10月より連続TVドラマ化が決定している、西尾維新 先生が贈るタイムリミットミステリー。
第3巻は2014年、2015年の雑誌「メフィスト」に掲載された小編3編を収録しております。
(イラスト:VOFAN 先生)
【 http://kodansha-box.jp/topics/nishio/okitegami/ 】
「〜アリバイ証言」は疎遠な友人の感電死を最初に目撃した“鯨井”がアリバイを作るため
“今日子”をダシにした、といういかにも第一発見者が怪しい状況を彼女がどう見るのか。
興味深いオチを魅せてくれたと共に“肘折”警部にはご苦労さまと思わずにはいられない。
「〜密室談義」はアパレルショップ内の試着室にて発生した密室殺人の話。事件を担当する
“遠浅”警部を“今日子”が捜査協力する、というのがポイント。お金に関してはシビアな
彼女に頼らざるを得ない警部の苦労に思わず哀愁が・・・って、ウチそれしか言ってないな。
「〜暗号表」は人脈開発会社の社長“結納坂”が副社長の不正行為を見逃せず殺害に及ぶ話。
副社長が残したダイイング・メッセージの意図を汲み取り、「いただけない話」と判断した
“今日子”の筋を通す名推理ぶりが光ります。切なさあふれる友情の顛末でもありました。