三河ごーすと 先生が贈る、古代魔術師第二の伝説。第2巻は“ロウエン”を嗅ぎまわる
現代魔法のエリート少女が学院に訪れても我が道を行く彼に彼女が翻弄されまくります。
(イラスト:よし☆ヲ 先生)
【 http://lanove.kodansha.co.jp/books/2016/2/#bk9784063815153 】
伝説の古代魔術師、その再来に目をつける輩の一人“ジョーカー”。彼から送り込まれた
“イオ”の真意に気づいた“ロウエン”は普通に接しつつも、逆に彼女の秘密を掴もうと
探りを入れていきます。実に抜け目ない。にしても蔓を使ってナニしてますかね(苦笑)。
それにしてもマンガすら知識の糧とする貪欲さは流石、稀代の魔術師と言えましょうか。
その“ロウエン”に気遣われた“イオ”の心の揺らぎをすばやく察知した“ジョーカー”
が科学者として容赦ない選択肢を選んだとき、彼が覚えた怒りの強さが印象に残ります。
とは言え、“ジョーカー”が仕向けてきた究極の二択。“ロウエン”がどの手を選んだ
かが“イオ”の秘密と共に最大の見どころとなります。支配魔術を「利用」するという
小憎い演出も良かったです。“マリア”には中々に厄介な展開ですがどうなることやら。