2015年09月27日

『はたらく魔王さま!14』

和ヶ原聡司 先生が贈る魔王と勇者の庶民派ファンタジー。第14巻は「電撃文庫MAGAZINE」
に掲載された5つの短編に、日本に来たばかりの“恵美”を描く書下し中編を収録です。
(イラスト/029 先生)

http://dengekibunko.dengeki.com/newreleases/978-4-04-865379-4/


短編の中で度々見られる“芦屋”の努力家な面、苦労性な面に思わず応援したくなるのは
相変わらず。“木崎”“田中”“水島”という(再会の場面ではキレましたが)切っても
切れない三人の縁を描くエピソードは興味深かったです。この先、ナニゲに影響しそうで。

“恵美”と“千穂”がともだちになる、という読んでいて心がほのかに温かくなる小編と
少しリンクするところがある中編「はたらく前の勇者さま!」では、好条件なのに格安な
賃貸「アーバンハイツ永福町五〇一号室」に彼女が住むことになった経緯が描かれます。

確かに突然こんな人が来たら、というか居たらそう思われるのも無理はないな、と思うと
“湯佐”さんホント運が無い。“恵美”が本当に奇跡的な縁を繋いで今の立ち位置にいる
ことが分かる挿話で楽しく読ませていただきました。次は本編ということで楽しみです。

posted by 秋野ソラ at 00:02 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル