挿絵も作品、登場人物の雰囲気に合致しており好感触。続きが気になる話です。
少年が親戚の美少女が同居することで2人の、周囲の関係が変化していく様子を描きます。
(イラスト:和遥キナ 先生)
【 http://fbonline.jp/08shinkan/08shinkan.html#_02 】
仕事で海外に行く母親の元を離れ、通う女子高に近い“健一”の家に居候することとなった
“里奈”。一人暮らしをしている兄の“隆一”からは「ぜったい手を出すなよ」と言われる
ものの、黒髪の美少女で女子高育ちな無防備さを見せる彼女を意識せざるを得ない訳で──。
誤解を招くことを恐れ、同居していることを同級生に知られたくない“里奈”と“健一”。
彼女は友人の“愛子”に知られ、彼は幼なじみの“由梨子”に知られることとなりますが、
特に後者との関係が大きく揺らいでいく過程が実に分かりやすくてこそばゆい感じです。
女性関係にちょっとだらしない“隆一”が気づいた“由梨子”の心情の変化。しかしそれに
気づかない“健一”だからこそあの梅雨明けの日を迎えてしまうのがこの物語の肝でしょう。
和遥 先生の挿絵も作品、登場人物の雰囲気に合致しており好感触。続きが気になる話です。