2016年04月01日

『血翼王亡命譚 I ―祈刀のアルナ―』

新八角 先生の「第22回電撃小説大賞<銀賞>」受賞作。年に一度の祭が終わる頃、国を
追われることになった王女とその護衛剣士が逃走する顛末を描く、儚き恋の亡命譚です。
(イラスト/吟 先生)

http://dengekibunko.jp/newreleases/978-4-04-865765-5/


幼き少年と少女が逢瀬を重ねた書庫。言葉を話せない彼女“アルナ”と手話とは違う王族
のみに使用を許される「手語」で会話をする“ユウファ”。死んだ魚のような顔をしてる
と評される彼が王位を継承する彼女の護舞官となったとき、物語は静かに動き出す──。

「手語」で会話する、という要素が所々で活きてくる場面があって面白いことを考え付く
ものだと感心したのがまず一つ。独特な世界観と設定だからこそ、というのもありますが。
襲ってきた“イルナ”も含めての微笑ましい道中のやりとりも、読んでいて楽しいです。

そんな逃亡劇も“ユウファ”や“イルナ”が思わぬ形で繋がりを持つことが分かり事態は
急変。“アルナ”の本心からかけられた呪いは“ユウファ”にどう受け止められたのか。
そしてこの引きで続刊ってどうするんだ? と怖いもの見たさを感じつつ待ちたい所です。

posted by 秋野ソラ at 00:09 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル