2015年12月26日

『落第騎士の英雄譚9』

海空りく 先生が贈る学園ソードアクション。第9巻はいよいよ「七星剣武祭」の決勝戦。
Fランクの“一輝”にAランクの“ステラ”、恋人にしてライバルの二人がぶつかります。
(イラスト:をん 先生)

http://www.sbcr.jp/products/4797385144.html


想像を遥かに超えて強くなった“ステラ”に、流石の“一輝”も怖気づいてしまうあたり
彼女の凄さが窺えます。とは言っても決勝の時は迫っているため稽古をつけてもらう形で
後ろ向きな気持ちを払拭するワケですが、その面々が実に豪華でこれだけでも十分に熱い。

もちろん“ステラ”と“一輝”の直接対決は手に汗握る、駆け引きの連続で緊迫度の高い
過去最大級の激闘を繰り広げます。彼も巧みな技で粘りを見せますが彼女の圧倒的な力に
為すすべも無い・・・かと思いきや、彼の“想い”の強さが奇跡を生みます。まさに圧巻。

まさに命を削るかの勢いで激闘に幕が引かれた余韻に浸る間もなく、“ステラ”と“一輝”
に目をつける者たちが顕現。新たな幕開けを予感させます。そして二人の想いも新たな
ステージへと登っていって幸せいっぱいといった感じでしょうか。ということで祝福を。

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2015年12月25日

『機動執事 ―とある軍事ロボットの再就職(セカンドライフ)―』

『白銀のソードブレイカー』の 松山剛 先生が贈る新作は、死に際に娘の行く末を任された
元軍事ロボットへの思慕の感情を持て余すお嬢様が繰り広げるちょっとズレた恋物語です。
(イラスト/ユメのオワリ 先生)

http://dengekibunko.jp/newreleases/978-4-04-865471-5/


平和な世に今も残る、かつての大戦で主力を担った軍事ロボット。「国境なき平和財団」
を率いる才媛“リーゼロッテ”はそれらを抑制する活動を続ける。当然、敵も多い彼女を
執事ロボット“ベルンハルト”は自身が軍事ロボットであることを告げず護り続ける──。

“ベルンハルト”に惚れている、と言われて気付くほど初心な“リーゼロッテ”が少女漫画
好きの“フローラ”による偏見まみれの知識を植えつけられて色々としでかす滑稽な様子が
まず楽しい。その反面、徐々に見えてくる軍事ロボットの闇の部分が緊張感を高めてきます。

謎のウィルスによる騒動で狙われていることが明らかになる“リーゼロッテ”。その裏に
潜む『影』の存在。届かない想い。絶望的な状況に追い込まれる“ベルンハルト”が見せる
奇跡の源が印象に残ります。彼女の想いが報われてくれれば、と願わずにはいられません。

posted by 秋野ソラ at 00:24 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル

2015年12月24日

『俺の彼女と幼なじみが修羅場すぎる10』

裕時悠示 先生が贈る甘修羅らぶ×らぶコメディ。第10巻は生徒会長に立候補した“鋭太”
に“真涼”が正面から立ち向かう姿を見た「自演乙」の面々にも当惑する状況が訪れます。
(イラスト:るろお 先生)

http://www.sbcr.jp/products/4797383249.html


選挙活動のみならず、学業の面においても“鋭太”をおびやかす存在となった“真涼”。
でも、二人がやりとりしている様子を見た“千和”からすれば、彼の様子は実に楽しそう
に見えるらしい。流石は長年共に日々を過ごしてきた彼女の観察眼は伊達じゃない模様。

更には“鋭太”のハーレム計画すら見抜いて手札として切ってくるあたり“真涼”の強敵
ぶりが容赦ない。そんなことも構わず、彼女のために一手打つ彼も中々抜け目が無い。
でも「自演乙」の面々のため、そして自身のために選んだ選択肢の行方はまだまだ道半ば。

ここで話の鍵となるのが、まさかの「パチレモン」。これまで数々の質問と回答を載せて
きたこの雑誌が休刊の憂き目に遭うことでここまで話に絡んでくることに驚かされます。
“真涼”が掲げた夏休みのミッションは彼女の野望に一役買うことが出来るか注目です。

posted by 秋野ソラ at 00:14 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル

2015年12月23日

『ネトゲの嫁は女の子じゃないと思った? Lv.9』

聴猫芝居 先生が贈る、残念で楽しい日常≒ネトゲライフ。第9巻は春休みの雪山合宿に
臨むネトゲ部の面々がリアルとネット、並行して不可思議な出来事に巻き込まれます。
(イラスト/Hisasi 先生)

http://dengekibunko.jp/newreleases/978-4-04-865587-3/


MMORPG上でのスノボイベントと勘違いして現実世界のゲレンデでウィンタースポーツに
興じるあたりはいかにも“ルシアン”たちらしさを窺わせます。ここでも協調性の無い
彼らを憂う“セッテ”ですが、彼女もまた彼らに染まってきている感が見えて面白いです。

山荘でもパソコンに向かう“ルシアン”たちは運営からの突然の発表に沸き立ち、寝ては
いけないレベル上げにいそしむことに。そこで巻き込まれるPK騒動、更には山荘で次々に
起こる容疑者不明の不可思議な事件の数々に落ち着いて作業に没頭することも出来ません。

ネットではPKに狙われ続け、現実ではクローズド・サークルへと追いやられた“ルシアン”
たちを救うことになる“アコ”迷推理ぶりにご注目。皆さん茶目っ気を出してきて中々に
面白い様相を呈していく結末が面白い。決意を新たにどう新年度を迎えるのか楽しみです。

posted by 秋野ソラ at 00:23 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル

2015年12月22日

『中古でも恋がしたい!4』

田尾典丈 先生が贈る「小説家になろう」発の学園ラブコメ。第4巻は同好会の夏合宿を
迎える“古都子”が自身に対する“清一”の気落ちに自信が持てず弱気な行動をとります。
(イラスト:ReDrop 先生)

http://www.sbcr.jp/products/4797385137.html


エロゲの発売日前までに夏休みの宿題を終わらせる、という強い信念を見せる“清一”、
そして“古都子”。“イブ”も含めお泊り会にまで突入しようとする流れを“桐子”が
止めつつ、彼女の発した何気ない一言に動揺が隠せない“古都子”が何ともいじらしい。

ちょくちょく出てくる「TPOを弁えろ」という会話のやりとりが同好会の面々らしいと
感じさせつつ、夏合宿では全力で遊ぶ彼ら彼女らの青春の謳歌ぶりが羨ましい。“清一”
が直面するラッキースケベ的な場面も含めて。その中でも“古都子”の懊悩は続きます。

“イブ”とのやりとりを見て、“清一”の「理想のヒロイン」に近づいているか疑問を
抱いていた“古都子”。彼女の悩みに気付いた彼が吐露した本音がドツボに嵌っている
ことを感じさせて思わずニヨニヨ。次巻はあの二人が関係してきそうな予感がします。

posted by 秋野ソラ at 01:49 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル