瀬尾つかさ 先生が贈るダンジョン・ファンタジー。第2巻は“春菜”と“彩”を鍛える
ために夏休みの間もダンジョン攻略を進めていく“響”に新たな出会いが待ち受けます。
(イラスト:やむ茶 先生)
【 http://sneakerbunko.jp/bookdetails/?pcd=321504000239 】
“響”に突如、決闘を申し込んできた“クレア”と“シンシア”の姉妹。彼女たちの真の
目的が地球を守るため、それがエルダー・イービル、異界神“アグナガラグ”と戦う彼を
助けるためとあって申し出を断ることなく受け入れます。懐が深いというか何と言うか。
美少女2人の参戦、と見た“春菜”は胸中複雑です。ということで、からかわれる彼女が
可愛いのなんの。とは言え“響”はあくまで“琉衣”一筋。その心意気を見た“冬音”が
引くのも無理はなく。あとがきでも触れられている通り「退化」が心配になるところです。
邁進する“響”たちに立ちふさがる“アグナガラグ”が造り出した“イレイザー”が持つ
彼ら泣かせの能力にどう立ち向かうかがまさに見どころの一つ。そしてその結果を受けて
もたらされた“シンシア”の未来視が示す意味がまた不穏すぎて続刊が待ちきれません。
2015年12月11日
2015年12月10日
『楽園【ハレム】への清く正しき道程【ルート】 0番目は北国産のツンドラ王妃?』
野村美月 先生が贈る新作は、服屋の接客ぶりが好評な少年が突如王子となってある秘密を
抱える姫を迎えることになり苦心していくファンタジー・ハーレム(予定)コメディです。
(イラスト:竹岡美穂 先生)
【 http://www.enterbrain.co.jp/fb/pc/08shinkan/08shinkan.html#_02 】
紫の瞳を持ち、金髪の長い髪も含めてまばゆいほどに美しい“カテリナ”は、田舎にある
小国にはもったいないほどの大国に生まれた姫。そんな彼女を王妃として迎え入れること
となった“ルドヴィーク”に向けられた初めての言葉は「・・・・・・キモイ」だった──。
侍従長“アーデルハイド”にそそのかされて、というか勧められて“カテリナ”と良好な
関係を築こうとあの手この手で頑張っていく“ルドヴィーク”。その全てが実を結ぶこと
なく惨敗が続く様子は見ていて可哀想なほど。噂を耳にした民衆の反応もよく分かります。
鬱憤が募り、お忍びで街に出る“ルドヴィーク”の気持ちも頷けるというもの。そこでの
出会いがまさか思いもよらぬ方向へ転がっていく展開が“ルドヴィーク”の更なる受難を
呼びそうで続きが気になるばかりです。彼の叶わない願いとは一体何なのか、も含めて。
抱える姫を迎えることになり苦心していくファンタジー・ハーレム(予定)コメディです。
(イラスト:竹岡美穂 先生)
【 http://www.enterbrain.co.jp/fb/pc/08shinkan/08shinkan.html#_02 】
紫の瞳を持ち、金髪の長い髪も含めてまばゆいほどに美しい“カテリナ”は、田舎にある
小国にはもったいないほどの大国に生まれた姫。そんな彼女を王妃として迎え入れること
となった“ルドヴィーク”に向けられた初めての言葉は「・・・・・・キモイ」だった──。
侍従長“アーデルハイド”にそそのかされて、というか勧められて“カテリナ”と良好な
関係を築こうとあの手この手で頑張っていく“ルドヴィーク”。その全てが実を結ぶこと
なく惨敗が続く様子は見ていて可哀想なほど。噂を耳にした民衆の反応もよく分かります。
鬱憤が募り、お忍びで街に出る“ルドヴィーク”の気持ちも頷けるというもの。そこでの
出会いがまさか思いもよらぬ方向へ転がっていく展開が“ルドヴィーク”の更なる受難を
呼びそうで続きが気になるばかりです。彼の叶わない願いとは一体何なのか、も含めて。
2015年12月09日
『覇剣の皇姫アルティーナX』
むらさきゆきや 先生が贈る覇道戦記ファンタジー。大台に乗る第10巻はハイブリタニアを
舞台に繰り広げられてきた物語にいよいよ“レジス”が決着をつける戦略を打ち出します。
(イラスト:himesuz 先生)
【 http://www.enterbrain.co.jp/fb/pc/08shinkan/08shinkan.html#_06 】
グレボヴァールに取り残された人々たちを救うため、内側から“ヴァレイズ”が陰ながら
活躍を続ける展開。行きずりであった“フェル”との関係を気づかぬうちにとても大切に
していることが分かるエピソードがとても良くて、彼への好感度が高まるのを感じます。
そして外側からは“レジス”が過去に読んだお話をもとにした策をもとに、人々の救出と
対峙する敵を倒す展開がまた圧巻。着実に実績を上げていく彼の才能を買う“ラトレイユ”
の申し出をあっさりと断る彼の胸にあるのは仕えると決めた姫様、ということで流石です。
そんな“アルティーナ”の出番が今巻ではまるでない、ということで巻末で泣かれるのも
無理はないな、と思いつつハイブリタニア編を終えてまた復活してくれることを願う次第。
それにしても“バスティアン”が手が出ないとは、色々な意味で恐ろしいです「彼」は。
舞台に繰り広げられてきた物語にいよいよ“レジス”が決着をつける戦略を打ち出します。
(イラスト:himesuz 先生)
【 http://www.enterbrain.co.jp/fb/pc/08shinkan/08shinkan.html#_06 】
グレボヴァールに取り残された人々たちを救うため、内側から“ヴァレイズ”が陰ながら
活躍を続ける展開。行きずりであった“フェル”との関係を気づかぬうちにとても大切に
していることが分かるエピソードがとても良くて、彼への好感度が高まるのを感じます。
そして外側からは“レジス”が過去に読んだお話をもとにした策をもとに、人々の救出と
対峙する敵を倒す展開がまた圧巻。着実に実績を上げていく彼の才能を買う“ラトレイユ”
の申し出をあっさりと断る彼の胸にあるのは仕えると決めた姫様、ということで流石です。
そんな“アルティーナ”の出番が今巻ではまるでない、ということで巻末で泣かれるのも
無理はないな、と思いつつハイブリタニア編を終えてまた復活してくれることを願う次第。
それにしても“バスティアン”が手が出ないとは、色々な意味で恐ろしいです「彼」は。
2015年12月08日
『精霊幻想記 2.精霊の祝福』
北山結莉 先生が贈る異世界転生譚。第2巻はベルトラム王国を離れヤグモ地方へと向かう
“リオ”を暗殺すべく襲ってきた狐獣人の奴隷少女との出会いが彼の運命を変えていきます。
(イラスト/Riv 先生)
【 http://hobbyjapan.co.jp/hjbunko/lineup/detail/633.html 】
東へ向かうための準備を進めるために立ち寄った交易都市アマンド。そこで聞きなれた
単語を聞く機会があり、かの都市を治める“リーゼロッテ”に俄然興味が沸く訳ですが、
いまはそれどころではない、ということで今後の絡みに期待が掛かるというものです。
前巻に登場した“ラティーファ”が暗殺者として目の前に現れるも、あっさりと退けて
のける“リオ”。彼女の境遇に配慮して同行を許可し、亜人──精霊の民の里へ届ける
ことが彼女を助けるだけでなく、彼の更なる成長をも促すことになるとは面白いものです。
“リオ”のことを「お兄ちゃん」と呼ぶ“ラティーファ”の思考が至極自然のことだった
という結論に、ここでも転生前の世界が関係してきて一体あのバスの中で何が起こったの
だろうかと気になるばかりです。次はいよいよヤグモ到着ですので引き続き楽しみです。
“リオ”を暗殺すべく襲ってきた狐獣人の奴隷少女との出会いが彼の運命を変えていきます。
(イラスト/Riv 先生)
【 http://hobbyjapan.co.jp/hjbunko/lineup/detail/633.html 】
東へ向かうための準備を進めるために立ち寄った交易都市アマンド。そこで聞きなれた
単語を聞く機会があり、かの都市を治める“リーゼロッテ”に俄然興味が沸く訳ですが、
いまはそれどころではない、ということで今後の絡みに期待が掛かるというものです。
前巻に登場した“ラティーファ”が暗殺者として目の前に現れるも、あっさりと退けて
のける“リオ”。彼女の境遇に配慮して同行を許可し、亜人──精霊の民の里へ届ける
ことが彼女を助けるだけでなく、彼の更なる成長をも促すことになるとは面白いものです。
“リオ”のことを「お兄ちゃん」と呼ぶ“ラティーファ”の思考が至極自然のことだった
という結論に、ここでも転生前の世界が関係してきて一体あのバスの中で何が起こったの
だろうかと気になるばかりです。次はいよいよヤグモ到着ですので引き続き楽しみです。
2015年12月07日
『戦うパン屋と機械じかけの看板娘〈オートマタンウェイトレス〉3』
SOW 先生が贈る街角パン屋繁盛記。第3巻は“ジェコブ”のとある秘密が元でパン屋の
売り上げ勝負に巻き込まれた“ルート”と“スヴェン”が「共闘」する顛末に触れます。
(イラスト/ザザ 先生)
【 http://hobbyjapan.co.jp/hjbunko/lineup/detail/632.html 】
「トッカーブロート」の将来を見据えて「出張販売」という新たな手を打つ“スヴェン”。
“ジェコブ”を連れて隣町へと視察がてら足を運んだことが、兵器産業にて大商人として
名高い“シャイロック”に目をつけられるきっかけとなり、次なる騒動を引き起こします。
今回の騒動の中心となるのは“ジェコブ”。彼を生んだ“シャロデ”の当時の状況、そして
“シャイロック”が抱くある思惑が絡んで彼を「トッカーブロート」から引き離そうとする
動きを阻止すべく“ルート”が、そして“スヴェン”が立ち上がるさまが実に格好良い。
勝負の行方を左右する「あの理由」が何より微笑ましい。そしてもう一つの勝負も二人の
今後の関係に大きく影響するであろうことが見込めるため、注目の場面と言えるでしょう。
“マレーネ”、そして“レベッカ”も興味深い一面を見せていて面白く次巻も楽しみです。
売り上げ勝負に巻き込まれた“ルート”と“スヴェン”が「共闘」する顛末に触れます。
(イラスト/ザザ 先生)
【 http://hobbyjapan.co.jp/hjbunko/lineup/detail/632.html 】
「トッカーブロート」の将来を見据えて「出張販売」という新たな手を打つ“スヴェン”。
“ジェコブ”を連れて隣町へと視察がてら足を運んだことが、兵器産業にて大商人として
名高い“シャイロック”に目をつけられるきっかけとなり、次なる騒動を引き起こします。
今回の騒動の中心となるのは“ジェコブ”。彼を生んだ“シャロデ”の当時の状況、そして
“シャイロック”が抱くある思惑が絡んで彼を「トッカーブロート」から引き離そうとする
動きを阻止すべく“ルート”が、そして“スヴェン”が立ち上がるさまが実に格好良い。
勝負の行方を左右する「あの理由」が何より微笑ましい。そしてもう一つの勝負も二人の
今後の関係に大きく影響するであろうことが見込めるため、注目の場面と言えるでしょう。
“マレーネ”、そして“レベッカ”も興味深い一面を見せていて面白く次巻も楽しみです。