2015年09月30日

『うちの居候が世界を掌握している!12』

七条剛 先生が贈る超無敵アットホームラブコメ。第12巻は“ルキア”と“リリア”が姉妹
揃ってオリオン本社からの脱走を図るその理由を“真哉”の記録をもとに描いていきます。
(イラスト:希望つばめ 先生)

http://www.sbcr.jp/products/4797384857.html


しょっぱなから“ルファ”の苦労する姿が見られるあたりは安定。今回は“優希”が精神面
において成長していく過程が見られるのがまずポイント。“桃香”や“莉子”は花嫁衣裳に
身を包んだりしながら“真哉”との距離感を縮めていく微笑ましい様子が見て取れます。

そして今回の肝となる中編「リリアとルキアのたいせつなひと」では完全型AI搭載ロボット
として生まれた彼女らの成長を、人とは違うものとしてどう為すのか、という点に着目して
触れていきます。事の発端は、“ルファ”が情操教育の一環として二人に渡した絵本から。

仲違いした姉妹が、母親のあるお願いを契機に本来の仲の良さを取り戻し「たいせつなもの」
に気付くという童話のような状況に“ルキア”と“リリア”が置かれたときにどう振舞うか
を問う、ちょっと重めに読み応えのある挿話でした。このあとの二人の行動に注目です。

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2015年09月29日

『マグダラで眠れVII』

支倉凍砂 先生が贈るファンタジー小説。 第7巻は一夜にして滅んだというアッバスの町
に場を移った“クースラ”たちがその謎を解明する過程で様々な想いを胸に去来させます。
(イラスト/鍋島テツヒロ 先生)

http://dengekibunko.dengeki.com/newreleases/978-4-04-865384-8/


太陽を召喚する材料、伝説の天使たちが残したとされる灰が何を意味するか。錬金術師と
して首を突っ込まないワケがない“クースラ”の「デレ」が止まらない。“フェネシス”
と出会った頃からは及びもしない二人の関係がまず目を惹きます。心理描写も含めて。

アッバスという町が思いのほか絶妙かつ微妙な関係の上に成り立っていることも構わずに
ついにその謎に迫る“クースラ”。“フェネシス”たちとの旅を通じて、共に過ごすこの
瞬間が自分にとっての「マグダラ」ではないかと、何もかも順調な彼は思うに至ります。

そんな甘さを吹き飛ばすかのような事態が“クースラ”たちに襲い掛かります。一転して
覆すことも困難な窮地に彼らは絶望してしまうのか、それとも・・・というラストの緊迫した
展開が見どころとなります。そして舞台は伝説を追って本当のアッバスの地へと移ります。

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2015年09月28日

『七日の喰い神』

カミツキレイニー 先生が贈る新作は、人に害を為す禍々しい神々を討伐する祈祷士だった
青年と、その神々の一柱が組んで禍々しい神々を滅ぼしていくダークファンタジーです。
(イラスト:nauribon 先生)

http://www.shogakukan.co.jp/books/detail/_isbn_9784094515732


マガツカミ。古来より物を依り代として顕現し、人を喰う神々。その一柱「喰い神」である
一見すると少女な外見の“ラティメリア”と条件付きの協力関係にある青年“古川七日”は
「マガツカミを従える、堕ちた闇の祈祷士」と言われつつマガツカミを今日も討伐する──。

「冷やし神」「歌い神」「化け神」と一話ごとに特定の能力を持つマガツカミを取り上げて
依頼を受けた“七日”が“ラティメリア”にも狙われつつその一柱を討つ、という物語構成。
第一話、第二話は人と共存するマガツカミ、という意外な関係を描いて意表を突く感じ。

第三話では本格的に“七日”たちの敵となるマガツカミが登場し、更には“七日”の過去を
垣間見せる展開で緊迫感のあるお話です。色々と背景が知りたくなる内容で続きが読みたい
と思わずにはいられません。nauribon 先生のイラストと漫画もキャッチーでオススメです。

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2015年09月27日

『はたらく魔王さま!14』

和ヶ原聡司 先生が贈る魔王と勇者の庶民派ファンタジー。第14巻は「電撃文庫MAGAZINE」
に掲載された5つの短編に、日本に来たばかりの“恵美”を描く書下し中編を収録です。
(イラスト/029 先生)

http://dengekibunko.dengeki.com/newreleases/978-4-04-865379-4/


短編の中で度々見られる“芦屋”の努力家な面、苦労性な面に思わず応援したくなるのは
相変わらず。“木崎”“田中”“水島”という(再会の場面ではキレましたが)切っても
切れない三人の縁を描くエピソードは興味深かったです。この先、ナニゲに影響しそうで。

“恵美”と“千穂”がともだちになる、という読んでいて心がほのかに温かくなる小編と
少しリンクするところがある中編「はたらく前の勇者さま!」では、好条件なのに格安な
賃貸「アーバンハイツ永福町五〇一号室」に彼女が住むことになった経緯が描かれます。

確かに突然こんな人が来たら、というか居たらそう思われるのも無理はないな、と思うと
“湯佐”さんホント運が無い。“恵美”が本当に奇跡的な縁を繋いで今の立ち位置にいる
ことが分かる挿話で楽しく読ませていただきました。次は本編ということで楽しみです。

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2015年09月26日

『のうりん11』

白鳥士郎 先生が贈る大人気農業高校ラブコメディ。第11巻は正月を迎えて若旦那の秘密が
明らかとなったりしつつ「種」を軸に話が進み、そして衝撃の展開を迎えるまでを描きます。
(イラスト:切符 先生)

http://www.sbcr.jp/products/4797384994.html


「ゼクシィ」のことがよく分かる・・・かもしれない“ベッキー”所有物の「どんど焼き」。
お焚き上げ、みたいなものですかね。回し者か! というくらいの「ゼクシィ」押しと共に
「そんなに種類あるのかよ!」とか「付録がカオスすぎる!」とか思わずにはいられません。

“若旦那”もいろいろと衝撃的なエピソードで。というかキミらテキトーすぎる(苦笑)。
学科名変更に始まる“バイオ鈴木”の暴走ぶりが、そしてそれに付き合う(付き合わされる)
面々の反応がこれまた面白い。“蜂屋柿”のセリフがいちいち格言めいているのも同様に。

苺の話から品種、そして新品種に関する今回の核となる話が出てきます。名前やデザインの
インパクトで惹き付けつつ大切な話もしっかり織り込んでくるあたりは安定、安心の展開。
そして予兆は見せていた「彼女」にいよいよ衝撃の事態が訪れ、次巻が気になるところです。

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2015年09月25日

『エロマンガ先生(5) 和泉紗霧の初登校』

伏見つかさ 先生が贈る新たなる兄妹ラブコメディ。第5巻は“マサムネ”と“紗霧”の
保護者登場により迎える兄妹別居の危機に彼女が外出、更に登校することを決意します。
(イラスト/かんざきひろ 先生)

http://dengekibunko.dengeki.com/newreleases/978-4-04-865381-7/


“エルフ”が企画するクリスマスパーティーで“マサムネ”や“紗霧”、他参加する面々が
それぞれの思惑をもって臨むプレゼントの数々にご注目。“紗霧”の想いは複雑怪奇ですが
まだまだプラスに持っていける要素はありそう。白箱の話は心臓に悪いのでほどほどに・・・。

バレンタインデーでは妹からチョコを貰うため必死になる“マサムネ”に何と声をかけたら
良いやら、という気に思わずさせられます。そしてホワイトデーのお返しに悩まされる彼は
ある意味、幸せ者だと思う今日この頃。「頑丈な人」に込められた思いが切なさを誘います。

そして迎える保護者“京香”からの「定期テスト」。ひたすら“紗霧”の努力が報われる
ことを願いながらページを読み進めておりました。“京香”さん、誤解されすぎて少しだけ
同情しました。“マサムネ”と“紗霧”は兄妹の関係で済むのか気になりつつ続きます。

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2015年09月24日

『りゅうおうのおしごと!』

いきなりコミック化とドラマCD化を決めてきた、白鳥士郎 先生の新作は将棋界で「竜王」
となった16歳の少年に小学生の女の子が押しかけ内弟子になる顛末を描くコメディです。
(イラスト:しらび 先生)

http://www.sbcr.jp/products/4797384840.html


弟子の成長を見届けてもらうため師匠との対局「恩返し」に臨み勝利した“九頭竜八一”。
「竜王」のタイトルを持つも連敗続きで「クズ竜王」などと揶揄される彼が自宅に戻ると
「おかえりなさいませ! お師匠さまっ!!」と、小学生の女の子に待ち構えられて──。

“雛鶴あい”と名乗る少女が秘める棋士としての才能に着目した“八一”が押しかけ弟子と
なることを認めてから自身も将棋を指すことに対して忘れていた気持ちを思い出していく
過程が良いですね。もちろん“あい”が見せる言動や驚異的な成長も見どころの一つです。

「浪速の白雪姫」と呼ばれる天才少女にして姉弟子の“空銀子”から拒まれたり、親からは
当然の如く連れ戻しに来たり・・・と壁も多い“あい”は“八一”の弟子としてやっていける
のか。そのあたりの山場にもぜひご注目。これは間違いなく面白い将棋モノになりそうです。

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2015年09月23日

『夜桜ヴァンパネルラ』

杉井光 先生が贈る新作はイノセント・ヴァンパイア・アクション。科学的にその存在が
認められた真祖の吸血種たる少女が人々を護るため吸血種を狩る近未来の日常を描きます。
(イラスト/崎由けぇき 先生)

http://dengekibunko.dengeki.com/newreleases/978-4-04-865399-2/


警視庁刑事部捜査九課にただ一人所属する“倫子”は凶暴化した吸血種を吸血種対策法に
基づいて処理する吸血種。その特殊な事情ゆえに何度新人が配属されても長続きはしない。
続けられるのは「よっぽどのばかだけ」とは彼女の言だがまた一人新人がやって来る──。

ということで“紅朗”がワリと腹が立つくらいの馬鹿ですけど“倫子”との距離感を埋める
にはこれくらいでないとダメなことが読み進めると分かります。というか彼女が背負うもの
が重すぎて落差が激しい。“筑摩川”も同様ですが男気を魅せて逆境を覆す姿が格好良い。

吸血種の感染拡大を目論む「キングダム」、その首魁である“キング”とは何かを追う中で
培われていく“倫子”と“紅朗”の奇妙な縁の描き方は 杉井 先生の作品ならでは。脇を
固める“矢神”や“白麗”なども一癖あって面白い。絵柄も良くオススメできる一冊です。

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2015年09月22日

『ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか9』

大森藤ノ 先生が贈る、一端の冒険者である少年と矮小なる女神が織り成す眷族の物語。
第9巻は“ベル”が知性を持つモンスターと出会い衝撃の事実に辿り着くまでを描きます。
(イラスト:ヤスダスズヒト 先生)

http://www.sbcr.jp/products/4797385007.html


ヴィーヴル。ダンジョン中層域に出没する稀少種のモンスター。人型の上半身、蛇のような
下半身を持つのが特徴で竜女とも呼ばれる・・・が、“ベル”が出会ったのは見た目ほとんど
女の子そのもの。しかも人間の言葉を喋り、理解できる知能を有するのだからビックリ。

彼女を保護したいと宣言する“ベル”。“リリ”を筆頭にメンバーには動揺が走りますが
時間を掛けていくことで対応も徐々に変化していきます。「人間とモンスターの共存」、
突如持ち上がったテーマが彼らだけでなく街を、そして神様たちをも巻き込んでいきます。

いよいよ怪しさあふれる「ギルド」が“ベル”たちや“ヘスティア”と直接接触を図って
きたときには何事か、と思ったらこれまたとんでもない可能性を求められました。しかし
それを横から掠め取ろうとする者たちも出張ってきそうですし予断を許さない状況です。

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2015年09月21日

『魔導書作家になろう! >ではダンジョンへ取材に行きますか?(はい/いいえ)』

岬鷺宮 先生が贈る新作は、魔導書作家となった青年がモンスター(と戦うのが)大好きな
美少女編集者に連れられてダンジョン踏破生活を送る東奔西走なお仕事生活を描きます。
(イラスト/こちも 先生)

http://dengekibunko.dengeki.com/newreleases/978-4-04-865395-4/


「魔術は口伝での習得が当然」の時代に現れた一冊の魔導書が一大ブームを巻き起こす。
魔導書好きが高じて魔導書作家になることを夢見る青年“アジロ”は度重なる投稿の末、
「第四回 雷神魔導書大賞」大賞を受賞し、期待と不安を胸に編集部へ向かうのだが──。

“オビ”先生の名言、卑怯すぎる。あれは笑うしかない。ということでライトノベル作家
の実情を透かしながら、担当編集の“ルビ”、イラストレーター“ネイム”、そして校閲の
“クーチェ”とのやりとりを経て役に立つ魔導書を作っていく過程がとても面白いです。

思わぬ謎解き要素というか、知恵を絞って困難な事態を泥臭く解決へと導く“アジロ”が
“ルビ”が抱える悩みを払拭していくところも見どころです。これは他の作家陣にも協力
いただいて友情出演してほしいですね、電撃ミニ四駆部とか。シリーズ化に期待します。


#(参考)

#岬鷺宮 先生の
#『魔導書作家になろう! >ではダンジョンへ取材に行きますか?(はい/いいえ)』
#こぼれ話 #電撃文庫 - Togetterまとめ
#【 http://togetter.com/li/873327

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2015年09月20日

『中古でも恋がしたい!3』

田尾典丈 先生が贈る「小説家になろう」発の学園ラブコメ。ドラマCD化決定で勢いに乗る
第3巻は“古都子”からのアプローチに“清一”もタジタジな夏季限定イベント満載です。
(イラスト:ReDrop 先生)

http://www.sbcr.jp/products/4797384833.html


朝食を作りに来たり、水着選びイベントを発生させてみたり、突発デートに誘ってみたり、
実にけなげな“古都子”がもう可愛くて。これで恋愛関係に発展させない“清一”の頑なな
意思には脱帽とも言える感じですが、彼女にはぜひそのフィルターを取り除いてほしい所。

そんな頑張る“古都子”に対して今度は“イブ”との百合疑惑が浮上。さらにエスカレート
して“清一”が乱交に及んでいるとまで言われる異常事態に学校側も彼を停学、そして退学
させることも検討。そこへ生徒会長の“合梨”から取引めいた提案が持ちかけられて──。

これまで明らかに怪しさにあふれていた“合梨”とそのお付きがこれまたそれっぽい言動で
もって接してくるのを最終的に食い止める“清一”がメチャメチャ男前。彼女の行動原理も
ようやく分かりましたが、まだ謎は残ったまま。そして舞台は夏休みの小旅行へと移ります。

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2015年09月19日

『青春ブタ野郎はおるすばん妹の夢を見ない』

メディアミックス企画が現在進行中となる 鴨志田一 先生が贈る青春ストーリー。第5巻は
“かえで”の「お留守番卒業」を手助けする“咲太”の口から衝撃の過去が吐露されます。
(イラスト/溝口ケージ 先生)

http://dengekibunko.dengeki.com/newreleases/978-4-04-865394-7/


「翔子さん」と「翔子ちゃん」。“咲太”も困惑する謎に迫る間も無く“かえで”から突如
見せられた今年の目標。兄のお荷物になりたくない一心で外に出る彼女には熱も痣も出ます
けれども少しずつ成果を積み重ねていきます。その姿勢は心から応援したくなるものです。

そんな中、かつてのクラスメイトで“かえで”の友達でもあった“琴美”が偶然“咲太”と
接触を図ってきたことが、物語を大きく動かす契機となります。彼が“麻衣”に隠している
「あのこと」に言及する“理央”。やがて話は“かえで”のことを軸に進んでいきます。

そのあとはネタバレ抑止の嵐ですが、もうハンカチの用意が必要なくらい切なさいっぱい。
ノートを読み上げるとか想像するだけで涙腺に来ます。“咲太”の精神力にただ脱帽する
しかなく、格好良いですが真似はとても出来ません。その後の長い夜の始まりに注目です。

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2015年09月18日

『姉(かのじょ)と妹(カノジョ)の下着事情。』

柚本悠斗 先生の「第7回 GA文庫大賞・奨励賞」受賞作。女性の胸を愛するが故に下着作り
に勤しむ少年が不仲な呉服屋の三姉妹に人生を揺るがされていく青春煩悩系ラブコメです。
(イラスト:けけもつ 先生)

http://www.sbcr.jp/products/4797384871.html


「創作被服部」唯一の男子で裁縫技術も高く、副部長に就任予定の“彰人”は同じく部長と
なる“羽織”への淡い想いを服に込める。そして彼女に対し自身の夢を、大切な話を告げる。
完全オーダーメイドのブラジャーを作るために「羽織さんの胸を触らせて欲しい!」と──。

姉の“振袖”から「婿入りして呉服屋を継いでくれ」など突拍子も無い話で思わず面食らう
展開の連続ですが、妹の“七緒”が置かれている境遇を察してから見せてくれる“彰人”の
夢を大切にする熱意には心動かされます。・・・ずっとブラジャーのことばかり言ってますが。

読み終えた後で、タイトルにある「姉」と「妹」の線引きとか表紙に彼女をもってきた理由
など考えると興味深いな、と思いつつ けけもつ 先生のイラストもキャッチーで実に良い。
終始頑張った“七緒”が一押し。エピローグもラブコメらしい良いまとめ方でオススメです。



#(参考)

#新人作家と担当編集の下着講座 #GA文庫 - Togetterまとめ
#【 http://togetter.com/li/865884

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2015年09月17日

『六畳間の侵略者!? 20』

健速 先生が贈る人気シリーズ、通算22冊目は『六畳間の侵略者!? へらくれす!』として
Web上で連載していた短編3編に書き下ろし中編を加えた特別仕様の1冊となっております。
(イラスト/ポコ 先生)

http://hobbyjapan.co.jp/hjbunko/lineup/detail/617.html


「Episode1」は“晴海”だけでなく“ゆりか”との距離感が自然と縮まった“孝太郎”との
関係に読み手もあてられる話。まさに幸せいっぱい。「編み物研究会」の会長になる、と
聞いた「コス研」の面々が誤解の果てに嘆く様子も分かりますが微笑ましく感じるものも。

「Episode2」は“早苗”を見た“ルース”が、「Episode3」は“ティア”を見た“真希”が
“孝太郎”との距離を羨むだけでなく、一歩先へ踏み出す様子を描く話。読んでいてとても
応援したくなる二人の頑張りに是非ご注目を。“ルース”さんは特に報われてほしいです。

「Episode4」は“ゆりか”が“静香”に教わる代わりに文化祭の「お料理コンクール」へ
出る話が六畳間の面々総出で臨むことになる話。それぞれらしいアプローチを魅せてくる
のがどれも納得のいく内容で安心感があります。“クラン”の発明品が欲しいところです。

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2015年09月16日

『蒼鋼の冒涜者<ブルースチール・ブラスフェマ>2』

榊一郎 先生が贈る異世界・銃×剣バトルファンタジー。第2巻はフリートラントの神様
として地道に活動を続ける“ユキナリ”の隙を突いて、新たな魔獣が街に忍び寄ります。
(イラスト/赤井てら 先生)

http://hobbyjapan.co.jp/hjbunko/lineup/detail/618.html


街に何度も現れる亜神を倒せば“ベルタ”に慕われ、街を発展させるための施策について
賛辞を贈れば“フィオナ”からの好感度を上げ、と“ダーシャ”の嫉妬は静まる間がなく
その仕種は微笑ましいです。そんな“ユキナリ”は新たな施策、交易に手を伸ばします。

ところが裏で足を引っ張る者たちによる姦計から隣街ロストルークの神“イグドゥーラ”
とその眷属“ウルリーケ”と“ユキナリ”は戦う破目に陥り、更には足止めを喰らう間に
フリートラントを亜神が襲い“ベルタ”と“フィオナ”が死を目前とする窮地を迎えます。

その窮地を救う意外な人物、そして驚くべきやり方で“ユキナリ”らがフリートラントへ
舞い戻り“ベルタ”と“フィオナ”を守り抜く展開が熱く、その後のエピソードは心温まる
ものがあります。女たらし認定を受けた彼の明日はどっちだ!? ということで続きます。

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2015年09月15日

『いづれ神話の放課後戦争〈ラグナロク〉─魔眼の王と屈服女神─』

なめこ印 先生の新作は、七柱の神々が世界の覇権を争う「神話代理戦争」にまきこまれた
少年が復讐のため、自らその渦中へ飛び込む姿を描く学園ヒロイックバトルサーガです。
(イラスト:よう太 先生)

http://www.fujimishobo.co.jp/bk_detail.php?pcd=321506000176


マヤ・アステカ神話、日本神話、インド神話、エジプト神話、ギリシャ神話、北欧神話、
そしてケルト神話。十年前、神々が起こした星を砕きかねないほどの争いを止めるため
人間が取引し、用意した代理戦争が行われる島へ、ある密命を帯びた少年が訪れる──。

調査活動をする中、突如襲われた“ブリュンヒルデ”から思わぬ形で潜入した島の秘密、
そして世界の秘密とも言える「聖餐管理機構」のことを知った“雷火”。ゲスい相棒と
共にえちぃ場面を挟みつつ、真の目的である神殺しに挑む復讐劇の幕開けが興味深い展開。

神の器となる「神格適合者」が意外なところから接触を図ってきたり、後付けで得た能力
の制約条件を踏まえて戦術を組み立てる“雷火”の戦いぶりで一気に盛り上げていく後半
からのラストで見せてきた慈悲の無い現実にどう向き合うのか。彼の動向に注目です。

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2015年09月14日

『現代魔法のいらない魔術師 下僕と生きる第二の伝説(セカンドライフ)』

三河ごーすと 先生が「講談社ラノベ文庫」から初めて上梓する新作。人類初の魔術を生み
出した伝説の魔術師が突如、未来の世界に召喚されて数奇な運命を辿る物語を描きます。
(イラスト:よし☆ヲ 先生)

http://lanove.kodansha.co.jp/books/2015/9/#bk9784063814859


世界を脅かす吸血鬼を討伐すべく魔術を極め、挑んだ魔術師“ロウエン”が遥か未来から
“マリア”に召喚されてみればそこは科学の力を借りた現代魔法であふれ、自身の力は
古代魔術となり廃れていた。更には吸血鬼も復活していて為す術なしと知った彼は──。

より一般的に広く使えるよう最適化された現代魔法が主流の世で、潜在能力に由来し扱い
も難しい古代魔術を修めようとする“マリア”。元の時代に戻れないと知った“ロウエン”
俄然、興味を持った現代魔法と共にその事情を調べてみると分かる驚きの事実が面白い。

現代魔法の利点を取り入れて古代魔術をより高めていく“ロウエン”の天才ぶりと、失敗
続きの“マリア”が彼の導きによって力をつけていく様子が目を惹きます。バトルも中々
ド派手で良いかと。ラストには思わせぶりな引きも見せていて続きが気になる作品です。

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2015年09月13日

『異世界魔王と召喚少女の奴隷魔術3』

むらさきゆきや 先生が贈る異世界冒険譚。 第3巻は“レム”の体内に在る魔王を取り除く
べく“エデルガルト”の提案に乗り“ディアヴロ”が魔王復活と即時打倒に力を注ぎます。
(イラスト:鶴崎貴大 先生)

http://lanove.kodansha.co.jp/books/2015/9/#bk9784063814873


魔王復活の兆しあり、と聞きファルトラ市へ向かう聖騎士“ダルーシュ”。彼は独断と偏見
によって「魔王崇拝者」を見つけ出し、拷問と虐殺の限りを尽くす彼を同伴して市へと戻る
“アリシア”もまた危険な思想の持ち主であり、彼女の胸中の複雑さと遠謀が窺えます。

