刈野ミカタ 先生が贈る天才ニートによる働かない英雄譚。第2巻は〈解放者〉の国を建国
して表舞台に立った“レイジ”へ〈海精族〉から“太公望”の揺さぶりが掛けられます。
(イラスト:ねこめたる 先生)
【 http://www.mediafactory.co.jp/bunkoj/book_detail/1398 】
相変わらず“レイジ”に辱められている“ティファリシア”の様子に安心感を覚えつつ、
彼らの前に現れた美少女、〈海精族〉の英雄“太公望”と《誓約者》の“セイレ”から
出された同盟の申し出。慌てる“ティファリシア”に対し“レイジ”は落ち着いたもの。
〈隷人族〉にも色々思う人はいたり、そもそも魔法を使うのに必要な「魔力溜まり」とは
何ぞや? といった話が後々に尾を引いていく流れと、“太公望”と“レイジ”が手札の
読み合いで何度も立場を逆転していく、目まぐるしい展開が今回も見どころとなります。
それにしても「童貞争奪戦」とは(苦笑)。更に謎の「童貞論」を熱く語る“レイジ”が
お膳立てしてしっかりと“ティファリシア”を成長させている点も注目すべきところで。
今巻も予想外の結末を呼んだ“レイジ”に対し行動を起こした「彼女」が気になります。