津田彷徨 先生が贈るやる気なし英雄の隠れヒーロー譚。第4巻は“ユイ”失脚を狙う貴族院
の思惑により資源豊富ではあるが治療法のない死病の広がる僻地へと彼が追いやられます。
(イラスト:MID 先生)
【 http://mfbooks.jp/3012/ 】
引き抜きの件を聞いて戸惑う“エリーゼ”が可愛い。今回は彼女の女王就任という、困難に
立ち向かう気概を逆手に取られた貴族院のやり口に周囲の人々も憤慨。伯爵にさせられる
代わりに“ユイ”がとりつけた約束は功を奏するか、一縷の望みを託すことになります。
飛ばされた地「レムリアック」に広がる死病「ルゲリル病」を何とかしないと始まらない、
ということで“ユイ”が出した結論に怒りをあらわにする“リュート”の言動が印象的。
“ユイ”の気質に同感を覚えるだけに、身につまされるものが。持つべきは仲間、ですね。
“アレックス”のいたずらによって“ユイ”が思わぬ形で再会を果たした“セシル”。彼女
から約束のしるしを貰い、窮地に陥る“エリーゼ”を救うべく立ち上がる救国の英雄に注目
が集まります。そしてここからがWeb版からの分岐点ということで続刊が待ち遠しい所です。