魔王“クレブスクルム”の復活手段が実に艶かしいものとなった場面に加え、その驚くべき
結果に“エデルガルト”だけでなく当の“レム”も困惑せざるを得ない状況に。そんな時に
魔族も一枚岩ではない、という現実が人々の生活を脅かす事態となり選択が迫られます。

魔王への対応として“シルヴィ”から究極の選択肢を突きつけられた“ディアヴロ”が逆転
の発想で第三の選択肢を導き出し、選ぶまでの過程が良い雰囲気です。結末として「彼女」
が追われる身となったエピローグの様子が気になりすぎて次巻の刊行が待ち遠しい限りです。

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2015年09月12日

『異世界ならニートが働くと思った? エルフの姫を奴隷にして世界を支配させます。』

刈野ミカタ 先生が贈る新作は、異世界の種族間代理戦争に指揮官として召喚された詐欺師
が最高のニート環境を求めて世界統一を目指す、最強ニートによる働かない英雄譚です。
(イラスト:ねこめたる 先生)

http://www.mediafactory.co.jp/bunkoj/book_detail/1351


異世界より《万象の楽園》へ移った七種族が覇権を争い、あわや滅亡寸前の所で大誓約魔法
による争いの禁止によりそれを回避。以後、召喚した英雄の運命力と偉能を元に行われる
英雄戦争が主流となり、エルフの“ティファリシア”も少年“レイジ”を召喚するが──。

運命力が無い上にそもそも英雄戦争も手伝う気も無いというニートらしさ全開の“レイジ”
に主従関係もひっくり返されて泣きっ面に蜂状態の“ティファリシア”。騙し騙される中で
可能性を見い出した彼女が、振り回されながらも一縷の望みを繋いでいく顛末が面白い。

“レウ”の件も含めて、タイトルから感じさせるえちぃ雰囲気も確かに見どころの一つでは
ありますが、天才詐欺師として観察眼や考え方をフル活用して力以外の方法で他者、他種族
を圧倒していく“レイジ”の不遜にして意外と頼れる存在感を見せつける様子にも注目です。

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2015年09月11日

『姫騎士とキャンピングカー』

「小説家になろう」発表作を「スニーカー文庫」で初めて書籍化する 三木なずな 先生の
新作は元社畜がキャンピングカーで姫騎士と平穏な日々を過ごすスローライフノベルです。
(イラスト:九韻寺51号 先生)

http://sneakerbunko.jp/bookdetails/?pcd=321506000013


総額1,500万円のキャンピングカー納車に合わせて社畜製造工場たる会社に辞表を叩きつけ
悠々自適の生活に突入した“直人”。あわや事故に巻き込まれそうになった彼は愛車と共に
異世界へ渡り、遭遇した姫騎士の「くっ、殺せ!」を聞いてそれが現実だと認識する──。

2015年4月15日に「小説家になろう」で発表し、投稿を続けていたと思っていたら7月4日で
早々に書籍化の報告、9月1日に発売とまさに電光石火の動きにまず驚かされました。本作に
込める想いを「なますに!」で確認させてもらい、面白い方だと感じたのも記憶に新しい所。

「姫騎士の高潔な精神を、オークを使わずに堕とす(注:えちぃ意味は無く)」という思想
のもとあれやこれやと“ソフィア”が残念な感じになっていく様子が面白いです。秘密基地
という感覚は子どもの頃を思い出して納得。読み終えた後に心がほっこりできる作品です。



#(参考)

#「姫騎士とキャンピングカー」はじめました #narou
#【 http://togetter.com/li/808994

#『なますに!』第11回放送 まとめ #ラノベ #スニーカー文庫 #nicoks #narou #姫キャン
#【 http://togetter.com/li/866690

posted by 秋野ソラ at 01:39 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル