2015年11月30日

『ゲーマーズ!3 星ノ守千秋と初恋ニューゲーム』

葵せきな 先生が贈る、こじらせゲーマーたちのすれ違い青春ラブコメ。第3巻は“天道”
からの告白を受け止めた“景太”は本当に彼女とお付き合いできるのか、注目の展開です。
(イラスト:仙人掌 先生)

http://www.fujimishobo.co.jp/bk_detail.php?pcd=321507000430


告白してしまった側もされた側も戸惑いを隠せないまますれ違い続けて、このまま元の
木阿弥に・・・かと思いきや、やるときはやってくれる“景太”の言動にまず驚かされます。
彼なりの「ゲームが好き」というスタイルがこういう所にも活かされているのが上手い。

“天道”とのデートでは、お世辞にも良い所を見せることはできなかったかも知れません
けど、ちゃんと考えていることは伝わっていたようで総じて見れば中々に良い雰囲気。
闖入者の件を除けば。ここも彼の持ち味が出ていて逆転サヨナラホームランぶりが凄い。

“コノハ”登場で「生徒会シリーズ」との絡み、更には“景太”との(一方的な)接点が
生まれてきて「まだやる気かよ・・・」という感じを匂わせつつ、ラストでまたとんでもない
フラグを立ててきたな、と。副題はそこに掛かるのか! と。次巻も待ち遠しい限りです。

posted by 秋野ソラ at 00:04 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル

2015年11月29日

『ロクでなし魔術講師と禁忌教典5』

羊太郎 先生が贈る超破天荒新世代学園アクションファンタジー。第5巻は特別講師として
魔術学院に赴任した“レオス”から求婚された“システィーナ”を巡って一波乱あります。
(イラスト:三嶋くろね 先生)

http://www.fujimishobo.co.jp/bk_detail.php?pcd=321412000060


家柄も人柄も講師としても申し分ない“レオス”を見て無意識に不安を感じた“ルミア”に
付き合わされる形で二人の背景を探り始めた“グレン”がいつの間にか彼に決闘を申し込み
「逆玉の輿に乗る」と豪語し、なりふり構わず勝ちを狙いにいく姿に周囲は唖然とします。

そんな“グレン”を見て“システィーナ”も憤慨しますが、その理由を問いただして触れた
彼の過去に心動かされる余韻に浸る間もなく“レオス”を介した黒幕の思惑が彼女を脅迫し
事態は急変。“グレン”もついには追い詰められ過去の流儀に頼らざるを得なくなります。

“グレン”が奮闘すればするほど講師としての決定的な違いにに慄く“システィーナ”が
本当に大切なものを思い返すあたりからのくだりは実に胸躍るものがあります。その裏で
繰り広げられていた黒幕とのやりとり、そして「禁忌教典」に今後注目が集まりそうです。

posted by 秋野ソラ at 00:14 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル

2015年11月28日

『あやかし露天商ティキタカ』

井上樹 先生の「第7回 GA文庫大賞・奨励賞」受賞作。机の引き出しから出てきた露天商
に場所を貸したことから「あやかし」たちと関わりを深めていく少年を描くラブコメです。
(イラスト:ゆらん 先生)

http://www.sbcr.jp/products/4797385120.html


“ティキタカ”は「あやかし」相手に様々な効用のある品物を提供する露天商。人間にも
売ることは可能で、その際に対価として支払うのはその分に見合った「人間」そのもの。
提供しすぎると人間に戻れなくなる、と話半分に聞いていた“海人”だったが──。

場所貸しの対価として無償で提供されたモテ薬の効果を実感して“ティキタカ”の言い分
が正しいことを理解した“海人”に、戻れなくなる程度まで人間を手放すように仕向ける
にはどうすれば良いか、というのが話の焦点。彼の気質につけ込むあたりは実に狡猾。

敵か見方か、立ち位置を明らかにしない“ティキタカ”の怪しさが話の流れを左右させる
ところにもご注目ください。幼馴染の“葵”や訳知り顔の“雫”も魅力的な言動を見せて
くれており、「そこに気付かないのかよ“海人”!」と叫びながら次巻へと続きます。

posted by 秋野ソラ at 02:56 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル

2015年11月27日

『妹さえいればいい。3』

平坂読 先生が贈る青春ラブコメ。第3巻は“春斗”の恋愛相談に乗ってみたり、取材と
して動物園に行ってみたり、締切に追われたりしつつ“伊月”の内面に迫っていきます。
(イラスト:カントク 先生)

http://sol-comics.shogakukan.co.jp/solc_dtl?isbn=9784094515800


“那由多”“京”“春斗”、それぞれに何かしら転換期を迎えるきっかけとなる出来事が
去来したエピソードがそこかしこに。“千尋”にしても同様で、思わぬ所でバレてる辺り
油断していた、としか言いようがない。相手が相手だけにどうダシにされるか注目です。

そして“伊月”にとっても契機としては例外でなく。妹至上主義とも言える彼がちゃんと
現状を見据えていて、自分なりの気概をもって臨んでいることが分かったのが一番印象に
残ったと思います。番外編の話を経て「妹がいなくてもいい」と思い始めている彼に。

志瑞祐 先生が贈ったお見舞い品に関するエピソードとか、“春斗”が考えるTRPGの世界観
に込められたと思われるあれやこれやの「今」が透けて見える話など、突如ぶっ込まれる
メタなネタもイイ味でてます。ということで次巻は“伊月”の時代が来るか、楽しみです。

posted by 秋野ソラ at 01:25 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル

2015年11月26日

『叛逆のドレッドノート(4)』

岩田洋季 先生が贈るボーイ・ミーツ・ドレッドガール。第4巻は世界を震撼させた“零”と
“百華”を訪れた彼女の父から共振錯覚の秘密が示され未来を選ぶことを余儀なくされます。
(イラスト/白もち桜 先生)

http://dengekibunko.jp/newreleases/978-4-04-865522-4/


共振錯覚によって流れ込んでくる“百華”の感情。有事の際の意思疎通手段として使える
ほどになりましたが付随してくるこそばゆいほどに“零”を想う気持ちのほうが多いため
見ているこちらも恥ずかしくなります。もう、どんだけ好きなんだよ、みたいな感じで。

“百華”の父“万里”から語られた妻“一花”の研究で明らかとなった「蛇」との関わり。
そして、とある筋から“零”に持ち掛けられた取引。重い事実に流される“百華”と抗う
“零”との対比が各々の本質にある「らしさ」を感じさせます。競り合う場面も印象的で。

何しろ“百華”を説得するにあたって“零”が彼女に投げかけた言葉の数々が、彼女以上に
分かっている、理解できていると示すものばかりで、これまたこっちが照れてしまうほど。
正しい選択肢を選んで素敵な結末に辿り着いた二人に幸あれ、ということで無事完結です。

posted by 秋野ソラ at 01:37 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル

2015年11月25日

『乙女な王子と魔獣騎士II』

柊遊馬 先生が贈るファンタジー小説。第2巻は“ラウディ”の秘密を知らない元婚約者が
騎士学校を来訪する、と聞きつけて“ジュダ”がそれを守るべく奔走する様子を描きます。
(イラスト/久杉トク 先生)

http://dengekibunko.jp/newreleases/978-4-04-865550-7/


ということで、のっぴきならない事情により“ラウディ”側から婚約破棄を伝えていた
“ソフィーニア”王女と疎遠になって幾星霜。彼女の想いは途絶えることなく、むしろ
あんなことをしでかすくらいに深い。“ラウディ”にとっては頭の痛い話となります。

既成事実を阻止した“ジュダ”が王女の戯れに付き合って触れた彼女の過去。魔法が使えず
引きこもっていた彼女が突然それを使えるようになった理由が思わぬ事件を引き起こす種
となります。その時、彼の胸に生じた矛盾と葛藤に心の変遷を感じられて印象的でした。

陰謀に巻き込まれた王女を救う鍵として秘密を打ち明けるか否かを悩む“ラウディ”が
出した結論、そして結末。黒幕は誰だったのか、など布石から綺麗に纏めてくれていて
読みやすかったです。ラストも実に良いシーンでしたし、二人の関係が羨ましい限りです。

posted by 秋野ソラ at 01:50 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル

2015年11月24日

『竜は神代の導標となるか3』

エドワード・スミス 先生が贈る、鉄の竜を駆る騎士の英雄譚。第3巻は遂に領主となった
“カイ”の前に立ちはだかるクロンダイク家。国と国、人と人の戦いで苦戦が続きます。
(イラスト/クレタ 先生)

http://dengekibunko.jp/newreleases/978-4-04-865508-8/


クロンダイク家の猛将と謳われる女騎士“バネッサ”の機転の利いた戦術とその圧倒的な
力を前に翻弄、圧倒される“カイ”の軍勢。次々と手の内を読まれ続け、あっという間に
首根っこを押さえ込まれるあたりにまだまだ上がいる、という感じを味わわせてきます。

そんな前線に出て苦戦する“カイ”たちを見て、遥か後ろで見ていることしか出来ない
“エレナ”の焦りにも似た感情が募ります。ですが、そこを諭されて自分なりの役割を
見い出し直すくだりには安堵させられます。“セルジュ”らのアレが痛かっただけに。

本当にやられっぱなしで、あげくにはレイバーンの弱点を突かれて囚われの身になった
“カイ”がどう巻き返せるのか、最後までヒヤヒヤさせられました。今回は脇の奮闘ぶり
に助けられた感のある彼も何とか借りは返せたものの、先はまだ油断ならないようです。

posted by 秋野ソラ at 00:03 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル

2015年11月23日

近況報告 〜リアル引越しをします〜


そして、結婚をします。・・・というか、本日「婚姻届」を提出してきました。


ちょうど1年ほど前、2014年10月頃から、いわゆる「婚活」というものをしておりました。

艱難辛苦の末、趣味の欄に「読書(ライトノベル)」と書いていても変な顔をされない方と

巡り合えまして、2015年の8月に成婚と相成りました。・・・ホント、奇跡的な話でして。


色々とこれから、という状況でありまして手探りな局面がしばらく続くことになるかと。

このブログの更新ペースなどを落とす場面もいずれは出てくるかとは思いますが、

ライトノベルとその界隈との関係は多少なりとも維持しておきたいと考えている次第です。


ということで、引き続きよろしくお付き合いいただければ幸いに思います。

posted by 秋野ソラ at 18:40 | Comment(2) | TrackBack(0) | 日記

『安達としまむら5』

入間人間 先生が贈る「ガール・ミーツ・ガール」ストーリー。第5巻は高校二年の夏休み
を前に意気込む“安達”と変わらずマイペースな“しまむら”。それぞれの夏を描きます。
(イラスト/のん 先生)

http://dengekibunko.jp/newreleases/978-4-04-865505-7/


いやー、それは“しまむら”さんもそう言うしかないわ。というか、よくそれで収まったな
という気がしなくもない“安達”の、“しまむら”が過ぎすぎるゆえの大暴走。若干病みが
入ってるかもですが、それだけ強く思っていることの証左でもあることが十分に伝わります。

そんな“安達”の想いもそつなくあしらいながら何となく懐かれる人の範囲が広がってきた
“しまむら”。まさに“樽見”が良い例で。そんな彼女に嫉妬する“安達”ではありますが
“しまむら妹”に真意を確認させられたりとこちらはこちらでひと悶着あったりなかったり。

合間に挟んでくる小編、“永藤”と“日野”の安定感あるいちゃつきぶりや“ヤシロ”の
突発的に見せるやらかしに思わず心癒される自分が居ます。夏休み前半戦を終えて目標を
見定め直した“安達”の熱量はどこへ向かうのか。期待と不安を胸に次巻へと続きます。

posted by 秋野ソラ at 00:05 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル

2015年11月22日

『ガーリー・エアフォースIV』

夏海公司 先生が贈る戦闘機×美少女ストーリー。第4巻は亡命してきたアニマに戸惑いつつ
接する“慧”たちが彼女の秘密、そして記憶喪失という状況に込められた想いに迫ります。
(イラスト/遠坂あさぎ 先生)

http://dengekibunko.jp/newreleases/978-4-04-865505-7/


アルビノって良いよね、と 上坂すみれ さんの帯コメントに同意しつつ 遠坂 先生の絵を
眺めてみたり。そんな“ベルクト”はザイと戦うことに恐怖感を覚えるなど、これまた
規格外な存在。追尾してきたロシア兵の「後悔するぞ」という捨て台詞が気になります。

亡命受入騒動から程なくして噂される「お化け電波」の話、あるいは直面する緊急発進の
回数急増。“ベルクト”が鍵を握るのは間違いないのに繋がりが見えない、悶々とする
話の流れから、ある契機を境に次々と判明するロシア側のザイに対する姿勢に驚愕です。

そして亡命してきたその経緯が明らかになってから分かる“ベルクト”の愛されてる感、
これがまた実に良い。だからこそイヌワシにまつわるロシアの古い民話をなぞらえた結末
には切なさがあふれます。“明華”の出番が少ないのも切なさに関係するかも知れません。

posted by 秋野ソラ at 00:10 | Comment(0) | TrackBack(1) | ライトノベル

2015年11月21日

『マンガの神様(3)』

蘇之一行 先生が贈る、マンガをテーマにした青春ラブコメ。第3巻はライバル誌からの
売上勝負に巻き込まれた“楪葉”が、かつての友人でアイドル兼漫画家と対峙します。
(イラスト/Tiv 先生)

http://dengekibunko.jp/newreleases/978-4-04-865547-7/


“杜若王子郎”を主軸に面白さを追求する「週刊少年ライン」の“勅使河原”編集長。
それを追う「週刊少年タイム」の“氷室”編集長は“東雲夜桜”を担ぎ出し何が何でも
売上を追求する構え。売れるために何をすべきか、という重いテーマがのしかかります。

「“楪葉”は“杜若王子郎”を背負わされている」と認識する“夜桜”。勝負を挑むその
行動原理に触れた“楪葉”の心にはじわじわと、確実に矛盾が生まれていきます。それが
かつてない不測の事態を呼ぶことになるワケですが“天宮”はそれを見抜いていました。

“天宮”の思いを汲んで、迷いの淵に居る“楪葉”を奮起させ救い出す“伊織”の一連の
やりとりがまた熱い。身を引こうとする“夜桜”を踏みとどまらせる形となった演出も
良かったと思います。そんな彼が遂に流れに乗る日が来るかもしれない次巻に注目です。

posted by 秋野ソラ at 01:34 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル

2015年11月20日

『いでおろーぐ!3』

椎田十三 先生が贈るリア充爆発アンチラブコメ。第3巻は進級した“領家”たちに新たな
仲間が加わったものの、問題アリな上に手を焼かされる“高砂”が窮地に立たされます。
(イラスト/憂姫はぐれ 先生)

http://dengekibunko.jp/newreleases/978-4-04-865500-2/


“高砂”が猜疑心をもって読みを当ててみせても、その対処に活かせていないのは玉に瑕。
“女児”の狙いを覆せないまま過ぎていく日々の中で「反恋」の活動も思ったように成果を
上げられず、しまいには“領家”に大きな誤解を生じさせたりと踏んだり蹴ったりな状況。

“領家”とまともに会話することすら出来ず悩む“高砂”が“優”や“渉”そして“茜”
から諭され、説教される姿は「何を言っているんだ今更」と言うしかなく。挙句にはその
想いを本人に聞かれるという、地下の部室で愛を叫びすぎてこっちが赤面してしまう破目に。

新入部員の話も怪我の功名っぽく収まってひと安心、とは言えず“女児”の目論見が着々と
進んでいる現実を目の当たりにする“高砂”は「反恋」を貫き通せるのか・・・って“領家”
のあの表情を見てると無理なのでは、と思いつつ矛盾を抱えたまま突き抜けてほしいです。

posted by 秋野ソラ at 01:30 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル

2015年11月19日

『ストライク・ザ・ブラッド14 黄金の日々』

三雲岳斗 先生が贈る大人気学園アクションファンタジー。第14巻は絃神島復興の象徴と
して祭り上げられる“浅葱”を余所に、“雪菜”の体にある重大な変化が訪れます。
(イラスト/マニャ子 先生)

http://dengekibunko.jp/newreleases/978-4-04-865503-3/


ニャンコ先生こと“縁”から告げられる“雪菜”の体調不良の原因とその意味。そこに
のしかかる“冥駕”の執念。剣巫としての立場を危ぶまれる今だからこそ問われる彼女
にとっての「普通の幸せ」とは何か。長い時間を経て培われてきた想いが胸を打ちます。

一方、人工島管理公社によって幽閉された“浅葱”の現状を“リディアーヌ”から聞いた
“古城”は救出に乗り出すも場所が場所だけに一筋縄ではいかず。“浅葱”は、と言えば
彼にメッセージを送りつつ、絃神島を救うべく彼女なりのやり方で敵に抗い続けます。

困難な場に置かれても二人のケンカで事を収めていけたのは“雪菜”に付与されたあの
アイテムのおかげ。加えて「検査薬で陽性」とくれば誤解の嵐が巻き起こるのは必至。
そんなコミカルな様相も強烈過ぎる“ヴァトラー”の思惑が吹き飛ばしそうで怖いです。

posted by 秋野ソラ at 00:52 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル

2015年11月18日

『魔法科高校の劣等生(18) 師族会議編<中>』

佐島勤 先生が贈る大人気シリーズ。第18巻は師族会議を襲った黒幕を追い詰めるべく動く
“達也”に、兄への想いを一層募らせる“深雪”に、それぞれ別角度から横槍が入ります。
(イラスト/石田可奈 先生)

http://dengekibunko.jp/newreleases/978-4-04-865512-5/


師族会議での事件において魔法師以外の人たちがより多くの被害を受けた、という話から
反魔法師団体の火に油を注ぐ結果となった今回の顛末。魔法科高校の生徒にも謂れの無い
悪意が向けられ、また生徒同士でも軋轢が生じる展開にやるせなさを感じざるを得ません。

そんな状況下において、首謀者“顧傑”を追うチームで懐かしい顔ぶれと合流を果たした
“克人”は“真由美”を“達也”に、親たちは“将輝”を“深雪”にけしかけるなど、
当人たちを余所に動きが活発になっているあたりはどこか滑稽さを味わわせてくれます。

明確な悪意を胸に「死体を操る魔法」をもって師族を陥れる“顧傑”を思わぬ勢力からの
横槍で取り逃がす“達也”。事態は刻々と悪い雰囲気を帯びていく中で発生する恐れて
いた事件・・・って、トンデモない引きですな。早く続きを、と言わずにはいられません。

posted by 秋野ソラ at 01:52 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル

2015年11月17日

『不器用な天使の取扱説明書』

黒木サトキ 先生の「第9回 HJ文庫大賞・大賞」受賞作。高校デビューと共にオタク卒業を
目論む少年が、漫画家志望の少女とその特異な才能に触れ振り回されていく様子を描きます。
(イラスト/町村こもり 先生)

http://hobbyjapan.co.jp/hjbunko/lineup/detail/630.html


物書きを夢見るも才能の無さに絶望し筆を折るのではなく文書データを削除した“信哉”。
ある日、誰とも話をしない“凜”が一心不乱に描く絵を見たクラス委員の“千佳”が恐怖に
怯える姿を目の当たりにする。万人受けはしないが上手すぎるその奇怪な絵と共に──。

多かれ少なかれ、創作活動をしたことがある方なら味わったことのある挫折とか孤独感とか
を軸に“信哉”や“凜”の機微を描いていく話運び。どこか懐かしい感情を沸き起こさせて
くれます。才能あふれる人を前に嫉妬の念を燻らせる“信哉”の気持ち、よく分かります。

理解者を見つけたときの“凜”の言動も納得。“信哉”にとってはいい迷惑でしょうけど。
彼が創作の道を諦めた契機の裏側とか、これもありそうな話であります。ちょっと変則的な
恋愛モノでしたが読み終えてみれば後味良くまとまっていて面白かったのでオススメです。

posted by 秋野ソラ at 01:19 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル

2015年11月16日

『精霊幻想記 1.偽りの王国』

北山結莉 先生が「小説家になろう」にて公開していた異世界転生ファンタジーの書籍化。
スラム街の孤児が日本の大学生であった記憶を呼び覚ましたことで数奇な運命を辿ります。
(イラスト/Riv 先生)

http://hobbyjapan.co.jp/hjbunko/lineup/detail/622.html


幼少の折、両親の離婚と共に大好きな“美春”と別れを告げた“春人”。再会を夢見て努力
を続けた彼が高校で偶然見かけた彼女の隣には仲睦まじい見知らぬ少年が。失意の内に命を
落とした彼は、見知らぬ世界で不遇の扱いを受ける子供となぜか意識を共有していて──。

まず一言、とても素直に面白い作品です。置かれた境遇は思わしくありませんが、時には
救いの手を差し伸べられ、時には自分の力で何とか切り抜ける“リオ”。彼をついつい応援
したくなる、そして想いを寄せていく“セリア”の気持ちも十二分に分かるというものです。

Riv 先生のイラストも雰囲気に合っていて実に良いと思います。研鑽を重ねても権力の前に
逃げの一手を打つ“リオ”のあずかり知らぬところで追っ手が差し向けられる状況は物語を
どう動かすのか。転生前の世界との係わり合いがあるのか、など含め注目したい作品です。

posted by 秋野ソラ at 00:03 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル

2015年11月15日

『株式上場を目指して代表取締役お兄ちゃんに就任致しました〜妹株式会社』

「第3回ノベルジャパン大賞・佳作」を受賞した 原中三十四 先生が「ぽにきゃんBOOKS」
から贈る新作は、兄と妹と株式が結びついたビジネス・サクセスストーリーとなります。
(イラスト:吉沢メガネ 先生)

http://www.ponicanbooks.jp/book/1212/


独身オタク男性をターゲットに妹株(まいかぶ)を発行する妹株式会社を設立、得た資金
を元手に新規ビジネスを提案していくフリーのマーケティングプランナー“五條田譲”が
理想的な妹と目をつけた“西森舞華”と渋谷の街で出会う所からこの物語は始まります。

「妹株式発行による会社設立に関する法律」、通称「妹株法(まいかぶほう)」という
字面や「妹を資本にする」という考え方に驚かされますが、やっている内容はコンサルや
営業職なら経験したことがあるものが多いです。職業ラノベと位置づけても良いかと。

「妹」になってもらうために親を説得する際のあれやこれや、初めての商談を成立させる
達成感、四国新幹線の誘致に向けたコンペへの意気込み、とサクセスストーリーとしての
読み応えもありますので見た目で色モノと判断して避けるのはもったいないと思います。

posted by 秋野ソラ at 01:44 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル

2015年11月14日

『魔王の始め方 3』

小宮利公 先生が漫画化したコミックス1巻が増刷に次ぐ増刷を見せる 笑うヤカン 先生の
ダークファンタジー。第3巻は“ユニス”の魂を奪還すべく“オウル”たちが天に挑みます。
(イラスト:新堂アラタ 先生)

http://ktcom.jp/bn/bn011


宗教国家ラファニスに奇襲を仕掛けるも、狡猾な大聖女“メリザンド”を前に弾き返される
“オウル”がすることと言えば・・・って、オールスター相手に最後の戦いへ向けて備えすぎ
なのが流石です。“跳ね駒”の色使い、見返したら絶妙ですねコレ。「さすアラ」です。

