2015年12月13日

『魔弾の王と戦姫〈ヴァナディース〉13』

川口士 先生が贈る美少女ファンタジー戦記。第13巻はザクスタン軍を打破した“ティグル”
たち月光の騎士団軍がグレアスト軍に強襲され、為す術もなく潰走の憂き目にあいます。
(イラスト:片桐雛太 先生 キャラクター原案:よし☆ヲ 先生)

http://www.mediafactory.co.jp/bunkoj/book_detail/1381


口絵から、そして冒頭から“エレン”の危機、更には“グレアスト”の用兵術により巧みに
歩を進めるグレアスト軍の勢いを見せつけられて気を揉む展開の連続。“ティグル”が単身
状況を打開するため密偵さながらの暗躍を見せるも、その兆しを掴めず手に汗握らされます。

“エレン”がどんな目に遭っているかと思うと気が気でない、満身創痍の“ティグル”を
絶妙なタイミングでサポートすることになる戦姫の登場。彼女がまるで雲間から垣間見える
一筋の光のように感じました。気丈な“リム”が見せる嗚咽には心を打つものがありました。

その妄執を原動力に、執拗に、狡猾に駒を進めていく“グレアスト”から受けた仕打ちが
頭から離れない“エレン”の心を解きほぐすのはやはり“ティグル”しかいない・・・って、
挿絵指定に対し 片桐 先生が十二分に応えて下さいました。この先の動向が気になります。

posted by 秋野ソラ at 00:04 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル