2016年03月03日

『蜘蛛ですが、なにか?』

馬場翁 先生が「小説家になろう」にて発表していた大人気迷宮サバイバル・ストーリーが
満を持しての書籍化。蜘蛛に転生した女子高生が生き残りを賭けて迷宮を突き進みます。
(イラスト:輝竜司 先生)

http://kadokawabooks.jp/product/12/
https://web-ace.jp/youngaceup/contents/1000013/
http://ncode.syosetu.com/n7975cr/


異なる世界で繰り広げられる勇者と魔王の戦い。放たれた時空の大魔法。その余波はある
高校の教室で炸裂し、生徒たちを容赦なく死に至らしめる。彼ら彼女らは異世界へ転生し
ある者は人として、ある者は亜人として、ある者はモンスターとして生きることに──。

スクールカーストとしては低い所に位置する女子高生の“私”が蜘蛛になり必死に生きて
いく様子と、その対極にある“俊輔”改め“シュレイン”は王子として不自由ない生活を
送る話、軸を2つに分けて進んでいく物語を読み進めるうちにのめりこまれていきます。

RPGのように天の声から告げられるスキル、ステータス。何の説明もないそれらが「鑑定」
のレベル上昇と共に少しずつ判明していき、出来ることが増え、けれどそれでも敵わない
相手とどう対応していくか、手に汗握る緊張感が見所。彼女がどう成長するのか注目です。

posted by 秋野ソラ at 00:07 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル

2016年03月02日

『ブックマートの金狼』

新レーベル「NOVEL 0」より 杉井光 先生が贈るのは書店員ハードボイルドもの。裏社会で
揉め事を叩き潰し続けてきた、今は本屋の店長である青年に降りかかる騒動を描きます。
(イラスト:片岡人生 先生、近藤一馬 先生)

http://novel-zero.com/issued/2016/02/03.html


“志津子”オーナーのお願いで「ぐじら堂書店」のアルバイトから店長となった“宮内”。
古株のアルバイト“吉村”からも呆れられるくらい冴えない男である彼の前にアイドルの
“桃坂”が現れ「あなたならそういう頼みを聞いてくれる」と切実な顔で頼ってきて──。

アイドルのストーカー騒動を解決するため、過去にチームを組んでトラブルシューターを
していた経験を買われてあの手この手で調査を進める“宮内”。明らかになっていく事実、
絡んでくるかつての仲間との因縁、書店員ハードボイルドものとはよく言ったものです。

“吉村”が 杉井 先生の作品らしいヒロインぶりを魅せてくれたり、とスターシステムは
健在。「スカーズ」の面々とのやりとりなんかはまさに骨太な男の物語、という雰囲気を
醸し出しています。250ページ程度で読みやすい分量でもありますしオススメの一冊です。

posted by 秋野ソラ at 00:06 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル

2016年03月01日

『ゴブリンスレイヤー』

「やる夫スレまとめ」から始まった、蝸牛くも 先生の大人気Web小説がまさかの書籍化。
世界を救うわけでもなく何度も、何度でもゴブリンを退治し続ける男の生き様を描きます。
(イラスト:神奈月昇 先生)

http://www.sbcr.jp/products/4797386158.html


冒険者ギルドに貼り出されるゴブリン退治の依頼。実入りが少ないと熟練者には断られ、
初心者が挑めば力弱い小鬼たちの狡猾な策に嵌まり落命する場合もある。そんな厄介者を
倒し続ける“ゴブリンスレイヤー”に新人の“女神官”が出会う所から物語は始まります。

ほとんど1行で文章が区切られる特徴的な書き方から浮かび上がる“ゴブリンスレイヤー”
という男の“ゴブリン”に対する油断の無さ、容赦の無さに圧倒されます。冒険者たち
からも忌避される彼を“牛飼娘”を始めとして理解する者が増えていく顛末が実に面白い。

イラストレーターに 神奈月 先生を充てて、さらに今春からコミック連載をスタートさせる
ほどの「GA文庫」編集部の力の入れようも、読み終えてみると納得。一読の価値ありかと。
他の敵に目もくれずゴブリンを倒し続ける“ゴブリンスレイヤー”の行く末が楽しみです。

posted by 秋野ソラ at 00:03 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル