2015年12月20日

『GOSICK PINK』

桜庭一樹 先生の名作、『GOSICK』の続編が満を持して登場。姉の“瑠璃”の家に厄介と
なった“一樹”、そして“ヴィクトリカ”が新生活を始めて早々に事件に巻き込まれます。
(装画:カズモトトモミ 先生)

http://gosick.jp/pink/


“瑠璃”、その子“緑青”との距離感をも掴みかねる“ヴィクトリカ”。“一樹”との
言い合いはそのままにニューヨーク、マンハッタン島を散策することに。そこで二人が
離れ離れになりますが、互いの主張が食い違っている様子が見ていて相変わらず面白い。

その間に巻き込まれる一大イベント、橋の上で行われるボクシングの試合。チャンピオン
と挑戦者にまつわる戦争中のエピソード、未解決の殺人事件に二人が別々の角度から関与
していくことに。そこで出てくるのが「ジョブ&ホーム」という重要なキーワードです。

“ヴィクトリカ”を支えたい一心で新天地にて奔走する“一樹”。彼の姿を見て疑問に
思う彼女が口にした「What is Home?」、その言葉に含まれる本音が実に印象に残ります。
そして天職を得ることとなった二人がどんな物語を紡いでいくのか興味津々であります。

posted by 秋野ソラ at 00:38 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル