松智洋 先生が贈る夢と希望の大イリュージョン。第4巻は“メイヴ”を日本に帰国させる
条件を里から提示された“果菜”が怪盗として認められた事も受け俄然やる気を見せます。
(イラスト:矢吹健太朗 先生)
【 http://dash.shueisha.co.jp/bookDetail/index/978-4-08-631082-6 】
“ジーヴス”にツンデレと指摘されるほど、トゲのある言葉と思いやりのある行動に差の
ある“マライア”が、“果菜”が怪盗として危ない目に遭う前にあれこれと手を尽くす。
そんな様子を見ているのが実に微笑ましくて良いものです。彼の言動も興味深いものです。
三つのアーティファクトを集めれば母の帰国が叶う、とは言うもののその情報が一切ない
中で強制的にバカンスへ繰り出すこととなる“果菜”や“真”たち。口絵からいきなり
衝撃的なイラストで攻めてくるので、めくって見るのは読み終わった後でも良いかと。
“真”に対してあれだけつんけんする“ディナ”の心中にあるものは何か。秘密の交換
とも言える結果でもって知ることとなる両者の関係がようやく改善の兆しを見せると共に
奇術師として、そして人としてまた一つ成長した様子が感じられる展開にもご注目下さい。
2015年12月16日
2015年12月15日
『学年トップのお嬢様が1年で偏差値を40下げてギャルになっていた話』
あさのハジメ 先生が贈る新作は現代ラブコメ。成績優秀な大和撫子のはずだった幼なじみ
の少女と久方ぶりに再会した少年がその変わりように驚き、振り回される様子を描きます。
(イラスト:〆鯖コハダ 先生)
【 http://lanove.kodansha.co.jp/books/2015/12/#bk9784063815078 】
付かず離れずの人付き合いをしながら学校生活を送る“春兎”。その処世術を見抜いた
少女“小夜”のことを少しずつ意識していく彼の前に突如見覚えのない美少女が現れ、
あらぬ怒りを向けられたかと思えば唇を奪われ、更に勢いに任せて一夜を共にして──。
ということで出オチ感の高いタイトルから始まるラブコメは、ギャルになってしまった
幼なじみの“双葉”の謎を探るのと、その双子の姉であるクール・ビューティーでドSな
“黒羽”との掛け合いが面白い展開で魅せてきます。〆鯖 先生のイラストも可愛らしい。
今巻では“双葉”と“黒羽”の家について「神楽坂家は呪われている」と言われている
のはなぜか、という点が軸となっており、それぞれの立ち位置が見えるラストで一ひねり
入れてくるところはうまく考えてきていると感じました。次巻も面白そうな予感がします。
の少女と久方ぶりに再会した少年がその変わりように驚き、振り回される様子を描きます。
(イラスト:〆鯖コハダ 先生)
【 http://lanove.kodansha.co.jp/books/2015/12/#bk9784063815078 】
付かず離れずの人付き合いをしながら学校生活を送る“春兎”。その処世術を見抜いた
少女“小夜”のことを少しずつ意識していく彼の前に突如見覚えのない美少女が現れ、
あらぬ怒りを向けられたかと思えば唇を奪われ、更に勢いに任せて一夜を共にして──。
ということで出オチ感の高いタイトルから始まるラブコメは、ギャルになってしまった
幼なじみの“双葉”の謎を探るのと、その双子の姉であるクール・ビューティーでドSな
“黒羽”との掛け合いが面白い展開で魅せてきます。〆鯖 先生のイラストも可愛らしい。
今巻では“双葉”と“黒羽”の家について「神楽坂家は呪われている」と言われている
のはなぜか、という点が軸となっており、それぞれの立ち位置が見えるラストで一ひねり
入れてくるところはうまく考えてきていると感じました。次巻も面白そうな予感がします。
2015年12月14日
『新妹魔王の契約者IX』
TVアニメ第2期放映中となる 上栖綴人 先生のディザイア・アクション。第9巻は“柚希”
や“胡桃”、そして“刃更”らが勇者の一族が住む「里」へ帰郷し、ひと波乱起こします。
(イラスト:大熊猫介 先生)
【 http://sneakerbunko.jp/bookdetails/?pcd=321508000282 】
“澪”が聖ヶ坂学園へ入学してから一年、と物思いにふける間、“刃更”は“七緒”の性
の問題について相談を受け、その解決のために情事にふける、というアクロバティックな
スケジュール。“長谷川”先生も混ざっていきなりのハートマーク乱舞に驚かされます。
帰郷した里で“刃更”が過去に起こした所業の意味を思い知らされる上に、長老たちから
理不尽な問いかけをされたり、と苦しい立場が続きます。長老たちの思いが透ける質問が
実にいやらしい。交渉にも似た緊張感のあるやりとりを、思いもよらぬ二人が遮ります。
一人は“セリス”。なぜその立場で、と思いましたが秘めた思いからすれば納得の行動。
もう一人は“斯波。力でごり押しするのかと思いきや、意外にも計算高い言動で“刃更”
たちを翻弄してくる点に注目。出し抜かれた感のある展開をどう巻き返すのか楽しみです。
や“胡桃”、そして“刃更”らが勇者の一族が住む「里」へ帰郷し、ひと波乱起こします。
(イラスト:大熊猫介 先生)
【 http://sneakerbunko.jp/bookdetails/?pcd=321508000282 】
“澪”が聖ヶ坂学園へ入学してから一年、と物思いにふける間、“刃更”は“七緒”の性
の問題について相談を受け、その解決のために情事にふける、というアクロバティックな
スケジュール。“長谷川”先生も混ざっていきなりのハートマーク乱舞に驚かされます。
帰郷した里で“刃更”が過去に起こした所業の意味を思い知らされる上に、長老たちから
理不尽な問いかけをされたり、と苦しい立場が続きます。長老たちの思いが透ける質問が
実にいやらしい。交渉にも似た緊張感のあるやりとりを、思いもよらぬ二人が遮ります。
一人は“セリス”。なぜその立場で、と思いましたが秘めた思いからすれば納得の行動。
もう一人は“斯波。力でごり押しするのかと思いきや、意外にも計算高い言動で“刃更”
たちを翻弄してくる点に注目。出し抜かれた感のある展開をどう巻き返すのか楽しみです。
2015年12月13日
『魔弾の王と戦姫〈ヴァナディース〉13』
川口士 先生が贈る美少女ファンタジー戦記。第13巻はザクスタン軍を打破した“ティグル”
たち月光の騎士団軍がグレアスト軍に強襲され、為す術もなく潰走の憂き目にあいます。
(イラスト:片桐雛太 先生 キャラクター原案:よし☆ヲ 先生)
【 http://www.mediafactory.co.jp/bunkoj/book_detail/1381 】
口絵から、そして冒頭から“エレン”の危機、更には“グレアスト”の用兵術により巧みに
歩を進めるグレアスト軍の勢いを見せつけられて気を揉む展開の連続。“ティグル”が単身
状況を打開するため密偵さながらの暗躍を見せるも、その兆しを掴めず手に汗握らされます。
“エレン”がどんな目に遭っているかと思うと気が気でない、満身創痍の“ティグル”を
絶妙なタイミングでサポートすることになる戦姫の登場。彼女がまるで雲間から垣間見える
一筋の光のように感じました。気丈な“リム”が見せる嗚咽には心を打つものがありました。
その妄執を原動力に、執拗に、狡猾に駒を進めていく“グレアスト”から受けた仕打ちが
頭から離れない“エレン”の心を解きほぐすのはやはり“ティグル”しかいない・・・って、
挿絵指定に対し 片桐 先生が十二分に応えて下さいました。この先の動向が気になります。
たち月光の騎士団軍がグレアスト軍に強襲され、為す術もなく潰走の憂き目にあいます。
(イラスト:片桐雛太 先生 キャラクター原案:よし☆ヲ 先生)
【 http://www.mediafactory.co.jp/bunkoj/book_detail/1381 】
口絵から、そして冒頭から“エレン”の危機、更には“グレアスト”の用兵術により巧みに
歩を進めるグレアスト軍の勢いを見せつけられて気を揉む展開の連続。“ティグル”が単身
状況を打開するため密偵さながらの暗躍を見せるも、その兆しを掴めず手に汗握らされます。
“エレン”がどんな目に遭っているかと思うと気が気でない、満身創痍の“ティグル”を
絶妙なタイミングでサポートすることになる戦姫の登場。彼女がまるで雲間から垣間見える
一筋の光のように感じました。気丈な“リム”が見せる嗚咽には心を打つものがありました。
その妄執を原動力に、執拗に、狡猾に駒を進めていく“グレアスト”から受けた仕打ちが
頭から離れない“エレン”の心を解きほぐすのはやはり“ティグル”しかいない・・・って、
挿絵指定に対し 片桐 先生が十二分に応えて下さいました。この先の動向が気になります。
2015年12月12日
『転生従者の悪政改革録』
『異界の軍師の救国奇譚』の 語部マサユキ 先生が贈る新作は異世界転生・悪役令嬢もの。
水泳部の先輩後輩が何の因果か異世界で令嬢と執事の関係になる非日常へ投げ出されます。
(イラスト:遠坂あさぎ 先生)
【 http://sneakerbunko.jp/bookdetails/?pcd=321508000285 】
銀足高校はスポーツ強豪校。中でもインターハイに出場する実力がある水泳部に所属する
“七海”は将来有望な美少女選手。その彼女がお気に入りの“勇利”は、実力が伴わない
ものの観察眼に優れる部員の一人。二人が下校中に触れた宝珠が突如、光を放って──。
気がつくと没落貴族の跡取りで執事の“ユリウス”と意識を同じくする“勇利”。彼が
仕える先はワガママ放題の令嬢“ナーミィ”・・・のはずが、なぜか会った途端に土下座を
かまされます。理由はお察しの通りで、そのギャップに振り回される周囲が面白いです。
魔法を至上とする者たちがいる異世界で、もと居た世界の感覚を活かし人道的な道を示す
二人の活躍ぶりも見どころ。元の世界に戻るためのハードルは現状高そうですがどうなる
ことやら。まだ言及が少ない元の“ナーミィ”と“ユリウス”の動向も気になります。
水泳部の先輩後輩が何の因果か異世界で令嬢と執事の関係になる非日常へ投げ出されます。
(イラスト:遠坂あさぎ 先生)
【 http://sneakerbunko.jp/bookdetails/?pcd=321508000285 】
銀足高校はスポーツ強豪校。中でもインターハイに出場する実力がある水泳部に所属する
“七海”は将来有望な美少女選手。その彼女がお気に入りの“勇利”は、実力が伴わない
ものの観察眼に優れる部員の一人。二人が下校中に触れた宝珠が突如、光を放って──。
気がつくと没落貴族の跡取りで執事の“ユリウス”と意識を同じくする“勇利”。彼が
仕える先はワガママ放題の令嬢“ナーミィ”・・・のはずが、なぜか会った途端に土下座を
かまされます。理由はお察しの通りで、そのギャップに振り回される周囲が面白いです。
魔法を至上とする者たちがいる異世界で、もと居た世界の感覚を活かし人道的な道を示す
二人の活躍ぶりも見どころ。元の世界に戻るためのハードルは現状高そうですがどうなる
ことやら。まだ言及が少ない元の“ナーミィ”と“ユリウス”の動向も気になります。