『VRMMOをカネの力で無双する』の 鰤/牙 先生が「HJノベルス」から贈る新作は、とある
修学旅行中のクラス全員が異世界へ転生、かつモンスターとなるファンタジー作品です。
(イラスト/すがのたすく 先生)
【 https://hobbyjapan.co.jp/hjnovels/jingai/ 】
神代高校2年4組に所属する“空木”は“火野”“小金井”とオタクグループを組みバス
での移動中に転落事故に遭遇。奇跡的に助かったかと思えば体が骸骨に、友人は火の玉や
イケメンエルフに、更には同乗していた全員が人ならざる者へと姿を変えていたのだ──。
姿形は変われども、とにかく生きていかなければならない問答無用のサバイバルが始まる
状況下で、役立たずな“空木”が級友との新たな関係を築き、助力を得ながら最後には
クラスに発生する危機に立ち向かっていく展開が熱い。外野で繰り広げる恋模様も熱い。
人外になったことでクラス内での立ち位置が変わったときに見えてくる、人として本質を
問いかけられるような内容に考えさせられる所もありました。すがの 先生のイラストが
また作品にピッタリで 鰤/牙 先生の選択に敬意を表しつつ次巻も期待を寄せる次第です。
2016年01月15日
2016年01月14日
『セブンスターズの印刻使い 2』
涼暮皐 先生が贈るダンジョン系王道ファンタジー。第2巻は“アスタ”にかつての仲間
であり、天才にして《天災》である少女が無一文で転がりこんでくる所から始まります。
【 http://hobbyjapan.co.jp/hjbunko/lineup/detail/639.html 】
「七星旅団」の七番目“メロ”から突如届いた恨みがましい内容の手紙。見なかったこと
にしたくなる“アスタ”の気持ちも読み進めば察しがつくというもの。彼女の食い扶持を
稼ぐため、新進気鋭のクラン「銀色鼠」に関係する仕事の依頼を受けることになります。
《天災》とも懇意の仲、という怪しさに“ピトス”や“シャル”も“アスタ”に対する
疑いの目を向けざるを得ません。身から出た錆、とはまさにこのこと。ダンジョン攻略を
進める彼女たちに同行する中で「銀色鼠」が抱える問題に気付いたときには時すでに遅し。
「七曜教団」なる、なにやらインスパイアしたかのような者たちの一員と対峙することと
なった“アスタ”を救う“メロ”の規格外の強さには思わず驚嘆するばかり。一難去った
かと思った矢先で目にする「彼女」の急変ぶりが気になって仕方ない中で次巻へ続きます。
であり、天才にして《天災》である少女が無一文で転がりこんでくる所から始まります。
【 http://hobbyjapan.co.jp/hjbunko/lineup/detail/639.html 】
「七星旅団」の七番目“メロ”から突如届いた恨みがましい内容の手紙。見なかったこと
にしたくなる“アスタ”の気持ちも読み進めば察しがつくというもの。彼女の食い扶持を
稼ぐため、新進気鋭のクラン「銀色鼠」に関係する仕事の依頼を受けることになります。
《天災》とも懇意の仲、という怪しさに“ピトス”や“シャル”も“アスタ”に対する
疑いの目を向けざるを得ません。身から出た錆、とはまさにこのこと。ダンジョン攻略を
進める彼女たちに同行する中で「銀色鼠」が抱える問題に気付いたときには時すでに遅し。
「七曜教団」なる、なにやらインスパイアしたかのような者たちの一員と対峙することと
なった“アスタ”を救う“メロ”の規格外の強さには思わず驚嘆するばかり。一難去った
かと思った矢先で目にする「彼女」の急変ぶりが気になって仕方ない中で次巻へ続きます。
2016年01月13日
『クロックワーク・プラネットIV』
榎宮祐 先生・暇奈椿 先生の共著で贈るオーバーホール・ファンタジー。第4巻は訪れた
犯罪都市で謀略に巻き込まれる“ナオト”らが未来を掴むためやりたい放題に仕掛けます。
(イラスト:茨乃 先生)
【 http://lanove.kodansha.co.jp/books/2016/1/#bk9784063815085 】
“ハルター”が“ナオト”に銃を突きつける場面から始まる今巻。区画「シャングリラ」の
支配権を巡る組織間の抗争に気付かされた“ハルター”の仕事ぶりを“ナオト”たちがどう
判断、評価するかが焦点の一つとなります。彼の傭兵としての矜持が見せ場を作ります。
劣勢を強いられる“ナオト”と“マリー”には“アンクル”の補修という最大の難問も立ち
はだかります。解決の糸口を探る中で互いが互いに抱く劣等感のようなものを改めて認識し
そして様々な契機を経て克服していく様子がこれまた常人離れしていて実に驚かされます。
Initial-Y シリーズの参番機“テンプ”が登場。どこか間の抜けた彼女に対し一本取られる
“リューズ”が何とも可愛らしい。締まらない雰囲気の中、新たな一歩を踏み出す“ナオト”
たちと共にアニメ化企画が進行しているという本作の動向に、引き続き注目したい所です。
犯罪都市で謀略に巻き込まれる“ナオト”らが未来を掴むためやりたい放題に仕掛けます。
(イラスト:茨乃 先生)
【 http://lanove.kodansha.co.jp/books/2016/1/#bk9784063815085 】
“ハルター”が“ナオト”に銃を突きつける場面から始まる今巻。区画「シャングリラ」の
支配権を巡る組織間の抗争に気付かされた“ハルター”の仕事ぶりを“ナオト”たちがどう
判断、評価するかが焦点の一つとなります。彼の傭兵としての矜持が見せ場を作ります。
劣勢を強いられる“ナオト”と“マリー”には“アンクル”の補修という最大の難問も立ち
はだかります。解決の糸口を探る中で互いが互いに抱く劣等感のようなものを改めて認識し
そして様々な契機を経て克服していく様子がこれまた常人離れしていて実に驚かされます。
Initial-Y シリーズの参番機“テンプ”が登場。どこか間の抜けた彼女に対し一本取られる
“リューズ”が何とも可愛らしい。締まらない雰囲気の中、新たな一歩を踏み出す“ナオト”
たちと共にアニメ化企画が進行しているという本作の動向に、引き続き注目したい所です。
2016年01月12日
『艦隊これくしょん ‐艦これ‐ 瑞の海、鳳の空 3』
むらさきゆきや 先生が贈る「艦これ」戦場ラブストーリー。第3巻は司令本部からの通達
「恋愛禁止令」に心揺れ動く“瑞鳳”たちに容赦なく深海棲艦が大攻勢を仕掛けてきます。
(協力:「艦これ」運営鎮守府 イラスト:有河サトル 先生)
【 http://sneakerbunko.jp/bookdetails/?pcd=321502000105 】
何やら緊迫した導入が・・・と思いきや始まるのが「陸上総合演習」、すなわち艦娘運動会。
イラスト的にもシチュエーション的にもオイシイ場面が多い中、無線による“提督”の話
を立ち聞きしてショックを受ける“瑞鳳”。恋路への障害に大いに悩むこととなります。
そこで浮上する深海棲艦の前線拠点に関する情報。連合艦隊の編成で、主力艦をほぼ全て
投じる作戦に疑義を示す艦娘の予感が的中する現実。覚悟を決める“提督”たちの窮地を
救うのが誰あろう“瑞鳳”その人。しかし一時凌ぎにかならずジリ貧の状態が続きます。
いよいよか・・・という悲観あふれる状況下で、ついに“瑞鳳”に運命の瞬間が訪れます。
こそばゆいラブがいっぱいで仕舞いには「ケッコン カッコカリ」へと綺麗に結ぶ話運び
には思わずごちそうさまと言いたくなるほど。実に良いハッピーエンドでございました。
「恋愛禁止令」に心揺れ動く“瑞鳳”たちに容赦なく深海棲艦が大攻勢を仕掛けてきます。
(協力:「艦これ」運営鎮守府 イラスト:有河サトル 先生)
【 http://sneakerbunko.jp/bookdetails/?pcd=321502000105 】
何やら緊迫した導入が・・・と思いきや始まるのが「陸上総合演習」、すなわち艦娘運動会。
イラスト的にもシチュエーション的にもオイシイ場面が多い中、無線による“提督”の話
を立ち聞きしてショックを受ける“瑞鳳”。恋路への障害に大いに悩むこととなります。
そこで浮上する深海棲艦の前線拠点に関する情報。連合艦隊の編成で、主力艦をほぼ全て
投じる作戦に疑義を示す艦娘の予感が的中する現実。覚悟を決める“提督”たちの窮地を
救うのが誰あろう“瑞鳳”その人。しかし一時凌ぎにかならずジリ貧の状態が続きます。
いよいよか・・・という悲観あふれる状況下で、ついに“瑞鳳”に運命の瞬間が訪れます。
こそばゆいラブがいっぱいで仕舞いには「ケッコン カッコカリ」へと綺麗に結ぶ話運び
には思わずごちそうさまと言いたくなるほど。実に良いハッピーエンドでございました。
2016年01月11日
『東京レイヴンズ14 EMPEROR.ADVENT』
あざの耕平 先生が贈る陰×陽ファンタジー。第14巻は迫る大規模霊災テロを前に“夏目”
たちや“春虎”、“大友”など関係者勢ぞろいで政治も巻き込んで世紀の瞬間を迎えます。
(イラスト:すみ兵 先生)
【 http://www.fujimishobo.co.jp/bk_detail.php?pcd=321412000068 】
シリーズ屈指の重要な展開を描くために用いられた約500ページに渡る紙幅。これまでの
伏線を回収する意味もあって目が離せない、緊張感あふれるエピソードの連続で魅せて
くれます。格好良い男衆を「これでもか!」と演出してくださるのは流石だと思います。
陰陽庁の優勢を陰陽塾の連中が、あるいはそれ以外の勢力がどう崩していくか。限られた
時間の中で繰り出される妙手、応手が奇跡的な繋がりを見せ、ついに“春虎”と“夏目”
たちの再会へと誘われるあたりは熱いものを感じました。その後がまた大変なワケですが。
“夏目”らの窮状が明らかとなり“春虎”でも打つ手なしかと思われる現状。やはり鍵を
握るのは“秋乃”でした。“冬児”が格好つける場面はいちいち映えるものがあります。
“コン”は小さいに限る、などと思いつつ“春虎”が賭ける道に光あらんことを願います。
たちや“春虎”、“大友”など関係者勢ぞろいで政治も巻き込んで世紀の瞬間を迎えます。
(イラスト:すみ兵 先生)
【 http://www.fujimishobo.co.jp/bk_detail.php?pcd=321412000068 】
シリーズ屈指の重要な展開を描くために用いられた約500ページに渡る紙幅。これまでの
伏線を回収する意味もあって目が離せない、緊張感あふれるエピソードの連続で魅せて
くれます。格好良い男衆を「これでもか!」と演出してくださるのは流石だと思います。
陰陽庁の優勢を陰陽塾の連中が、あるいはそれ以外の勢力がどう崩していくか。限られた
時間の中で繰り出される妙手、応手が奇跡的な繋がりを見せ、ついに“春虎”と“夏目”
たちの再会へと誘われるあたりは熱いものを感じました。その後がまた大変なワケですが。
“夏目”らの窮状が明らかとなり“春虎”でも打つ手なしかと思われる現状。やはり鍵を
握るのは“秋乃”でした。“冬児”が格好つける場面はいちいち映えるものがあります。
“コン”は小さいに限る、などと思いつつ“春虎”が賭ける道に光あらんことを願います。