橘公司 先生(Speakeasy)が贈る、新世代ボーイ・ストーキング・ガール・ストーリー。
第2巻は“舞姫”に惹かれていく“シノ”が彼女の暗殺命令と心を板挟みにしていきます。
(イラスト:はいむらきよたか 先生)
【 http://www.fujimishobo.co.jp/bk_detail.php?pcd=321503000009 】
読み終えた後であらすじを確認したら、思いっきりネタバレしてますね。というか表紙と
口絵でも披露してますけど。その設定に至った背景はあとがきでご確認いただくとして、
各々が抱える「世界」というものの壮大さと想いの強さを目の当たりにした感があります。
“シノ”を迎えて四天王の変態ぶりにますます磨きが掛かっていくコミカルな状況の裏で
“舞姫”に対する殺意が薄れるほど現状に馴染んだ“シノ”の今を危惧する“ほたる”。
そんな彼女の焦りもあって、“シノ”へ好意を寄せる“舞姫”に遂に暗殺の話がバレます。
抱える気持ちを賭けて激突しなければならない“舞姫”と“シノ”の葛藤も見所ですけど、
そこに仕組まれたもう一つの“シノ”の謎が明らかとなったときの腑に落ちる話運びにも
ご注目いただきたい。神奈川はここでひと段落。後はプロジェクトの展開次第ですかね。
2016年01月29日
2016年01月28日
『Only Sense Online8 ─オンリーセンス・オンライン─』
アロハ座長 先生が贈るMMORPGストーリー。 第8巻は“セイ”の所属する最大手ギルドに
お呼ばれした“ユン”が新たな経験や発見を得る中で、ギルド勧誘のお声が掛かります。
(イラスト:ゆきさん 先生)
【 http://www.fujimishobo.co.jp/bk_detail.php?pcd=321502000020 】
ということで体内ダンジョンでの感触などで精神的ダメージを負った“ユン”の気を晴らす
ために一計を案じた“セイ”からの「ヤオヨロズ」への招待企画。そこで早速、ダンジョン
での反省から新たなセンスの習得に臨むあたり、“ユン”のぶれない気概が見て取れます。
今巻では口絵にもある通り、水着回にお風呂回、そしてドレスアップする場面もあったりと
“ユン”が戸惑うほどにうらやまけしからんシチュエーションが満載。そして生産職として
だけでなく活躍の場を広げる“ユン”の頑張りぶりに努力が報われた感があって良いです。
久々に「保母さん」と呼ばれるほのぼのした情景などを楽しみつつ「ヤオヨロズ」のギルド
マスター“ミカヅチ”からの勧誘に対して“ユン”が出した答えは・・・まぁ推して知るべし。
新スキルの獲得、新アイテムの開発にも成功した“ユン”の日常がどう続くのか楽しみです。
お呼ばれした“ユン”が新たな経験や発見を得る中で、ギルド勧誘のお声が掛かります。
(イラスト:ゆきさん 先生)
【 http://www.fujimishobo.co.jp/bk_detail.php?pcd=321502000020 】
ということで体内ダンジョンでの感触などで精神的ダメージを負った“ユン”の気を晴らす
ために一計を案じた“セイ”からの「ヤオヨロズ」への招待企画。そこで早速、ダンジョン
での反省から新たなセンスの習得に臨むあたり、“ユン”のぶれない気概が見て取れます。
今巻では口絵にもある通り、水着回にお風呂回、そしてドレスアップする場面もあったりと
“ユン”が戸惑うほどにうらやまけしからんシチュエーションが満載。そして生産職として
だけでなく活躍の場を広げる“ユン”の頑張りぶりに努力が報われた感があって良いです。
久々に「保母さん」と呼ばれるほのぼのした情景などを楽しみつつ「ヤオヨロズ」のギルド
マスター“ミカヅチ”からの勧誘に対して“ユン”が出した答えは・・・まぁ推して知るべし。
新スキルの獲得、新アイテムの開発にも成功した“ユン”の日常がどう続くのか楽しみです。
2016年01月27日
『アサシンズプライド 暗殺教師と無能才女』
「第28回ファンタジア大賞〈大賞〉」を受賞した 天城ケイ 先生のデビュー作。化物と代々
戦う貴族の落ちこぼれ少女に仕えることとなった家庭教師が下す決断とその行方を描きます。
(イラスト:ニノモトニノ 先生)
【 http://www.fujimishobo.co.jp/bk_detail.php?pcd=321510000400 】
外面だけは良い、という理由もあり家庭教師を頼まれた“クーファ”。彼は見極めなくては
ならない。「アンジェル」家の《無能才女》と揶揄される“メリダ”が聖騎士(パラディン)
としての素養があるのか、それとも家を揺るがすスキャンダルの餌でしかないのか──。
自身の出自もあって“メリダ”に情を移す“クーファ”のある「賭け」を境に彼女の状況が
一変してからの展開が面白いです。賭けに勝ったことすら次なる障害に繋がるという何とも
不遇な彼女の頑張り具合にぜひご注目を。その裏で彼がどれだけ肝を冷やしたかも合わせて。
また、“メリダ”の成長を見る上では彼女の従姉妹で分家筋の“エリーゼ”との繋がりも
ポイントとなってきます。幼少の頃と立場が逆転した2人が関係を修復する過程は見所と
言えましょう。“クーファ”の「アサシンズプライド」は何を為すのか、続きに期待です。
戦う貴族の落ちこぼれ少女に仕えることとなった家庭教師が下す決断とその行方を描きます。
(イラスト:ニノモトニノ 先生)
【 http://www.fujimishobo.co.jp/bk_detail.php?pcd=321510000400 】
外面だけは良い、という理由もあり家庭教師を頼まれた“クーファ”。彼は見極めなくては
ならない。「アンジェル」家の《無能才女》と揶揄される“メリダ”が聖騎士(パラディン)
としての素養があるのか、それとも家を揺るがすスキャンダルの餌でしかないのか──。
自身の出自もあって“メリダ”に情を移す“クーファ”のある「賭け」を境に彼女の状況が
一変してからの展開が面白いです。賭けに勝ったことすら次なる障害に繋がるという何とも
不遇な彼女の頑張り具合にぜひご注目を。その裏で彼がどれだけ肝を冷やしたかも合わせて。
また、“メリダ”の成長を見る上では彼女の従姉妹で分家筋の“エリーゼ”との繋がりも
ポイントとなってきます。幼少の頃と立場が逆転した2人が関係を修復する過程は見所と
言えましょう。“クーファ”の「アサシンズプライド」は何を為すのか、続きに期待です。
2016年01月26日
『不戦無敵の影殺師(ヴァージン・ナイフ)6』
森田季節 先生が贈る異能力者の光と闇を描くリアル・アクション。第6巻は追い続けた
「天上」となった“朱雀”の新生活と、その彼を前に“小手毬”が抱える悩みを描きます。
(イラスト:にぃと 先生)
【 http://www.shogakukan.co.jp/books/detail/_isbn_9784094515916 】
「天上」のウサギ、“天児奈”のふざけた言動を見てあっけにとられる“朱雀”。さらに
“天児奈”に設けられた「天上」就職の事前説明会で告げられた慈悲も無い現実の数々。
またニートなのか、と同情しつつ実際の「天上」としての働きぶりにも涙が出そうなほど。
とは言え、「天上」と認められた“朱雀”は異能力者として格段の力を得たことは確か。
並び立ちたい“小手毬”にはその力の差に焦りを感じざるを得ず、またKCへの出場を停止
せざるを得ない立場であることが他の異能力者たちに気を揉ませることにも繋がります。
その結果、一人の異能力者に安易な選択肢を選ばせ、やるせない結末へ辿らせてしまう
あたりは“朱雀”も楽な生き方ができませんな、とある意味では安心する自分がいます。
そして“小手毬”の悩みに一縷の望みを見せた彼はどの道を選ぶのか注目したい所です。
「天上」となった“朱雀”の新生活と、その彼を前に“小手毬”が抱える悩みを描きます。
(イラスト:にぃと 先生)
【 http://www.shogakukan.co.jp/books/detail/_isbn_9784094515916 】
「天上」のウサギ、“天児奈”のふざけた言動を見てあっけにとられる“朱雀”。さらに
“天児奈”に設けられた「天上」就職の事前説明会で告げられた慈悲も無い現実の数々。
またニートなのか、と同情しつつ実際の「天上」としての働きぶりにも涙が出そうなほど。
とは言え、「天上」と認められた“朱雀”は異能力者として格段の力を得たことは確か。
並び立ちたい“小手毬”にはその力の差に焦りを感じざるを得ず、またKCへの出場を停止
せざるを得ない立場であることが他の異能力者たちに気を揉ませることにも繋がります。
その結果、一人の異能力者に安易な選択肢を選ばせ、やるせない結末へ辿らせてしまう
あたりは“朱雀”も楽な生き方ができませんな、とある意味では安心する自分がいます。
そして“小手毬”の悩みに一縷の望みを見せた彼はどの道を選ぶのか注目したい所です。
2016年01月25日
『七日の喰い神2』
カミツキレイニー 先生が贈るダークファンタジー。第2巻は“七日”の姉と共に従軍して
いたかつての仲間との再会から彼の過去、そして今に至る決定的な出来事が想起されます。
(イラスト:nauribon 先生)
【 http://www.shogakukan.co.jp/books/detail/_isbn_9784094515909 】
“七日”たちの来訪を見定めた時点で、大事な場を担う瞬間にも関わらず鼻血を出すという
再会を果たした“雪生”は“六花”の祈祷士部隊で後方支援を務めていた少女。鼻血の理由
は“ラティメリア”が“六花”に似すぎているからで、そこから昔語りへとつながります。
マガツカミを従えて戦力とする「禍ツ兵器計画」。そのただ一人の成功例である“六花”が
示す言動と理念の高潔さ、そして報われなさにやるせない気持ちになります。彼女の想いを
受け継いで「六花のマガツカミ」たちと対峙する“七日”の行動原理も見えてきて納得です。
その一柱、結い神“リコリス”との戦いで“ラティメリア”が二転三転のバトルシーンを
魅せたかと思えば、思わぬ伏線回収で窮地を“七日”たちが回避したり、と話運びが実に
面白い内容です。nauribon 先生のイラストも相変わらずカワイイですし次巻も楽しみです。
いたかつての仲間との再会から彼の過去、そして今に至る決定的な出来事が想起されます。
(イラスト:nauribon 先生)
【 http://www.shogakukan.co.jp/books/detail/_isbn_9784094515909 】
“七日”たちの来訪を見定めた時点で、大事な場を担う瞬間にも関わらず鼻血を出すという
再会を果たした“雪生”は“六花”の祈祷士部隊で後方支援を務めていた少女。鼻血の理由
は“ラティメリア”が“六花”に似すぎているからで、そこから昔語りへとつながります。
マガツカミを従えて戦力とする「禍ツ兵器計画」。そのただ一人の成功例である“六花”が
示す言動と理念の高潔さ、そして報われなさにやるせない気持ちになります。彼女の想いを
受け継いで「六花のマガツカミ」たちと対峙する“七日”の行動原理も見えてきて納得です。
その一柱、結い神“リコリス”との戦いで“ラティメリア”が二転三転のバトルシーンを
魅せたかと思えば、思わぬ伏線回収で窮地を“七日”たちが回避したり、と話運びが実に
面白い内容です。nauribon 先生のイラストも相変わらずカワイイですし次巻も楽しみです。