TVアニメ第2期放映中となる 上栖綴人 先生のディザイア・アクション。第9巻は“柚希”
や“胡桃”、そして“刃更”らが勇者の一族が住む「里」へ帰郷し、ひと波乱起こします。
(イラスト:大熊猫介 先生)
【 http://sneakerbunko.jp/bookdetails/?pcd=321508000282 】
“澪”が聖ヶ坂学園へ入学してから一年、と物思いにふける間、“刃更”は“七緒”の性
の問題について相談を受け、その解決のために情事にふける、というアクロバティックな
スケジュール。“長谷川”先生も混ざっていきなりのハートマーク乱舞に驚かされます。
帰郷した里で“刃更”が過去に起こした所業の意味を思い知らされる上に、長老たちから
理不尽な問いかけをされたり、と苦しい立場が続きます。長老たちの思いが透ける質問が
実にいやらしい。交渉にも似た緊張感のあるやりとりを、思いもよらぬ二人が遮ります。
一人は“セリス”。なぜその立場で、と思いましたが秘めた思いからすれば納得の行動。
もう一人は“斯波。力でごり押しするのかと思いきや、意外にも計算高い言動で“刃更”
たちを翻弄してくる点に注目。出し抜かれた感のある展開をどう巻き返すのか楽しみです。