野村美月 先生が贈るドラマティック青春ノベル。第5巻は運営上“いち子”に交際のNGを
出された“詩也”と“綾音”が「つきあってない」宣言をしつつ、甘い日々を過ごします。
(イラスト:竹岡美穂 先生)
【 http://www.enterbrain.co.jp/fb/pc/08shinkan/08shinkan.html#_03 】
恋人然な雰囲気を周囲から指摘されても恋人ではないとやんわり返す“詩也”と“綾音”。
その周囲から見えないところで初々しくつきあう二人を見て心中穏やかではない“雫”や
淡い想いを抱く女性陣たちの心境も代わっていったりと騒々しくなっていく様子が楽しい。
バレンタイン公演では『ロミオとジュリエット』、ホワイトデーには『ドラキュラ』の男女
逆転版を選んだレグルスで主役を張る“詩也”と“綾音”は、これまでの経緯を振り返り
散々悩み、救われたことに改めて感謝し絆を深めていく様子に注目が集まりますが──。
と、ここで「あとがき」にて先生から告げられる衝撃の現実。ラノベのライトユーザーと
ヘビーユーザーの認識に大きな乖離があると突きつけられたことに無力感を覚えました。
担当編集さんと共に、どうにかしてその思いを形に出来ますことを心より願う次第です。