和ヶ原聡司 先生が贈る魔王と勇者の庶民派ファンタジー。第13巻は相変わらず理解不足な
“ライラ”への打開策を検討する間に、恋心の遷移を思わぬ所で垣間見ることになります。
(イラスト/029 先生)
【 http://dengekibunko.dengeki.com/newreleases/978-4-04-865205-6/ 】
“ライラ”からしてみれば“真奥”たちに歩み寄っているつもりかもしれないが、逆から
みれば全然そんなことはない。そんな事実を間接的に“千穂”から突きつけられる彼女が
引き続きダメダメです。“恵美”もギリギリまで保留していたので似たり寄ったりですが。
聡い“千穂”だからこそ「“真奥”が“恵美”のことを見ている」ことに気づき、じゃあ
自分は? という疑問に行き着くワケです。もう本当にいい娘すぎるので“真奥”は早く
追いついてください。“アシエス”の助言もあってアピールしていく姿勢を応援したい所。
恋の話といえば“芦屋”を想う“梨香”の一大決心にもご注目。“芦屋”の悪魔で真摯な
対応にほのかな苦笑いとほろ苦い感情を味わえること必至です。“ガブリエル”の昔語り
で“真奥”と“恵美”にやってほしいことが見えてきてここからどう動くのか楽しみです。