2015年06月09日

『この恋と、その未来。 ― 一年目 冬 ―』

森橋ビンゴ 先生が贈る青春恋愛小説。第3巻は冬休みに帰省した“四郎”と“未来”が
“三並英太”や“東雲侑子”との出会いを経て、変わるための力を得る過程を描きます。
(イラスト:Nardack 先生)

http://www.enterbrain.co.jp/fb/pc/08shinkan/08shinkan.html#_06


「東雲侑子」シリーズとイラストレーターが同じだからこそ、そして世界観を継承している
からこそ出来る演出の数々。これは前シリーズを読んでおくべきですね。読まなくても話は
分かるとは言え。“英太”の物語があったからこそ“四郎”の心も動いたと思いますので。

帰省した際に“四郎”の父親が見せた破天荒ぶり以上に、彼の姉たちが“四郎”に厳しく
あたってきたことに秘めた願いがあった、という事実に驚かされます。それ誤解するしか
ないよね、って感じで。“未来”の親は相も変わらずの状態で環境は厳しいままのようで。

「好きだからこそ、離れよう」そう思い、実現させた“四郎”。“三好”が健気というか
懐が深いというか、本当に良い娘で。新しい季節を新しい環境で迎えるにあたりその進展
にも期待しつつ、試験監督の手伝いが何かを予感させて予断を許さない状況であります。

posted by 秋野ソラ at 00:03 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル