2015年07月19日

『詐欺師キッドの英雄演武 1』

「オーバーラップ文庫」にて 大泉貴 先生が贈る新作は、詐欺師の嘘から始まる英雄譚。
7種族の序列を決める神儀演武の人類代表に選ばれた英雄を騙る少年の物語を拝読です。
(イラスト:せんむ 先生)

http://over-lap.co.jp/Form/Product/ProductDetail.aspx?pid=9784865540574


かつて神儀演武で頂点を極め、人類に神の寵愛をもたらした英雄“ガングード”。文明の
発達に伴い神の存在を疑う世となった世界で、その威を借り詐欺に及ぶ“キッド”。彼の
もとを訪れた少女“サーシャ”に神儀演武の代表となることをお願いされてしまい──。

預言を妄信する“サーシャ”、いぶかしむ従者“クロエ”の思惑も余所に相棒の“キクル”
と“スマイリー”と共に次の仕事を狙う“キッド”。彼を代表と認めない勢力、とりわけ
“リシュリュー”卿の追及を受け上位種“メルヴェーヌ”監視のもとで決闘と相成ります。

ここまでの過程で“キッド”という人物の人となりは“サーシャ”にも知られるワケですが
それでもなお信じ、彼もその期待に応えて思い寄らぬ手口で結果を残していく痛快さが絶妙。
“メルヴェーヌ”に啖呵を切った彼の英雄譚がどう語り、騙られていくのか注目所です。

posted by 秋野ソラ at 00:12 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル