約3年の時を経て 白瀬修 先生が贈る魔法少女コメディ最終巻。負けを認めさせれば“彼方”
はアナタのもの! という母が仕掛けた一大イベントに大枝町全体が色めき、殺気立ちます。
(イラスト:ヤス 先生)
【 http://www.sbcr.jp/products/4797375282.html 】
15巻の発売が「2012/07/15」ということで時の流れの早さに愕然としつつ、こうして間が
空いても登場するキャラクターたちの雰囲気などを覚えている、思い出せるというのは
自分なりに相当の思い入れがある作品でもあった、ということを再認識させてくれます。
“此方”が仕掛けたイベントもとい魔法のおかげで“留真”や“依”、“いいんちょ”、
“エフェクト”、更には“モエル”の“彼方”に対する妄想が彼に対してダダ漏れとなる
あたりはいつも通りで安心して気兼ねなく読むことができます。ヤス 先生の絵もステキ。
そして張本人たる“此方”との直接対決に臨む“彼方”。あまりに規格外すぎる母親を前に
絶望と喜びを味わうことになる彼の機微にご注目。二人を傍らで見守る愛すべきキャラたち
の掛け合いも見どころです。先を予感させる前向きな終わり方にも好感が持てました。