2016年03月31日

『魔導書作家になろう!3 >それでもみんなで世界を救いますか?(はい/いいえ)』

岬鷺宮 先生が贈るファンタジーお仕事ライフ。第3巻は魔導書による精霊たちへの高負荷
に対して人類滅亡を求められた“アジロ”たちが、魔導書作家としての真価を問われます。
(イラスト/こちも 先生)

http://dengekibunko.jp/newreleases/978-4-04-865830-0/


モンスターが大量発生して困っている港町へ助力に向かえば、夫婦の旅行と間違えられる
“アジロ”と“ルビ”。そんな穏やかな空気を一変させてしまう“クルミ”から告げられた
5年前に“タナトス”が仕掛けた世界滅亡の危機と酷似している、という話から流れは急変。

あの時から“ルビ”や“クルミ”が魔導書に託した想いは、ねじれた形で再び精霊たちを
苦しめていると知った“アジロ”。それでも魔導書の可能性を信じる彼が“タナトス”から
提示される無理難題を“ネイム”や“クーチェ”も交えて解決に尽力する姿に惚れ惚れ。

そもそも魔導書作家を目指す一因となった“アジロ”の身上に関する事情も、副次効果で
丸く収まってまさに人生、順風満帆といった未来を予感させる締めくくりも良かったです。
“ルビ”も最後まで可愛らしさあふれる姿を見せてくれました。完結お疲れさまでした。


#(参考)

#◆岬鷺宮 先生が「魔導書作家」シリーズで救われたこと - Togetterまとめ
#【 http://togetter.com/li/949628

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2016年03月30日

『エロマンガ先生(6) 山田エルフちゃんと結婚すべき十の理由』

順当にアニメ化決定となる、伏見つかさ 先生が贈る新たなる兄妹ラブコメディ。第6巻は
妹一筋の“マサムネ”に、“エルフ”や“ムラマサ”が自分なりのアプローチを仕掛けます。
(イラスト/かんざきひろ 先生)

http://dengekibunko.jp/newreleases/978-4-04-865808-9/


担当編集がもぎとったステージイベント企画で“エロマンガ先生”の顔出しの危機。回避策
として白羽の矢が立ったあの方の気苦労をねぎらいたい。“シドー”のスランプ立ち直りを
図る合コンではあのラクガキさえあれば“狭霧”も安心と言うほかないでしょう。良策です。

デートの穴埋めとして“エルフ”の家で遊ぶことを要求される“マサムネ”。何と言うか、
ここまで想ってくれる女の子が居てもなお、潔く“狭霧”を選ぶ彼の本気度を改めて見せ
つけてくれます。彼女が「勝負」を決めるまでの期限、それが後々大きな意味を持ちます。

そして急遽“ムラマサ”の家を訪れることになった“マサムネ”が直面する、彼女の素の
言動と強い想い。前者はひたすらに衝撃的で、後者はひたむきに情熱的で印象深いものを
感じました。そんな彼に届いたある情報が物語を揺るがすと思うと続きが楽しみすぎます。

posted by 秋野ソラ at 01:30 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル

2016年03月29日

『ソードアート・オンライン オルタナティブ ガンゲイル・オンラインIV ―サード・スクワッド・ジャム ビトレイヤーズ・チョイス〈上〉―』

時雨沢恵一 先生が贈る、川原礫 先生の世界観「GGO」を元にした痛快ガンアクション作品。
第4巻は「SJ3」を傍観しようとする“レン”を“ピト”が容赦なく巻き込んでいきます。
(イラスト/黒星紅白 先生 原案・監修/川原礫 先生)

http://dengekibunko.jp/newreleases/978-4-04-865818-8/


“ピトフーイ”との激戦に懲りて「GGO」から間を空けていた“レン”が彼女や“エム”、
“フカ次郎”と共闘する優勝候補のチームとして「SJ3」に流れで参戦。もちろん他に参加
を決めていくプレイヤーやチームの意気込み、そして作戦も興味深い変化を見せていきます。

リーダーの“エム”が提示する的確かつ容赦のない指示に“レン”も思わず恨み節をあらわ
にしますが、開始前の不穏な動きも何のそので捌いていく4人の強さには爽快感を覚えます。
それにしても今回の舞台もまた中々えげつなくて緊張感のあふれる様子に手に汗を握ります。

次々に脱落していくチームを横目に進撃を続ける“レン”たち。どなたかを髣髴とさせる
「SJ3」主催者からの仕掛け、その中でも秘中の秘とされるルールが解禁となったとき、再び
巻き起こるであろう戦いの渦をどう切り抜けるのか、凶悪な笑顔のその先が楽しみです。

posted by 秋野ソラ at 00:58 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル

2016年03月28日

『魔法科高校の劣等生(19) 師族会議編<下>』

劇場映画の制作が決定した、佐島勤 先生が贈る大人気シリーズ。第19巻は“顧傑”の行方
を追う“達也”たちの前にUSNA軍が立ちはだかり、争奪戦を繰り広げることになります。
(イラスト/石田可奈 先生)

http://dengekibunko.jp/newreleases/978-4-04-865809-6/


持てる力を最大限に活かして“顧傑”の居場所を突き止めようとする“達也”。その妨げ
となってしまうのは、やはり“深雪”の存在。そこで何をするかと思ったらそうきますか。
それは彼ですら顔を赤らめますか。いわんや彼女をや。見ているこっちがこそばゆいです。

“顧傑”争奪戦の行方は思わぬ形で収束を迎えることになりました。“達也”にとっては
だいぶ後味の悪い形で珍しい感じではあります。“千葉寿和”という男が辿ってしまった
結末、それを受けて感情的にならざるを得ない二人の女性の言動が強く印象に残ります。

巻末の「一条将輝転校日記」では、これまでの顛末を“将輝”の視点と機微で描かれており
彼がだいぶ苦戦していた、というか“深雪”に対しては惨敗していたと言うしかない内容で
ある種の涙を誘います。次の「動乱の序章編」では物語も更に動くようで注目が集まります。

posted by 秋野ソラ at 00:14 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル

2016年03月25日

『ガーリー・エアフォースV』

夏海公司 先生が贈る戦闘機×美少女ストーリー。第5巻は空母に取り残されたドーターを
回収あるいは破壊するため、“慧”と“グリペン”にこれまた無茶な作戦が提示されます。
(イラスト/遠坂あさぎ 先生)

http://dengekibunko.jp/newreleases/978-4-04-865810-2/


チャイナタウンにデートと洒落込んだ“慧”と“グリペン”。しかし何かに気をとられた
彼女が中華系マフィアに攫われかけた所を、今回の作戦を担当する“ブーランジェ”中尉
に助けられるワケですが、彼女はアニマに好意は無いご様子で彼には癪に障る存在です。

ドーター回収のため“慧”たちに同行する“ブーランジェ”は、空母を取り巻く違和感に
取り込まれ、さらに彼に諭されてある秘密を明らかにします。そこからトゲの抜けた彼女
が見せる所作がまた良い。“ラファール”との邂逅を描く 遠坂 先生の挿絵も素晴らしい。

“ファントム”のスキルアップぶりがハンパないのですけど、ちょっと見せた油断が少し
微笑ましい。あと“明華”の報われない感が加速しているので何か良いことがあることを
望むしかないです。裏で何か動いている渦中の“慧”はどうなるのか実に気になります。

posted by 秋野ソラ at 00:38 | Comment(0) | TrackBack(1) | ライトノベル