2015年06月08日

『六畳間の侵略者!? 19』

健速 先生が贈る人気シリーズ、通算21冊目は“ゆりか”が先頭に立ちダークネスレインボゥ
と立ち向かっていく中、“孝太郎”は「六畳間」に繋がる過去とその結果に気付かされます。
(イラスト/ポコ 先生)

http://hobbyjapan.co.jp/hjbunko/lineup/detail/601.html


“真理奈”が“ダークパープル”にならざるを得なかったエピソードがいきなり重く、物語
の締め括りまで響きます。対峙する“ゆりか”も思わず気負う所を「ヒーロー」の例え話で
支える“孝太郎”が精神面で大きく成長していると感じさせます。“早苗”のお手柄です。

総力戦で臨むため乗り込んだフォルサリア魔法王国で見かけた「アレ」。一○六号室に端を
発する、と思っていた騒動の数々が根本的には「あの事件」が元だと知った“孝太郎”の
心中がこれまた重い。それを支えようとする女性陣の団結力がこの物語で最大の特徴です。

覚悟を決めた“クリムゾン”と“真希”の姿、“ナナ”から告げられる“ゆりか”の真実
といった描写にもご注目。「たった一つのささやかな奇跡」を起こすためにこれまでの道
を辿ってきたということ、そして約束の時とは何か。まだまだ気になる点があるようです。

posted by 秋野ソラ at 00:18 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル