望公太 先生のネオ・ヒロイック・バトルエンタメ。第6巻は“ウルティマリア”によって
散り散りとなった“一王”たちが衝撃の事実を、現実を突きつけられることになります。
(イラスト/夕薙 先生)
【 http://hobbyjapan.co.jp/hjbunko/lineup/detail/611.html 】
“雪羽”の直面する事態が不憫すぎる上に、“ウルティマリア”から突きつけられる事実
が彼女を憤らせていくのも無理はないという展開が続きます。弄する策がまたえげつない。
遠く離れた“セリア”たちもまた真実として受け止める結果となり、驚きが隠せません。
そんな中、リーダーである“一王”は“蓮子”という自身にとって最高のパートナーを
連れて“ウルティマリア”への対応にあたる激戦を繰り広げます。彼女と共に強くなると
示すだけでなく仲間思いだと分かる側面から人間味ある、魅せる成長ぶりを窺わせます。
一方、最強という力の裏にある自身の気持ちを吐露することで達観してしまった“悠理”
から感じさせる物悲しさ。彼と“一王”、似て非なる心境に至ったその対比がポイントと
なる展開でした。書籍化が決まった『アイサレワールド』と共に刊行が気になる物語です。
2015年08月11日
2015年08月10日
『戦うパン屋と機械じかけの看板娘〈オートマタンウェイトレス〉2』
SOW 先生が贈る街角パン屋繁盛記。第2巻は飛空船のイベントでパンを焼く依頼を受けた
“ルート”と“スヴェン”が思い掛けない出会いと、思いも寄らない陰謀に遭遇します。
(イラスト/ザザ 先生)
【 http://hobbyjapan.co.jp/hjbunko/lineup/detail/613.html 】
元上官にして元カノ(苦笑)である“ソフィア”が登場。ザザ 先生の予告漫画はホント
的を得たシーンを選んで宣伝するのが上手いです。苦手意識の強い“ルート”は彼女から
呈された苦言に言葉を詰まらせるわ“スヴェン”は激高するわで散々な船出となります。
かつて軍用機として敵国を脅かした飛空船で行われるパーティ。その恨みを原動力とした
敵勢力の襲撃にかつての記憶を頼りに対抗していく“ルート”たち。戦争が生む負の連鎖
を止められるか、という展開の中で彼が「パンを焼く」ことへの思いを強くしていきます。
“ソフィア”のライバル心むきだしな所や“ルート”の危機に憤怒する様子など、彼女の
魅力がいっぱいなほか、乙女な場面を垣間見せる“ソフィア”や“ミリィ”も可愛らしく
彼の幸せ者すぎる感に嫉妬の念が混じります。国の不穏な動きがどう影響するか注目です。
“ルート”と“スヴェン”が思い掛けない出会いと、思いも寄らない陰謀に遭遇します。
(イラスト/ザザ 先生)
【 http://hobbyjapan.co.jp/hjbunko/lineup/detail/613.html 】
元上官にして元カノ(苦笑)である“ソフィア”が登場。ザザ 先生の予告漫画はホント
的を得たシーンを選んで宣伝するのが上手いです。苦手意識の強い“ルート”は彼女から
呈された苦言に言葉を詰まらせるわ“スヴェン”は激高するわで散々な船出となります。
かつて軍用機として敵国を脅かした飛空船で行われるパーティ。その恨みを原動力とした
敵勢力の襲撃にかつての記憶を頼りに対抗していく“ルート”たち。戦争が生む負の連鎖
を止められるか、という展開の中で彼が「パンを焼く」ことへの思いを強くしていきます。
“ソフィア”のライバル心むきだしな所や“ルート”の危機に憤怒する様子など、彼女の
魅力がいっぱいなほか、乙女な場面を垣間見せる“ソフィア”や“ミリィ”も可愛らしく
彼の幸せ者すぎる感に嫉妬の念が混じります。国の不穏な動きがどう影響するか注目です。
2015年08月09日
『緋弾のアリアAA II』
赤松中学 先生&チームアミカ で贈る中スケールアクション&日常コメディー。第2巻は
戦姉妹に名乗りを上げる少女のアプローチに困惑する“ライカ”の物語から始まります。
(イラスト:こぶいち 先生)
【 http://www.mediafactory.co.jp/bunkoj/book_detail/1338 】
毅然とした態度と対応を求められる“ライカ”は大の可愛いもの好き。隠し続けてきたその
嗜好に気がついた“麒麟”が、助けられたことへの恩返しが如く「お姉様」とアピールする
百合百合しい展開がイイですね。前巻もそうでしたけど漫画原作より百合成分が強めです。
4人対4人の実践テスト「カルテット」に参加することになった“あかり”たちの相手は
かつて“アリア”に戦姉妹契約試験に失敗した“麗”のメンバー。“理子”からの支援も
あってなんとか勝ちを収めに行く彼女の周囲に少しずつ過去の因縁が忍び寄ってきます。
“志乃”の微笑ましい「ドン引き」エピソードから一転して“あかり”の妹“ののか”を
襲う「彼女」から持ちかけられる取引。身を捨てる覚悟の“あかり”を止める“アリア”が
察した彼女の秘密とは何か、その答えに各々がどう動くか。続く次巻で明らかとなります。
戦姉妹に名乗りを上げる少女のアプローチに困惑する“ライカ”の物語から始まります。
(イラスト:こぶいち 先生)
【 http://www.mediafactory.co.jp/bunkoj/book_detail/1338 】
毅然とした態度と対応を求められる“ライカ”は大の可愛いもの好き。隠し続けてきたその
嗜好に気がついた“麒麟”が、助けられたことへの恩返しが如く「お姉様」とアピールする
百合百合しい展開がイイですね。前巻もそうでしたけど漫画原作より百合成分が強めです。
4人対4人の実践テスト「カルテット」に参加することになった“あかり”たちの相手は
かつて“アリア”に戦姉妹契約試験に失敗した“麗”のメンバー。“理子”からの支援も
あってなんとか勝ちを収めに行く彼女の周囲に少しずつ過去の因縁が忍び寄ってきます。
“志乃”の微笑ましい「ドン引き」エピソードから一転して“あかり”の妹“ののか”を
襲う「彼女」から持ちかけられる取引。身を捨てる覚悟の“あかり”を止める“アリア”が
察した彼女の秘密とは何か、その答えに各々がどう動くか。続く次巻で明らかとなります。
2015年08月08日
『異世界迷宮の最深部を目指そう4』
割内タリサ 先生が贈る異世界迷宮ファンタジー。第4巻は“スノウ”、妹“マリア”と
平穏な日々を過ごすようになった“カナミ”が封印された記憶に揺れる様子を描きます。
(イラスト:鵜飼沙樹 先生)
【 http://over-lap.co.jp/Form/Product/ProductDetail.aspx?pid=9784865540611 】
“カナミ”の違和感バリバリな新生活も、今の彼にしてみれば当然の日常。“スノウ”は
一応その点に言及しましたが後で“ディア”に有罪判定を受けます。まぁ、当然ですね。
すべては“パリンクロン”の思惑に乗って、穏やかでおかしい時間が流れていきます。
とは言え、その綻びは少しずつ見え始めて“カナミ”は“パリンクロン”と真実を明かす
ための取引、迷宮の三十層にいる守護者の討伐を引き受けることに。そこからまた新たに
奇妙な人との縁を結ぶことになるワケですが、どんだけ好かれてますかね、“カナミ”は。
そんな中、とあるスイッチが入って豹変した“スノウ”の未来をも握っていることを暗に
突きつけられた“カナミ”に決断の時が迫るワケで・・・って話が収束しませんな(苦笑)。
「Wizardry Online」などとのコラボレーションを発表した本作がどう続くのか注目です。
【 http://www.wizardry-online.jp/event/20150728diffworld/ 】
