2015年09月02日

『スカイ・ワールド11』

瀬尾つかさ 先生が贈るMMORPGノベル。第11巻はついに第一軌道島に辿り着いた“ジュン”
たちの帰還願望を打ち砕くべく「神秘の座」が総力戦を仕掛けてくる顛末を描く最終巻です。
(イラスト:武藤此史 先生)

http://www.fujimishobo.co.jp/bk_detail.php?pcd=321504000002


“アリス”たちとはまた違う存在“コノハ”に出会えた“ジュン”に“サクヤ”の目覚めを
望むも「このままで良い」と返される“ジュン”。薄々気づいた“ヒカル”とのやりとりは
笑いあり涙あり。「スカイ・ワールド」という世界観がいよいよ明確に見えてきました。

「帰還」というギルド名がもたらす希望。更に突きつけられる「ここに残る」という選択肢。
“ジュン”周辺の女性陣も大いに悩まされることになります。そんな彼女たちに対して彼が
生み出す絶妙な距離感がもう素晴らしいの何の。“リュカ”が特に報われる感じで良いです。

“カリム”との一騎打ちに臨む“ジュン”のゲーム馬鹿っぷりにもぜひご注目を。締め括り
も 瀬尾 先生のこだわりを存分に感じさせてくれます。後日談とか読んでみたいものです。
ということで無事の完結、心よりお祝い申し上げます。良作でした。新作にも期待します。

posted by 秋野ソラ at 00:02 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル