築地俊彦 先生が贈る公式ノベライズ。第6巻は佐世保鎮守府で秘書艦就任、という大任を
任された“陽炎”が第十四駆逐隊と共に佐世保で困惑しながらも成長する様子を描きます。
(イラスト:NOCO 先生)
【 http://www.enterbrain.co.jp/fb/pc/08shinkan/08shinkan.html#_03 】
膨大な事務処理をこなすところから始まり、作戦遂行の進退をも決められる立ち位置という
こともあり力不足ではないかと悩まされる“陽炎”。秘書艦経験者からの助言を受け徐々に
立ち回りが上手くなっていく様子に胸が熱くなります。“叢雲”のアドバイス、最高ですわ。
“陽炎”の成長を見守る隙を突いて各鎮守府、泊地、基地が深海棲艦から攻撃を受ける事態
が発生。敵の中心、E海域へ最大12人の艦娘で編成を組んで臨む「連合艦隊」の攻勢作戦が
発動。“陽炎”の苦悩ぶりが如実に伝わるだけに支えてくれる艦娘たちの姿勢が素晴らしい。
第十四駆逐隊、特に“曙”が示す対応の変化も成長の証、ということで秘書艦であることに
注力しすぎて彼女たちの思いに気づくのが遅れた“陽炎”の吹っ切れた言動が清々しいです。
“陽炎”たちを支えると決意する「彼女」の行動は功を奏するか、最終巻に期待が高まります。