平穏な日々を過ごすようになった“カナミ”が封印された記憶に揺れる様子を描きます。
(イラスト:鵜飼沙樹 先生)
【 http://over-lap.co.jp/Form/Product/ProductDetail.aspx?pid=9784865540611 】
“カナミ”の違和感バリバリな新生活も、今の彼にしてみれば当然の日常。“スノウ”は
一応その点に言及しましたが後で“ディア”に有罪判定を受けます。まぁ、当然ですね。
すべては“パリンクロン”の思惑に乗って、穏やかでおかしい時間が流れていきます。
とは言え、その綻びは少しずつ見え始めて“カナミ”は“パリンクロン”と真実を明かす
ための取引、迷宮の三十層にいる守護者の討伐を引き受けることに。そこからまた新たに
奇妙な人との縁を結ぶことになるワケですが、どんだけ好かれてますかね、“カナミ”は。
そんな中、とあるスイッチが入って豹変した“スノウ”の未来をも握っていることを暗に
突きつけられた“カナミ”に決断の時が迫るワケで・・・って話が収束しませんな(苦笑)。
「Wizardry Online」などとのコラボレーションを発表した本作がどう続くのか注目です。
【 http://www.wizardry-online.jp/event/20150728diffworld/ 】
2015年08月07日
『グランクレスト戦記5 システィナの解放者(上)』
野良 先生が贈る戦記ファンタジー。第5巻は連合や同盟とも違う「アルトゥーク条約」
という勢力を連合領南部の諸国と立ち上げた“テオ”たちがシスティナ解放に動きます。
(イラスト:深遊 先生)
【 http://www.fujimishobo.co.jp/bk_detail.php?pcd=321504000014 】
“ヴィラール”の遺志を継ぐ条約の締結に際し、その盟主として推されたもののまだ周囲
から力不足と見られてしまう“テオ”。そこで“シルーカ”が事前に用意していた提案、
故郷システィナに戻り圧政からの解放と魔境の鎮静を実現することで見返す手に出ます。
いざ帰郷して改めて感じるロッシーニ家がしいていた恐怖政治の巧妙さ。恐怖と絶望の淵
で明日なき日々を過ごす住民らを決起させるにはどうすれば良いか。救いの手を撥ね退け
られても訴えかけ続ける“テオ”の努力が報われる足掛かりが見えて続きが気になる所。
その“テオ”密かに会談の場を持った“マリーネ”。思想には同意できるが進む道程には
異を唱える彼の願いが実を結ぶかも注目でしょうか。巻末には“アレクシス”との恋心を
意識する彼女の機微を描く小編も収録。その後の顛末がある故に切なさを感じさせます。
という勢力を連合領南部の諸国と立ち上げた“テオ”たちがシスティナ解放に動きます。
(イラスト:深遊 先生)
【 http://www.fujimishobo.co.jp/bk_detail.php?pcd=321504000014 】
“ヴィラール”の遺志を継ぐ条約の締結に際し、その盟主として推されたもののまだ周囲
から力不足と見られてしまう“テオ”。そこで“シルーカ”が事前に用意していた提案、
故郷システィナに戻り圧政からの解放と魔境の鎮静を実現することで見返す手に出ます。
いざ帰郷して改めて感じるロッシーニ家がしいていた恐怖政治の巧妙さ。恐怖と絶望の淵
で明日なき日々を過ごす住民らを決起させるにはどうすれば良いか。救いの手を撥ね退け
られても訴えかけ続ける“テオ”の努力が報われる足掛かりが見えて続きが気になる所。
その“テオ”密かに会談の場を持った“マリーネ”。思想には同意できるが進む道程には
異を唱える彼の願いが実を結ぶかも注目でしょうか。巻末には“アレクシス”との恋心を
意識する彼女の機微を描く小編も収録。その後の顛末がある故に切なさを感じさせます。