榎宮祐 先生・暇奈椿 先生の共著で贈るオーバーホール・ファンタジー。第4巻は訪れた
犯罪都市で謀略に巻き込まれる“ナオト”らが未来を掴むためやりたい放題に仕掛けます。
(イラスト:茨乃 先生)
【 http://lanove.kodansha.co.jp/books/2016/1/#bk9784063815085 】
“ハルター”が“ナオト”に銃を突きつける場面から始まる今巻。区画「シャングリラ」の
支配権を巡る組織間の抗争に気付かされた“ハルター”の仕事ぶりを“ナオト”たちがどう
判断、評価するかが焦点の一つとなります。彼の傭兵としての矜持が見せ場を作ります。
劣勢を強いられる“ナオト”と“マリー”には“アンクル”の補修という最大の難問も立ち
はだかります。解決の糸口を探る中で互いが互いに抱く劣等感のようなものを改めて認識し
そして様々な契機を経て克服していく様子がこれまた常人離れしていて実に驚かされます。
Initial-Y シリーズの参番機“テンプ”が登場。どこか間の抜けた彼女に対し一本取られる
“リューズ”が何とも可愛らしい。締まらない雰囲気の中、新たな一歩を踏み出す“ナオト”
たちと共にアニメ化企画が進行しているという本作の動向に、引き続き注目したい所です。