手強い英霊たちを前に一歩も譲ることのない“オウル”たち。まさに総力戦・・・ってこれが
ダンジョンを愛する者のやり方なのか! 驚天動地とはこのことか。皆で戦い抜いた末に
呪いにより死ねない“メリザンド”の死を演出したあの場面は印象に残るものがありました。

エピローグの後、描き下ろしを含めた挿話の数々も読み応えがありました。憎めない上に
イイ味を見せるようになった“ローガン”の株が上昇しました。今巻が完結巻となりますが
本編第二期に向けて意思表示がありましたので、今後の動向に注目しておきたい所です。


◆魔王の始め方に関する三つのお知らせ
http://xmypage.syosetu.com/mypageblog/view/xid/24986/blogkey/97761/

posted by 秋野ソラ at 02:52 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル

2015年11月13日

『異世界迷宮の最深部を目指そう5』

割内タリサ 先生が贈る異世界迷宮ファンタジー。第5巻は“カナミ”が置かれている現状
に対する違和感を認識し、元凶となる腕輪の破壊という道を選び、更に懊悩していきます。
(イラスト:鵜飼沙樹 先生)

http://over-lap.co.jp/Form/Product/ProductDetail.aspx?pid=9784865540741


与えられた使命に抗う“リーパー”の姿を見てついに動き出した“カナミ”。でも問屋が
というよりは“スノウ”がそれを許さない。いよいよ病んでる感の強い彼女のほか、英雄
への憧憬が強い“ローウェン”への説得も失敗し、舞闘大会への出場を余儀なくされます。

“ジーク”としての“カナミ”を知る“ラスティアラ”そして“ディア”の助力を得て
導き出した、“パリンクロン”の仕掛けた腕輪の防衛機能に対抗するための一手。対決の
最中に“ラスティアラ”が“スノウ”を諭す場面が印象に残ります。死闘という面でも。

そしていよいよ記憶を取り戻した“カナミ”。絶叫する気持ちはよく分かる、でもそれは
読み手として彼がこうなってからずっと言いたかったことなんですよ、ホント。その彼が
“パリンクロン”を出し抜き、かつ「舞闘大会」を全員笑顔で終わらせる秘策に注目です。

posted by 秋野ソラ at 01:39 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル

2015年11月12日

『銃皇無尽のファフニールX インビジブル・サクセサー』

ツカサ 先生が贈るアンリミテッド学園バトルアクション。大台に乗る第10巻は“ロキ”と
“シャルロット”の思いと力が交錯する中で“悠”が為すべきことは何かを迫られます。
(イラスト:梱枝りこ 先生)

http://lanove.kodansha.co.jp/books/2015/11/#bk9784063814996


「人殺しは悪いこと」と“イリス”に改めて諭された“悠”が知ることとなる“ロキ”の
“シャルロット”に対する敵愾心の意味、そして有する力の真髄。目的を達成するために
計略を巡らせる少佐に“悠”がどこまで立ち向かえるのか。切羽詰る展開が見所の一つ。

明らかになると言えば“アリエラ”の裏切りに隠された真実もその一つ。“悠”に止めて
ほしいと、止めてほしいと願ったその意味もまた過酷なものでした。そんなシリアスな
雰囲気をセクハラ発言一つで吹き飛ばす“悠”たちの仲間意識に救われる気がしました。

口絵で見せた“悠”と“シャルロット”との関係に辿り着かせた“ロキ”の成果がどこへ
帰結したのかは読んでご確認いただくとして、“キーリ”がナイス・アシストでした。
ひとまずまとまったかと思いきや“ヴリトラ”からの指摘がもたらす結末が気になります。

posted by 秋野ソラ at 01:21 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル