2016年02月08日

『宝石吐きのおんなのこ(3) 〜再会の街にひそむ影〜』

なみあと 先生が贈るファンタジーノベル。第3巻はスプートニク宝石店を管理する担当者
に合うためフィーネチカの街を訪れた“クリュー”たちが新たな事件に巻き込まれます。
(イラスト:景 先生)

http://www.ponicanbooks.jp/book/1266/


“ユキ”のあのイラストからのギャップがまず目を惹きます。宝石商会で“スプートニク”
とは浅からぬ関係にあるところから、商会を舞台とした詐欺事件の解決を強いられます。
その過程で彼の過去が次々と明らかになります。彼の名前にも由来があるのが驚きでした。

馬車に酔ってそれどころではなかった“クリュー”も思わぬ局面で事件の裏側を垣間見る
こととなるワケで。しかもそれ故に「宝石吐きのおんなのこ」として狙われることになる
彼女の今後が気になります。それにしても“ソアラン”の報われなさが不憫で仕方がない。

巻末には 景 先生による特別読切ショートコミカライズが収録されており、“クリュー”の
コロコロと変わる表情や“スプートニク”のつっけんどんな様子など魅力的に描かれている
ので一読の価値ありです。ぜひ特別と言わず定期的にコミカライズしてほしいと思います。

posted by 秋野ソラ at 00:18 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル