2015年12月19日

『異世界居酒屋「のぶ」四杯目』

転 先生によるコミカライズもスタートした、蝉川夏哉 先生が贈る大人気異色グルメ小説。
第4巻は料理人としての成長著しい“ハンス”と「ショーユ」という単語が軸となります。
(イラスト:転 先生)

http://tkj.jp/book/?cd=02487701
http://comic-walker.com/contents/detail/KDCW_KS02000029010000_68/
http://konomanga.jp/manga/46440-2


“しのぶ”が眼鏡をかける、という印象的な場面が出てきます。実は「眼鏡」も興味深い
エピソードへとつながっていくワケで、中でも“ロンバウト”の照れ隠しも含めた台詞の
言い回しには心温まるものがあります。転 先生のイラストも絶妙な雰囲気を醸し出します。

異世界にあっても不自然ではないもの、という話はよく議論されるものですが、その中で
挙がったと思われる大豆。よしんば大豆はいいにしてもなぜ醤油があるのか、その答えは
「トリアエズナマ」を「取りあえず、生」と解釈できる新たな人物の登場が明かします。

異世界とのつながりに関する一つの仮説。奇しくも異世界で料理人を続けることとなった
“信之”と“しのぶ”がそれを聞いて何と思ったか。今巻も次々と出されるメニューと
共に感じ取ってほしい点です。何かを予感させる夏の兆しと共に次巻も期待が高まります。

posted by 秋野ソラ at 01:06 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル